小澤征爾、兄弟と語る
はじめに ⦿小澤俊夫
語りあい 第一回
征爾、ピアノと出会う
最初の記憶に残る狛犬
開作おやじの中国
母子で期待した大連
北京の思い出
引き揚げて立川に
教育のほんとうのところ
子どもの目に映った戦争
八月十五日
リヤカーで運んだピアノ
金田村での生活
小田原、シグナス合唱団
成城学園中学校へ
克己兄貴のこと
語りあい 第二回
成城学園中学校の先生方
豊増昇先生のバッハ
桐朋女子高校音楽科に入る
齋藤秀雄先生とおふくろの死
歯科医師だったおやじ
アルゲリッチとの共演を控えて
語りあい 第三回
ケガによって進んだ指揮の道
留学への思いがけない援助
淡路山丸での旅立ち
欧州で世話になった人だち
スクーターで走ったパリの街
ブザンソン国際コンクールと井上靖さんの言葉
カラヤンとバーンスタイン
武満徹作品を世界へ
語りあい 第四回
「ノヴェンバー・ステップス」の演奏
サンフランシスコとボストンの二重生活
二十九年いたボストンからウィーンへ
忘れがたい奏者、ロストロポーヴィチ
才能豊かな友、山本直純
成城に家を買う
ウィーン・オペラ座の仕事
音楽の「深さ」とは
語りあい 第五回
「城の音」のハーモニー
言葉では言い表せないもの
チェロの低音の大切さ
ハーモニーの作曲家、メシアン
語りあい 第六回
小澤国際室内楽アカデミー奥志賀の成果
トロントの音楽監督時代
コンサート・キャラバン
昔ばなしと音楽
一生いるつもりだったサンフランシスコ
お茶の時間と勉強と
語りあい 第七回
結婚記念日は母の命日
ベルリン・フィルとボストン交響楽団の違い
電車を使って出かけるときに
内田光子とのコンチェルト
語りあい 第八回
水戸室内管弦楽団の「第九」
アルゲリッチとの仲
「第九」はちょっとまともじゃない
「アッシジの聖フランチェスコ」
俊夫九十歳の区切り
語りあい 第九回
基本の大切さ
合唱曲「群青」
兄の苦しみ
激動の時代に育って
付録1
ロバート・ケネディ氏を訪う-ベトナム問題について ⦿小澤開作
付録2
『さくら花 小澤さくら句集』抄
あとがきにかえて1
四男に生まれて ⦿小澤幹雄
あとがきにかえて2
次男のぼく自身のこと ⦿小澤俊夫
小澤征爾および本書関連略年譜