中野トク小伝

はじめに
　
Ⅰ　生いたち
６.　紙芝居「前橋空襲と奥野とめ子さん」（峯岸隆臣さん）
２　バフリテェ-の一家
３　校長中野謙志
　
Ⅱ　八戸高等女学校へ―一九三三(昭和八)年
１　進学
２　東北地方の凶作被害
３　戦時体制直前の学校生活
　
Ⅲ　仙台へ―一九三七(昭和一二)年
１　泊村の思い出昭和初期
２　結婚と離婚
３　結婚前のボーイフレンド
　
Ⅳ　母子二人の再出発―戦後の三沢
１　教師として向き合った「長期欠席児童の問題」
２　新しく生まれた町の中学校へ
３　直樹さん来る
４　教え子に自宅を開放
　
Ⅴ　寺山修司との出会い
１　大三沢中学校赴任―一九四九(昭和二四)年
２　広瀬隆平と寺山修司
３　父の墓参
４ 　「スキヤキ」は三沢のごちそう―長編叙事詩「李庚順」
５　 「かくれんぼ」の歌と三沢の「かくれんぼ」
　
Ⅵ　高校生の寺山修司との交流
１　短歌誌『潮音』への参加
２　木崎野短歌会と花田忠の『週刊みさわ』
３　大三沢俳句会と幻の俳句誌『春泥』
　
Ⅶ　十代歌人〈寺山修司〉の登場―一九五四(昭和二九)年
１　青森から東京へ
２　寺山修司の奈良訪問―七月
３　 『短歌研究』特選受賞の報告―一一月
４　青森啄木祭への参加
５　傷のない十代―『東奥日報』記事
　
Ⅷ　寺山修司第一作品集『われに五月を』の頃―一九五七(昭和三二)年
１　教え子の赤木政雄が入院中の寺山を見舞う
２　病床で編まれた「うんときれいないゝ本」
３　贈ったセ-タ-
４　同じ母一人子一人
　
Ⅸ　不本意な再会と最後の手紙
１　寺山修司の退院と第一歌集『空には本』出版―一九五八(昭和三三)年
２　寺山修司の転身、戯曲「血は立ったまま眠っている」―一九六〇(昭和三五)年
　
Ⅹ　創作の原点「木馬のゆめ」―一九六二(昭和三七)年
１　懸賞に入選
２　中野トク童話作品「木馬のゆめ」
　
Ⅺ　民話の語り手として
１　青森県児童文学研究会での活動
２　南部昔話『うしかだ　やまうば』―一九七四(昭和四九)年
３ 　『中野トク童話作品集・貧乏神の話』―一九八〇(昭和五五)年
　
Ⅻ　晩年
１　微苦笑の時代
２　青森市郊外の病院で―一九九六(平成八)年
３　寺山修司記念館開館―一九九七(平成九)年
４　キリスト教式の葬儀―一九九九(平成一一)年
　
あとがき
参考文献