日米開戦1941
- サブタイトル
- 最後の裏面史
- 編著者名
- 有馬 哲夫 著/八幡 和郎 著/飯倉 章 著
- 出版者
- 宝島社
- 出版年月
- 2021年(令和3年)11月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 249p
- ISBN
- 9784299022561
- NDC(分類)
- 210.75
- 請求記号
- 210.75/A72
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 日米開戦関係史:p244-247 主な参考文献など:p248-249
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき ~本のタイトル『最後の裏面史』について
なぜ『最後の裏面史』なのか?/インテリジェンス研究の必要性/プロパガンダとレッテル貼りのことを教育すべし/歴史的人物にも違う側面がある/本書の内容
【地図】真珠湾攻撃時の日本軍と米軍艦隊
【地図】日中戦争の経緯
第一章 日米開戦のインテリジェンス
ルーズベルトの陰謀! 裏口参戦の決定的証拠と成功しなかったコミンテルンの策謀(早稲田大学総合学術院教授・有馬哲夫/インタビュアー・編集部)
真珠湾攻撃は非常にリスクの高い非常識な攻撃だった!/アメリカ軍も期日は知っていたが、真珠湾はわからなかった/イギリス軍のほうが勝っていた諜報技術/参戦するには徹底的にアメリカがやられたほうがよかった/
チャーチルがルーズベルトに教えたとは口が裂けても言えない/ルーズベルトは日本が攻撃することを知っていた/政治的判断で日独に無条件降伏まで強いたルーズベルト/スターリンは毎日胃が痛む思いだった/共産主義者とソ連のスパイは分けて考えるべき/
アメリカが核を独占するのは間違っていると考えた/ほとんどのスパイがスーパースパイではない/極東密約でのアルジャー・ヒスの工作/コミンテルンの工作は、ほとんど成功していない/三国同盟だけでは裏口参戦はできない/暗号解読で確信したドイツの参戦/
なぜ、ヒトラーは日米の戦いに参戦してしまったのか/ルーズベルトはいつ日米開戦を決意したのか
日米開戦とインテリジェンス つば競り合いの状況だった日米の諜報戦 (著/ジャーナリスト・時任兼作)
英軍を参考に始まった米軍のインテリジェンス/米国諜報機関「ブラック・チェンバー」の最初の標的は日本/一時は暗号解読をストップされた米陸軍だが……/太平洋戦争の危険が迫るなかで解消された米陸海軍の対立/かなりのレベルまで達していた日本の通信傍受/
充実していた日本の諜報体制/日本の防諜が招いた悲劇/真珠湾を舞台に繰り広げられた諜報戦/米国の放ったダブルエージェント(二重スパイ)/終戦直前まで果敢に諜報活動をした日本/日本の中枢にいたスパイたち/宮城事件にもかかわっていたソ連のスパイ
第二章 日米戦でのプロパガンダ
原爆という復讐を正当化したプロパガンダ――アメリカ映画のなかの真珠湾戦争 (著/城西国際大学国際人文学部教授・飯倉章)
『ゴッドファーザー パートⅡ』に描かれた真珠湾攻撃/真珠湾攻撃で人生が変わったアメリカ人/プロパガンダ映画とハリウッド/日本軍の攻撃で負傷したジョン・フォード監督/典型としての映画『ミッドウェイの戦い』/ミッドウェイが先で真珠湾が後/
日本の『ハワイ・マレー沖海戦』との比較/桃太郎の戦争プロパガンダ・アニメ/ポパイ、スーパーマン、ドナルド・ダックのプロパガンダ作品/映画『空軍』の場合/映画『フライング・タイガー』の場合/避けられた真珠湾攻撃映画/戦時情報局の憂慮/
日本空襲を是認した映画/『ウェーク島』の戦いの嘘と復讐の誓い/報復というもの/戦後の真珠湾攻撃/古典的名作『トラ・トラ・トラ』/超大作映画『パールハーバー』の副次効果と歴史再現性の後退/おわりに
第三章 日米開戦を止めることはできたのか?
独ソ戦が歴史のターニングポイント そのときの準備のなさが日本軍を無謀な対米戦に向かわせた(慶應義塾大学経済学部教授・牧野邦昭/インタビュアー・編集部)
日米開戦のターニングポイントは独ソ戦である/資源不足の日本がとれる道は南進だった/日本にとってアメリカの石油禁輸は想定外/想定外の事態に対応できなかった日本/アメリカの意図を察知して撤退というチャンスはあった/
1941年まで誰も対米戦を本気で考えていなかった/日本の統制経済が始まった理由/統制経済の効果と失敗/目的がはっきりしないと経済分析を使いこなせない/リーダーは国のビジョンを示しリーダーシップを発揮すべき
資料 秋丸機関の果たした役目と日米開戦
「経済謀略機関」であった秋丸機関/日本の敗北必須を予想していた総力戦研究所/ポジティブ案を提案していたら日米開戦はなかった!?
第四章 真珠湾をめぐる数奇な運命
FDR、アイク、マッカーサー、そして、マーシャル、知られざる真珠湾の一日を追う (著/城西国際大学国際人文学部教授・飯倉章)
人生の転機としての真珠湾攻撃/アイゼンハワーの場合/アイクとマッカーサー/マッカーサーと対立するアイク/真珠湾攻撃「失敗」を信じたマッカーサー/十二月八日「もう一つの真珠湾」?/日本軍攻撃部隊には奇跡のような光景が広がっていた/
マッカーサーの失敗の理由/アイゼンハワーとマーシャル/幻のマッカーサーの「ソ連対日参戦」案/マッカーサーのその後/アイゼンハワーのその後/アイゼンハワーを選んだFDR/フランクリン・D・ローズヴェルトの十二月七日/「卑劣な蛮行の日」/
「アメリカの最も危険な男」の復帰/アチソンとマッカーサー
第五章 対米外交戦に負けた日本
中国に負けた日本の対米外交戦 その深層にある日本人の歪んだ対米認識(徳島文理大学教授・八幡和郎/インタビュアー・編集部)
大きな流れの中での日本と中国の対米関係/アメリカにとって辛亥革命で可愛い存在になった中国/非常にドイツびいきだった東条英機/いまでもロシアの英雄であるゾルゲ/数字を10倍、100倍にするのは中国人の特性/
日本の日露戦争の勝利がアメリカの対日観を変更させたのではない/移民問題も大きな障害ではなかった/胡錦濤の時代にあったG7の日本の参加見直し/日英同盟の破棄はカナダからの要請/日本国憲法も東京裁判も妥協の産物/
中国を日本が指導(支配)したら、とんでもない強い国になる/東条にサイパンで決戦をしてくれと頼んだ岸
資料 NHKスペシャル 開戦太平洋戦争 ~日中米英 知られざる攻防~
蔣介石の膨大な日記や書簡をもとに構成/番組で描かれた蔣介石の策謀/インテリジェンスで負けていた日本/日米開戦で果たした蔣介石のメッセージ/コミンテルンの策謀は!?
あとがき
真摯に取り込むべきインテリジェンスとプロパガンダ/裏面史が表の歴史になる日
日米開戦関係史
主な参考文献など
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