図書目録ツウカ ジケン資料番号:000068227

通化事件

サブタイトル
無条件降伏下、武装蜂起した日本人
編著者名
佐藤 和明 著
出版者
新評論
出版年月
1989年(平成1年)7月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
309p
ISBN
479480038X
NDC(分類)
916
請求記号
916/Sa85
保管場所
閉架一般
内容注記
参考資料一覧:p305-307 通化事件関連年表:p297-304
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

序 通化事件の全貌
「通化の要域を確保せよ」 「通化を放棄するも可なり」 八路軍兵士の略奪 武装蜂起した日本人たち 各紙、「通化事件」の全容を伝える 藤田大佐、抗戦派への軌跡 「それでも日本人か!」 「捕虜を虐待しない」という八路軍が―― 骨肉相食 歴史に対する責任
ぼくの在所証明
通化、敗戦前夜 関東軍、終焉の日 不安におののく日々 「天皇陛下万歳」事件 国民党と日中連合政府を 電燈が三回点滅した―― 宇佐美晶『贖罪』のこと
Ⅰ 通化事件まで
通化第一二五師団
「俺が殺されるか、スターリンの首を斬るかだ!」 「坊や、軍馬をあげようか」
関東軍総司令部参謀・草地作戦班長
苦肉の「カカシ兵団」 「わしの師団は関東軍命令を聞かないからねえ」 軍の放出物資に群がる中国人
東辺道の虹
父を満州に駆りたてたもの 「東辺道の虹を掴もう!」 進む地下資源の開発 通化小学校から二道江小学校へ
満州製鉄株式会社
藤田大佐、槍の製造を依頼 敗戦直後の銀行事情 ソ連軍司令部バイコフ少佐 事業所の社員・家族の救出 決起を促す藤田の密書 攻撃の果て確認を要する事実関係 くすぶる管制合併への不満
藤田首謀説に異議あり
「通化幾山河」の情報提供者 藤田の利用価値 日本人救済の途 真実はなお遠く
石人鉱業所・大塚伝治所長
朝鮮への脱出に失敗 藤田がシベリヤ抑留を免れた理由 藤田は武装蜂起に反対していた 日本人が人民裁判のアジテーターに
石人八宝分坑・捕虜収容所
子細ありげな舟田さん一家 共同生活事情
日本人民解放連盟
「居留民会」に代り「日本人民解放連盟」 「極悪非道な組織」だったか 日本人大会、わが国の過去を賛美 酷似する演説要旨 「日解連」全幹部逮捕される 唯一人の生存者 一四〇名の凄絶な最期
事既に此処に至る、決行以外に途なし
ラストエンペラー終焉の地近く 進まぬ難民の救済 処刑された登壇者たち 公開銃殺、不安極限状態に 合言葉は「山・川」
延安からきた政治委員・杉本一夫
「日本八路(リイベンパアルウ)」第一号 野坂参三に次ぐナンバーツー 党東北局民族部長、通化行きを要請 通化で最も信頼できる日本人 航空隊の参加を阻止
 
Ⅱ 通化事件(昭和二十一年二月三日)
中山隊、公安局攻撃の顛末
藤田は事件前、隊員の前に現れたか 「斬込隊に立たないなら、この場で射殺する」 中山隊長を先頭に 「一番乗りの中山、お助けに上がりました!」 「人助け」が中山の命を救う 通化事件をどう考えるか
計画されていた後続部隊
「無学で党の綱領・規則等解りません」 「河内君、この仇はきっととるぞ」 子供を背負い、戦闘準備 後方司令官・太田の悲惨な最期 「首を早く切ってくれ」
二道江に届けられた密書の行方
歴史に対する優しさ はねかえり旧軍人 不心得者への怒り 死の行進 コメビツに隠された密書
藤田大佐の最後
二重スパイ 帰還している指揮官たち 無理がある仮説 記憶の間隙を埋める
二股かけていた林航空隊
林航空隊は反乱軍を煽っていた 八路軍悲願の空軍創設 隊内に賛同者 疑問が残る林隊長の行動 林は二股をかけていた 東北民主連軍航空学校
残留家族
二道江の日解連 頭髪が一夜で白髪に変わる拷問の恐怖 二道江の残留家族 八路軍に包囲された通化を脱出 ぼくの屈辱の日々
小学生の体験した通化事件
コチンコチンに凍りついた死体 デパートに陳列された藤田大佐
日本帝国主義最後の抵抗
居留民会会長・寺田山助 後ろ手に縛られた通訳 自らひきおこした惨劇
 
Ⅲ 引揚げ
信じられていた昭和天皇の退位
居住者と難民とのあつれき 昭和天皇退位、新元号「大新」 麻酔のない手術 休戦地帯六十キロを突破 故国を前に投身自殺をはかる女たち
中国に残留を命じられた青年たち
少年二人は如何に生きしや 決起隊にスカウトされた若者たち 八路軍、通化から後退 八路軍の協力隊員として 中国大陸を南下、十二年間六千キロを走破 冷たい祖国の仕打ち
通化第一陣の引揚げ記録
星に祈りを 小犬のように肩を寄せあい 満州事変記念日当日、愈々満州を去る 甲板の大合唱 樹木の伐られず残っているのにほっとする ぼくたち兄妹の誰かの墓
四つの遺骨を胸に引揚げてきた子供たち
「クレヨンよりりんごが食べたい」 人々の善意に守られて帰国した遺骨
満州国の要請に該当するのは君だ
「北海道のおじいちゃんのところへ帰ろうね」 子沢山が命を救う うたうタバコ売り 日本人俘虜収容所 昭和四十九年十月五日
初めて実現した通化への旅
遺族援護運動
満州が郷愁のみで語られる時
特筆に値する美味、通化産・きくらげ 「おれの住んでいた家があるぞ!」 世界はぼくたちのためにだけ存在していた 両親に再会できない中国人孤児
あとがき
通化事件関連年表
参考資料一覧
人名索引

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