図書カイグン ト ショクブツ ケンエキ000068312

海軍と植物検疫

サブタイトル1~10
編著者名
伊藤 茂郎 著
出版者
日本図書刊行会
出版年月
1997年(平成9年)3月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
226p
ISBN
4890391584
NDC(分類)
615
請求記号
615/I89
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

はじめに
第1章 大学と海軍
北大予科
旧制高校の寮歌祭は「都ぞ弥生」に始まり
北大予科は北海道唯一の旧制高校
若き心は北の自然に
私の自動車運転免許証番号は一万番
学徒出陣
大学・高専の徴兵猶予が停止
徴兵官は運転免許を高く評価してくれた
あゝ海軍も軍隊だったのか
セーラー服の海軍二等水兵
予備学生の採用試験は数学・物理で
海軍予備学生
白線と短剣はあの時代の青年の最高の憧れ
訓練は猛烈であり熾烈を極めた
基礎教程は体力・気力ともに絶好調
騎馬戦ではただの一度も負けたことがない
陸戦演習も歩くだけなら自信があった
戦場に赴く飛行要務士官としての実務教育
鍛え抜かれた成果がはっきりと
墓参休暇は海軍の親心であった
予科練の教官
海軍士官としての誇りと規範
死んだつもりで三カ月だけ勉強せよ
船を沈められて舞い戻って来た同期生たち
海軍少尉に任官、ガンルームは快適だった
国分空では思い出に残る人たちが多い
監督官の補佐役としての専門技術教育
北大予科の同級生を訪ねて
落日の日本海軍
勝敗のカギは戦闘機隊の優劣にあった
敵艦載機が這うように襲って来た
初陣が特攻というのでは余りにも非情
飛行機の性能そのもので負けたのではない
明治百年の最大の傑作は日本海軍である
長崎上空のピンク色の原子雲を見つめて
そして終戦
いま出鼻を挫かれたことは幸福である
広島市内は原爆で廃墟と化していた
学徒士官が海軍の主力をなして戦った
特攻隊員の尊い犠牲を忘れてはならない
学徒出陣の国家的意義は大きい
北大農学部に復学
インフレと食糧難の中で勉学
こうした苦しい時代であったからこそ
 
第2章 種馬鈴薯検疫
馬鈴薯原々種農場
卒業論文がきっかけで一生を植物検疫に
男爵薯の素質がどうも芳しくなかった
最高素質の一株を選び出して将来の元種に
馬鈴薯採種技術練習生の教育
波乱万丈の種薯検査
検定係長の私に白羽の矢
初年度の検査は補助員の指導が中心
合格種薯に病害発生「国で補償せよ」
第二年目からは階層別検査で
北海道の種薯の実に半分以上が不合格に
第三年目から合格率は急上昇
戦後の食糧増産に大きく寄与
圃場検査余聞
農林大臣に不服の申し立て
バスガイドが「種馬鈴薯検査の歌」を
馬鈴薯の新病害「粉状そうか病」を発見
儚くも消えてしまった夢の超多収穫品種
北海道の種馬鈴薯に素質悪化の予兆
北海道になぜ葉巻病ウイルスが蔓延したか
種薯の幕引きを飾るに相応しい生産者大会
 
第3章 輸入植物検疫
侵入病害虫の脅威
植物検疫の講演は火星人の話から
世界における植物検疫の始まり
日本から外国に広がった病害虫もある
戦後わが国に侵入した重要な病害虫
植物防疫所の仕事
我が国は世界最大の農林産物輸入国
植物防疫所ほど忙しい役所はない
植物検疫で開港・出張所開設が相次ぐ
出先機関のトップの役割
官と民では微妙な違いがある
羽田孜農林政務次官からお手紙
ここが最終の務めと心に決めた開き直りも
植物検疫の理念と哲学
植物防疫行政の一環としての植物検疫
植物検疫は自国の農林産業を護るためにある
植物検疫をめぐる環境は様変わりした
野菜の輸入を見れば日本農業の明日が分かる
日本は世界の中で生きるしかない
植物検疫物語
沖縄の植物防疫所が甲子園の土を廃棄
竹島ユリが諏訪にしか栽培されていない理由
黄色く熟れたバナナを全量廃棄
結局は幻に終ったコブラ騒ぎ
昭和天皇のユーモアとアフリカマイマイ
ムシも殺さぬ顔をして虫を殺すのが商売
リンゴは何にも言わないけれど
 
第4章 労働組合
労使激突の時代
勤務評定反対闘争の嵐の中で
取れるものなら取ってみろ
分会が県本委員を門前払いにした
左翼思想の衰退は誰の目にも明らか
管理者受難の時代
一歩譲れば一歩押し込まれるだけ
御苦労でも凌いでもらわなければならない
高度成長期に咲いたアダ花
労使協調の時代
神戸は近畿・中国・四国の三地本と交渉
労使間に見解の相違はあって当然
 
第5章 植物検疫協会
業務中心の異色な団体
検査の案内立会を協会が代行
神戸の協会は官民双方から喜ばれていた
石油ショック後の輸入停滞で議論百出
植物検疫行政の中の協会の位置づけ
名古屋港の協会
案内立会のために設立したものではない
穀類等の案内立会を中部資材(株)から協会へ
事務局の規模の大きさを競う必要はない
協会には港々の事情があり歴史がある
協会の現状をどう見るか
スモール・イズ・ビューティフル
時代に合ったプロ意識
事務局の合理化だけでは限界がある
植物検疫くん蒸
防除業界は秩序維持と安定化が不可欠
これからは捨てる戦略も必要だ
 
第6章 あゝ同期の桜
鎮魂
高野山で毎年同期生の慰霊祭
特攻戦死した北大予科同級生の遺稿
河君のお母様からのお手紙
回想
「やすくに」に掲載された私の感想文
彼はきっと敵艦に命中したと思う
北大予科同級生・予備学生同期生の回想
沖縄の空に散った同期生の哀しい青春
 
第7章 自分の人生
私の健康法を
秋になったら始めなさい
運動は継続することが肝心である
私の第一目標は誕生三万日
車とゴルフ
車の運転は役所を退職してから
年とともにスコアがよくなっているゴルフ
名古屋と神戸
人生いたるところ青山あり
徳川家康が造成した名古屋
神戸は風光明媚な素晴らしい臨海都市
多士済々の仲間たち
ひとりぼっちになるほど寂しいことはない
強烈な青春体験を共有した同期の桜
植防一家の有難さ
おわりに