図書キンロウシャ ノ カケイ ジョウタイ000068342

勤労者の家計状態

サブタイトル1~10
統経資料;第14号 グラフでみた戦後勤労者生活の分析 絵でみた戦後の勤労者生活の分析
編著者名
労働省大臣官房労働統計調査部 編
出版者
労働省大臣官房労働統計調査部
出版年月
1954年(昭和29年)4月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
8,83p
ISBN
NDC(分類)
365.5
請求記号
365.5/R59
保管場所
閉架一般
内容注記
附属統計表:p62-83
和書
目次


1. 概観
貿易を除けば国民経済は漸やく戦前並に戻つた
労働経済の面でも戦前水準に近づきつつある
鉱工業生產水準は目ざましい回復を示している
国民所得も戦前に回復した
国民の消費水準は着実に回復してきている
都市勤労者の消費水準も戦前の9割以上の水準に達した
いわゆる物が出始めたのは25年頃からであつた
各種消費財供給量の戦前回復時点
供給量が戦前並に戻つたものと戻らないもの
戦争による資産の消耗は著しかつた
 
2. 物価水準の変動
項目別の卸売物価の対戦前騰貴率は戦後の需要状態の変化を反映してまちまち
一方消費者物価は約280倍と相対的に低い
被服指数は約395倍で最も値上りが激しい
品目別では料金関係がさ程騰つていない
この物価の動きも地方によつてかなりの差があるが、地域差は漸次縮まつてきている
 
3. 世帯收入と家計收支
戦労者の世帯主收入水準はまだ戦前水準を下廻つている
しかも、内職及び世帯員收入の増加が戦後著しい
收入階級別の收入構成
戦後の家計赤字は26年から27年にかけて黑字に転じた
租稅負担は戦後かなり大きく、直接稅が半分以上
職員世帯と労務者世帯の收入の差
4人世帯の家計内容が相対的によい
都市別の家計内容
 
4. 家計支出の構造と消費水準
概観
都市勤労者の消費水準は27 年以降本格的改善段階に入つている
支出内容も戦後逐次向上を示してきた
生活水準回復過程
食料
食生活では25年までは主食面で、それ以後は非主食面で改善をみ、いづれもほぼ戦前水準にもどつている
米食率は戦前より低い
主食以外の食生活は質量ともにほぼ安定に達している
栄養摂取量は24年乃至25年にすでに戦後のピークに達した
其の後動蛋の增加が食生活の質的向上を物語つている
收入階級別ではその水準も著しい格差がみられるが、平均的エンゲル係数が今後極めて徐々に低下することを示唆している
食料以外の諸費目
衣生活は26年以降かなりの改善をみた
しかし衣料消費はまだ充分でない
光熱部門は季節的の需給アン・バランスを除けば、すでに戦前以上に戻つている
質的にも向上をみた
住居水準のみは依然深刻である
ここ当分住宅難は解消しそうにもなく、極めて悲観的である
雜費水準は修養娯楽迄はその回復が進んでいない
保健衞生費と修養娛楽費
たばこでは、上級煙草の消費が増大している
收入階級別の雜費内容は、今後まだ修養娯楽費が伸びることを示している
限界消費性向は各費目について述べた以上のことをはつきり裏づけしている
階層別の傾向
労職別格差
收入階級別格差
世帯人員別格差
マルテイプル
 
5. 勤労者生活水準の国際比較
国民所得は、アジアでは最高だが、世界では低位にある
勤労所得の占める比率は雇用者1人当りとしてみると相対的に高い
法人所得の比率も最も低い
労働者1人当りの賃金を比較してみよう
食糧賃金ではアメリカの26%の水準にある
日本の消費者物価の騰貴率は著しい
但し、食料物価は米国の半分以下である
收入では家族收入の占める比率が高い
エンゲル係数も他国に比しかなり高い
食生活の内容は穀物に偏つている
このことを栄養摂取状況も物語つている
食料供給量
 
グラフ(目次)
戦前基準主要経済指標
戦前基準労働経済指標
生產水準と貿易水準
鉱工業及び農林水產業生產
国民所得に対する輸出入の比率
国民所得の推移
1人当り実質国民所得水準
分配国民所得構成
消費水準の回復過程
国民消費水準の回復状況
都市及び農村の消費水準の比較
勤労者生活の回復状態
戦前基準家計費指数及びC.P.I.(東京)
家計收支
費目別消費水準の回復状況
戦後消費財供給事情
消費財供給の戦前回復時点
消費供給量の戦前比較(その1)
〃(その2)
太平洋戦争による資產的一般国富の被害率
項目別卸売物価指数
各種物価及び貿易単価指数
戦前基準費目別消費者物価指数
品目別消費財の対戦前物価上昇率
消費者物価地域差指数の戦後推移
実質世帯收入水準
世帯收入構成
戦前戦後の收入階級別收入構成及び世帯構成
戦前戦後の実收支過不足
国稅に対する直接稅間接稅及びその他比率
国民所得に対する租稅負担率
労職別の家計收支
世帯人員別の家計收支
都市別家計收支の比較
実質家計費の戦後推移
家計支出の費目別割合
綜合生活水準の回復過程
食料の品目別消費内容の推移
東京都世帯当り年間購入数量(主食)
東京都世帯当り年間購入数量(非主食)
1人1日当り熱量摂取量
1人1日当り蛋白貨摂取量
收入階級別食料消費内容
被服費消費内容(実質家計費)の推移
〃購入量の変化
光熱費消費容の推移
光熱費消費水準
光熱費構成
まきの購入量推移
住宅費消費内容の推移
住宅費水準
住宅費構成
住宅状況
建設状況
不足状況
雜費消費内容の推移(その1)
雜費消費内容の推移(その2)
入浴料、化粧石けん、たばこの購入量推移
收入階層別雜費消費内容
費目別弾力性係数及び限界消費性向
弾力性係数の戦前戦後比較
限界消費性向の戦後推移
消費支出(東京都5人世带)
労職別エンゲル係数
收入階級別消費内容
世帯人員別消費支出
綜合マルティプルの推移
1人当り国民所得の国際比較
日・英・米分配国民所得の構成(1952年)
日・英・米従業上の地位別就業者構成
主要国の製造工業1時間当り平均賃金
主要国の製造工業1時間当り給与額の食料賃金指数
主要国消費者物価指数
主要国食料品の綜合物価水準
主要国勤労者世帯実收入の割合
主要国家計支出金額の割合
主要国食料に対する支出金額の割合
主要国栄養摂取カロリーの国際比較
主要国一人一年間の食料供給量
 
附属統計表(目次)
戦前基準主要経済指標
戦前基準労働経済指標
分配国民所得構成
戦前基準家計費指数及びC.P.I.(東京)
家計收支
消費財供給量の戦前比較
太平洋戦争による資產的一般国富の被害率
項目別卸売物価指数
各種物価及び貿易単価指数
戦前基準費目別消費者物価指数(東京都)
品目別消費財の対戦前物価上昇率(26年)
消費者物価地域差指数の戦後推移
実質世帯收入水準(東京)
世帯收入構成
收入階級別收入構成
收入階級別收入構成(28年5月)
戦前戦後の実収支過不足
主帯人員別の家計收支(28年5月)
都市別家計收支の比較(28年5月)
実質家計費の戦後推移
家計支出の費目別割合
食料の品目別消費内容の推移
食料費消費内容の推移
主食費消費内容の推移
非主食〃
東京都世帯当り年間購入数量(主食)
東京都世帯当り年間購入数量(非主食)
東京一般世帯1人1日当り栄養摂取量の推移
收入階級別食料消費内容(28年5月)
被服費消費内容の推移
光熱費消費内容の推移
住宅費消費内容の推移
雜費消費内容の推移(その1)
〃(その2)
收入階層別雜費消費容
費目別弾力性係数の戦前戦後比較
費目別限界消費性向の戦後推移
労職別消費支出(東京都5人世帯)
労職別エンゲル係数
世帯人員別消費支出(28年5月)
綜合マルティプル
主要国消費者物価指数
主要国勤労者世帯実收入の割合
主要国家計支出金額の割合
主要国食料に対する支出金額の割合
主要国1人1年間の食糧供給量(1951~1952年)