火の谷
- サブタイトル
- 日中戦争最前線
- 編著者名
- 市川 宗明 著
- 出版者
- 叢文社
- 出版年月
- 1979年(昭和54年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 549p,図版
- ISBN
- NDC(分類)
- 210.7
- 請求記号
- 210.7/I14
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 参考引用文献・資料:p548
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき
第一章 苦闘に消えた“乙兵站線”
ある自動車部隊の出動
第一線への補給努力の実態
哀れ戦場に散った恋の花
千二百台の自動車が“乙兵站線”で立往生
文明の利器より原始的運搬法が役に立つ
まさに奇蹟、野性の豹が腹の上を跳ぶ
二十数倍もの敵兵力に包囲されて
第二章 “甲兵站線”にいのちを懸けて
第一一軍の暴走にストップかかる
米軍機に皆殺しにされる自動車部隊
歴史を生き抜く中国庶民の知恵
ロープで縛られ、「人間ポンプ」になる
弾薬を積んで火の中を突っ走る
「飲む、打つ、買う」に血道をあげる兵隊たちと
何を血迷ったか、味方の迫撃砲弾
娘を庇って裸になる母親
猛火の中に飛び込み乳呑み児を救う
赤ん坊を背負って軍務に就く下士官
第三章 怒濤の中の青春
戦乱都市、長沙に入る
古代が招く“容園”の里
蘇州美人、月英との出逢い
翡翠の歯を持つ女の涙
暗い宿命に生きる乳姉弟の哀歓
断腸の思いで姿を消した秀燕
小犬の肉で正月を祝う
やっと来た補充兵、これが兵隊とは
さらば長沙よ、またくるまでは
第四章 第二十軍、中国戦線に登場
第二〇軍担当の南部粤漢打通作戦始まる
山中に、弘法大師縁りの桃源境
遭難地点で弔砲をブッ放す
日本軍を襲ったのは日本兵?
彼我激闘の地、衡陽に駐留す
薪で走る自動車部隊を大至急つくれ
第五章 地獄街道を死守して
戦友を殺し、身ぐるみ剝ぐ日本兵集団
別離の抱擁に噎ぶ郭太々
無頼兵の横行で、道路確保は砂上の楼閣
戦線離脱兵を拾い集め、新部隊を編成
“地獄の釜”で警備任務に就くのは御免だ
友軍将校に斬られた宣撫班長
一難去って、また一難、名探偵ぶりも効き目無し
被害者家族が、見るに見兼ねて勘弁を
今生の別れに、子を背負ったまま泣く女
第六章 末期症状、極限に達す
敵と取り引きするために自決を覚悟
ああ情けなや、張り子の高射砲とは
軍司令官の前方移動を阻むゲリラ攻勢
戦場で薪を焚いて走る自動車部隊
天井ブチ抜き、二五〇キロ爆弾が
日本軍は負け犬だと、嘲笑する女たち
犬のような姿で引き廻される日本兵
わが軍の戦闘正面に「白馬大人」現わる
兵隊靴を食べてしまった男たち
日・中両軍と戦う“独立愚連隊”
駄々子の羚羊娘、楚玲の願い
最後の望楼分哨、恐怖の一夜
第七章 この世の地獄
芷江作戦の全般状況について
“重広支隊”死地からの脱出を
半身不随で撤退する“関根支隊”
ああ“小笠原大隊”全滅す
悲運の関西師団、“嵐”の状況
アンチモニーを背負わされ、敗走する将兵たら
馬を連れて、悪戦苦闘する砲兵部隊
望郷山の山中で死闘する砲兵部隊
敵陣めがけて突撃する“戦闘輜重”
終章 誰がために
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