対日占領政策と戦後教育改革
まえがき
第一章 占領以前におけるアメリカの対日教育政策の形
戦略局(Office of Strategic Service)等の占領教育政策構想
国務省の占領教育政策の形成(CAGとPWCの教育改革案)
国務省の対日教育政策とスピンクスの戦後日本教育再建に関する論文
ロリー起草のCAC-二三八「軍政下における教育制度」
ロリーの第二次草案
小委員会による第三次草案
起草小委員会による第四次草案
PVC-二八七「軍政下における教育制度」の決定
その後の国務省の対日教育政策への対応
SWNCC(国務・陸軍・海軍三省調整委員会)の占領教育政策の形成
SWNCC-一六二/D「日本人の再方向づけのための積極政策」
ボールス起草の「日本教育制度」案
ホールの国語改革問題
第二章 占領以後のアメリカおよび連合国の対日教育政策の形成
SWNCCの対日教育政策の形成
SWNCC-一六二「日本人の再方向づけのための積極政策」審議の継続と展開
SWNCC-一〇八「日本教育制度の改訂のための政策」審議の継続と展開
極東委員会の対日教育政策の形成
第四部会における「日本教育制度改訂のための政策」案審議
第四部会における同政策案修正案の承認
運営委員会における同政策案の審議
極東委員会における同案の決定
対日理事会の教育政策観
第三回対日理事会における「教育改革」に関する討議
シーボルト議長の教育改革に関する報告にたいする討議
中国およびソビエット代表による「くにのあゆみ」批判
第三章 占領軍と初期教育政策の展開
CHE(Civil Information and Education Section)-民間情報教育局-の発足と対日教育指令
CIE発足の経緯とその機能
教育指令「日本教育制度の管理」
教科書のローマ字化と英訳教科書の提出
「修身、日本歴史および地理停止」に関する教育指令とスタッフ研究
暫定教科書の作成と教科書検閲-「くにのあゆみ」の成立過程
暫定国史教科書の即時着手と歴史科専門委員会
暫定教科書と検閱基準
暫定歴史教科書編集のための計画大網
トレイナー、豊田武図書監修官と神話問題で対決
暫定歴史教科書執筆のための特別プロジェクトの発足
社会科の成立と社会科教科書の作成
「公民教師用書-中等学校」と社会科の共通基盤
CIE教育課による社会科の導入
勝田守一と社会科学習指導要領
社会科教科書の作成
第四章 占領軍の教育勅語への対応
占領軍の教育勅語観と新教育勅語発布問題
CIE教育課員と教育勅語問題
教育勅語の排除問題
第五章 アメリカ対日教育使節団の編成過程とその活動
CIE教育課における同使節団編成構想
国務省を中心とする教育使節団編成過程
教育使節団の訪日までの準備過程
日本における教育使節団
CIE教育課の教育使節団への対応
日本における教育使節団の日程
CIE教育課員による日本教育に関する講義
日本側教育家委員会の対応
教育使節団報告書の作成
第六章 CIEと教育改革の展開
教育制度の全面的再編成計画
CIE教育課編「日本教育制度の再編成と地方分権」
教育刷新委員会、文部省およびCIE教育課の相互関係
六・三制学校制度への対応
教科書検定制度の成立
文部省の教科書制度への対応
CIE教育課と検定制度
検定制度における日教組と文部省・CIEとの対立
第一回教科書検定結果
CIE教育課の教育基本法への対応