自分史としての婦人教育
はじめに
Ⅰ 国の婦人教育行政にかかわって(塩ハマ子)
はじめに
1 婦人学級講座の変遷―母親学級から両親学級、社会学級そして婦人学級へ
(1) 終戦直後の学級講座
(2) 占領政策と学級講座
(3) 自由な名称で広がった婦人の学級講座
2 婦人教育施策としての婦人学級
(1) 初の全国婦人教育担当者研究協議会
(2) 第一回全国婦人教育指導者会議等の提案
3 婦人学級への期待と課題
(1) 文部省の婦人学級振興策をとおして
(2) 稲取町婦人学級に思うこと
Ⅱ 占領下における地域婦人団体の発足―新潟県の事例を中心として(高橋ハナ)
1 地域婦人団体発足の背景
(1) 越後人気質と、それを生んだ気候、そして貧困
(2) 県内事情
2 占領軍の婦人団体育成施策
(1) 婦人団体育成についての基本的考え
(2) 婦人担当者ウイードの軍政部との密接な連携
(3) 資料の作成配布
(4) 軍政部に婦人教育担当官配置
(5) 婦人指導者講習会の実施
(6) 婦人団体の調査と結果による勧告
3 新潟県教育委員会と地域婦人団体
(1) 県社会教育課の復活
(2) 地域婦人団体の結成促進
(3) 進駐軍の人事介入の中での婦人教育担当者の就任
(4) 軍政部指導による県主催婦人教育事業
(5) 県下の婦人団体指導にあるく
4 事例
(1) 行政の呼びかけによるもの
(2) リーダーの呼びかけによるもの
(3) 継続していた婦人会の新出発
(4) 発足にみる蔭の力となった人びと
5 女たちの越えてきた道―これからの活動に向けて
Ⅲ 私と婦人教育(高山政子)
1 小学校後援会からPTA活動へ―若松市を中心として
(1) PTAの発足
(2) 民主化の動き
(3) 社会学級の発足
2 「若松母の同盟」の発足と活動―本部・支部・発展解消
(1) 「母の同盟」
(2) 若松支部結成の歩み
(3) 事業と活動
(4) 「若松母の同盟」の発足と活動
3 地域婦人会浜の町第三校区長に選ばれて
(1) 活動
(2) 軍政部による地域婦人会の解散命令―戸畑市の場合
(3) 「母の同盟」への誤解―誤解から起こったある事件
(4) 県内外の地域婦人会の動向と研修会
4 婦人学級との出会い
(1) PTAから婦人学級へ
(2) 新宿区の婦人学級
(3) 自主グループの発足と活動
(4) 東京都社会教育指導員になって
(5) 新宿区婦人学級連絡会
5 検定受験と大学での聴講
おわりに
Ⅳ 占領下における地方自治体の婦人教育と共同学習への道―東京都職員の私史(貞閑晴)
1 東京都職員となる
(1) 戦後の出立
(2) 社会教育課へ
(3) 婦人教育班の構成
2 終戦から、昭和二四年までの婦人教育
(1) 昭和二一年度
(2) 昭和二二年度
(3) 昭和二三年度
(4) 昭和二四年度
(5) 前任者の回想
(6) 婦人教育班
3 男女平等の名の下に
(1) GHQの考え方
(2) 団体班に属して
(3) 昭和二五年のしごと
(4) 昭和二六年、講和条約(対日平和条約)の調印
(5) 文部省からの呼びかけ
(6) 民主的団体育成事業に対する疑問
4 日本の独立
(1) 社会教育主事講習受講
(2) 全国・地区別会議交流の中で
(3) 東京都社会教育委員の会の進言
5 文部省実験社会学級講座
(1) 稲取婦人学級から受けたもの
(2) 文部省委嘱婦人学級の呼びかけ
(3) 話し合い学習の試みと私の開眼
6 共同学習と取組む
(1) 足立区婦人学級
(2) 荒川社会学級
(3) 東京都費による婦人学級予算計上
(4) 社会教育指導員制度の発足と婦人学級
(5) 東京都委嘱婦人学級の方針とその役割
(6) 問題点
(7) その後
おわりに
Ⅴ 昭和二〇年代の婦人のための学級講座―文部省委嘱婦人学級の前史として(前田美稲子)
はじめに
1 昭和二〇年代前期の婦人の学級講座
(1) 学校開放と文部省委嘱母親学級
(2) 都道府県における初期の婦人学級講座
(3) 公民館の婦人学級(または母親学級)と婦人の学級講座
(4) 社会学級と社会学級講座
2 GHQの婦人教育施策と婦人の学習
(1) E・ウイードの「民主的団体とは(団体の民主化とは)」の全国配布
(2) 婦人指導者講習会の開催
3 昭和二〇年代後期の婦人の学級講座
(1) 教育委員会の発足と社会学級の展開
(2) 教育委員会の整備と婦人の学級講座
(3) 婦人のための学級講座の盛況
(4) 婦人教育予算の復活と婦人の学級講座
4 昭和二〇年代の婦人のための学級講座の波及
(1) 文部省委嘱婦人学級の創設
(2) 婦人のグループ学習・グループ活動の芽生え
(3) グループ学習・グループ活動発生の要因
おわりに
Ⅵ 婦人学級の発生と展開―稲取実験社会学級が静岡県婦人学級の振興に寄与したもの(市川静枝)
1 婦人学級発生の契機
(1) 国の婦人教育施策にみる婦人学級の歩み
(2) 教育委員会婦人教育施策にみる婦人学級の役割、学習内容(静岡県の例)
2 実験婦人学級以降にみる静岡県の婦人学級の新しい展開
(1) 静岡県の婦人学級の推移
(2) 新しい展開
3 婦人学級の構造的変革―方向の発見と位置づけ
(1) 事例の中から―昭和二〇年代から三〇年代まで
(2) 昭和四〇年代から五〇年代にかけての新しい動き
おわりに―ふり返ってみて
Ⅶ 婦人団体・グループ・婦人学級の学習活動―滋賀県の事例を中心として(西村仲子)
はじめに
1 婦人学級(グループ学習)普及の背景と経過
(1) 軍政部の指導
(2) 教育委員会の指導
(3) 婦人団体の活動
2 地域婦人会と婦人学級―事例にみる学級(グループ学習)
(1) 甲西町婦人学級―話しあいグループ
(2) 湖東町婦人学級―全町婦人学級
(3) 甲南町婦人学級―年代別婦人学級
(4) 草津市不動浜婦人学級―グループ学習から共同炊事へ
3 婦人学級の変遷
(1) 婦人学級(グループ)の編成
(2) 研究婦人学級
(3) 研究集会との関連
4 これからの活動に向けて
(1) 生涯学習と婦人学級
(2) 学習目標の明確化
(3) 学習内容・学習方法の再検討
Ⅷ 婦人教育の課題の変遷(志熊敦子)
1 新たなる婦人像に向かって
2 第一回婦人教育担当者研究協議会―戦後はじめて担当者が一堂に会す
(1) 婦人教育担当者研究協議会での出会い
(2) 第一回婦人教育研究協議会開催までの文部行政
3 婦人教育の課題の変遷
(1) 婦人教育施設のあゆみ
(2) 第一期 近代化への脱皮―昭和二〇~三五年<婦人に対する教育>
(3) 第二期 現代化への対処―昭和三五~五〇年<自ら学ぶ婦人>
(4) 第三期 国際化への対応―昭和五〇~現在まで<学習し行動する婦人>
4 課題の変遷をとおして―併存する各期の課題
全国、地区別、婦人教育研究集会、委嘱婦人学級の推移
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