鵜澤總明と明治大学
「勇気の灯火」として
『鵜澤聰明と明治大学』――明治大学創立一四〇周年に寄せて
第一章 郷里と東京遊学と弁護士
第一節|郷里と生い立ち
出生と生家
郷土での学び
父親の冤罪と法曹への志
篠崎家からの支援と郷里との絆
第二節|東京遊学
上京
第一中学校、第一高等学校
帝国大学法科大学
東京帝国大学大学院
キリスト教との出会い
第三節|人権派弁護士
弁護士開業
弁護士となった動機
東京市参事会員汚職事件
長谷川深造と鵜澤の弁論
岸本辰雄と刑法改正反対
鵜澤の刑法改正反対論
人権派弁護士と大逆事件
コラム1 校友会と鵜澤聰明
第二章 教育と大学行政
第一節|明治法律学校
創立二〇周年
明治法律学校での講義
法学通論(講義録)
法学通論の内容
法律科学生のために
社会主義の批評
第二節|専門学校令と明治大学
この時期の活動
明治大学への改称
私立大学の天職
財団法人化
明治中学校の創立
学制の変遷
学制改革論
臨時教育会議
第三節|大学令と明治大学
この時期の活動
大学令
大学設置申請と認可
植原・笹川事件
専門部女子部の誕生
明治大学令と総長
天皇機関説と相沢中佐事件
戦時下の大学
第四節|新制大学時代
敗戦と民主化
新制明治大学
総長就任
学校法人化
新総長と短期大学の発足
創立七〇周年記念式典
大東文化大学と国際基督教大学
総長としての六年間
コラム2 明高中に残る鵜澤先生の面影
第三章 学問と業績
第一節|解釈論から法律哲学まで
解釈論(『明治法学』掲載)
解釈論(続)
法学通論(単行書)
法学通論の構成
講義録の増補
法学博士
法律と道徳との関係
偆湫論集と法律哲学
第二節|法律哲学の世界
まえがき
鵜澤法律哲学の特質
生命の相のもとでの法
規範と道
聖人と意味
老子
礼法思想とヤスパース
「かたち」と礼
カント哲学批判
第三節|立法審査
調査委員と刑事訴訟法
刑事訴訟法案改正委員会の委員長
衆議院での審議
清瀬一郎の少数意見
横山勝太郎の少数意見
コラム3 鵜澤聰明文庫
第四章 政治家と弁護士
第一節|政治家
政治家としての鵜澤聰明
政治的関心
衆議院議員時代
貴族院議員時代
第二節|弁護士活動
事件と弁護
選挙と選挙法
疑獄事件
京都疑獄事件
京都豚箱事件
検事の暴走
第三節|相沢中佐事件
相沢中佐事件とは何か
二・二六事件との関係
第四節|極東国際軍事裁判(東京裁判)
裁判の概要
弁護団の結成
裁判の進行
鵜澤聰明の弁論
第五節|昭電疑獄事件における大野伴睦弁護
大野伴睦の収賄容疑
原審判決の問題点
被告人の人格と収賄罪の職務権限
刑法学説の新しい動向
ゲオルグ・ダームの刑法学説
不当財委と議員権限
無罪判決
コラム4 大東文化学院と鵜澤聰明
第五章 生涯と著作
第一節|生涯(逝去・大学葬・追悼文)
大明治の柱石逝く
大学葬(於記念館講堂)
文部大臣と理事長の弔辞
田中耕太郎の追悼文
伝記出版
第二節|著書目録(単著)
第三節|年譜
鵜澤聰明年譜
鵜澤聰明のおもな役職在任期間
コラム5 明治大学内に立つ鵜澤聰明胸像
参考文献
あとがき
人名索引