図書カイグン ギジュツシャタチ ノ タイヘイヨウ センソウ000068054

海軍技術者たちの太平洋戦争

サブタイトル1~10
「海軍空技廠」技術者とその周辺の人々の物語
編著者名
碇 義朗 著
出版者
光人社
出版年月
1989年(平成1年)7月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
290p
ISBN
4769804415
NDC(分類)
397.21
請求記号
397.21/I31
保管場所
閉架一般
内容注記
主な参考および引用文献:p290
和書
目次

はじめに
第一章 ふくれ上がる頭脳と技術の集団
技術者たちの殿堂に朝が来て
戦線の拡大に伴い最前線へ
危険と隣り合わせの職場で
ついに悲劇的な事故起こる
真っ二つに折れた「銀河」
 
第二章 急速に悪化する戦局のはざまで
名人芸だった技手・工長クラス
大学新聞と「一本の手拭」
多感な学徒が垣間見たもの
 
第三章 戦時動員者のリーダーとして
軍隊調規制下での寮生活
山中一郎技術中尉の体験
“女の空技廠”-思い出と誇り
 
第四章 飛行機を作った少年たちの自負
難関を突破し工員養成所へ
最先端技術と取り組んだ日々
 
第五章 間一髪だった爆弾と魚雷の完成
報われた材料部創設への努力
徹甲爆弾に生きた選科学生制度
きびしかった戦備の現実
 
第六章 繰り返された機体の強度試験
新素材の採用と耐Gテスト
極限の設計から生まれた零戦
 
第七章 急がれた空中分解の原因解明
佐藤忠雄技師を班長として
疲労とフラッターに関する研究
 
第八章 アメリカに立ち遅れた犠装技術
表面化した日本機の弱点
先覚者の貴重な分析結果
防弾・防火のための応急措置
 
第九章 防御に欠かせないゴム技術の確立
“発想の転換”が生んだ生産方法
国産合成ゴム製造への試み
 
第十章 風防ガラス改善のための努力
第一線部隊からの要望をうけて
見直された防弾ガラスの重要性
 
第十一章 バランス感覚を欠いた設計思想
作戦を狂わせた不良部品
量産を阻んだ精緻な構造
 
第十二章 実戦に耐えるエンジンへの改良
実習で感じた日米の格差
エンジン新時代の幕開き
研究の成果をいよいよ実戦に
 
第十三章 戦闘機の運命を決定した選択
高性能への期待だけが先走り
「栄」を積んだ零戦の登場
 
第十四章 代用鋼に苦しんだ「誉」の開発
官民あげての総力体制
完成後の度重なるトラブル
社風の違いがもたらした影響
 
第十五章 「アッタ」をめぐる生、そして死
ドイツからの無理な技術導入
増加した技術者たちの犠牲
死をまぬがれ特殊任務へ
 
第十六章 金属材の不足を補う苦肉の策
再び注目された木製の機体
ロマンチックな愛称の飛行機
量産にはうってつけの工場
 
第十七章 「プラスチック」黎明期の人々
活躍の場を与えた太っ腹海軍
現在も残る貴重なモニュメント
木製化技術をバットに応用
 
第十八章 ばねが取りもった四十八年の縁
小さな部品に現われた技術力の差
戦後に知ったばね疲労の解決策
 
第十九章 逆境の中から出発して得た栄光
復興に役立った空技廠での研究
海軍への偏見はやがて賞賛に
新幹線の給電システムを開発
 
第二十章 「人材養成」の場としての役割
研究を育んだリベラルな環境
軍人となることを好まず
戦後へ残した多大な遺産
人名索引一覧
主な参考および引用文献