天皇制と日本史
- サブタイトル
- 朝河貫一から学ぶ
- 編著者名
- 矢吹 晋 著
- 出版者
- 集広舎
- 出版年月
- 2021年(令和3年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- xi,676p
- ISBN
- 9784867350126
- NDC(分類)
- 210
- 請求記号
- 210/Y12
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
朝河貫一語録
序章 日本史における天皇制
第1章 「大化改新」は天皇による革命である
朝河の学位請求論文
「初版一九〇三年版」と「一九六三年復刻版」
朝河『大化改新』分析の構図
朝河『大化改新』の評価について
朝河『大化改新』の今日的意義(1)
二つの「大化改新」論
朝河『大化改新』の今日的意義(2)
コラム◆NHKスペシャル「大化改新 隠された真相~飛鳥発掘調査報告~」への疑問
第2章 日本史の封建制は源頼朝に始まる
矢吹訳『入来文書』(二〇〇五年)について
黙殺される朝河史学
朝河と入来文書の発見
『The Documents of Iriki』と古文書の入来(院)文書を峻別せよ
朝河の語る『The Documents of Iriki』
朝河史学の継承のために
海老澤衷「鎌倉幕府の成立と惟宗忠久」を読む
矢吹編訳『朝河貫一比較封建制論集』(二〇〇七年)について
朝河遺稿集、矢吹編訳『中世日本の土地と社会』(二〇一五年)について
なぜ『中世日本の土地と社会』を翻訳したのか
『中世日本の土地と社会』の構成
水稲耕作が決定づけた日本封建制の特質
日本の庄園に、農奴はいたか
「アルバイト小作」の壁――収益率の高い領主直営農場が大規模経営に発展しなかった理由
封建法=レーン法は、庄園法=ホーフ法から生まれた
朝河の比較法制史研究の視座から
第3章 ジェフリー・P・マスの二重政体論が見落としたもの――米国日本史学の陥穽
マス追悼論文集『日本中世史の潮流』におけるジョウン・R・ピゴットの業績評価
コラム◆ピゴット「鎌倉時代史の道案内」の注
朝河史学に対するマスの批判
マスの頼朝・鎌倉幕府研究の到達点
マス流「のっぺら坊二重政体」論の欠陥
結び
第4章 ペリーの白旗騒動は対米従属の原点である
対米従属の原点、「白旗授受」はなかったのか?
「白旗」授受のあらまし
ウィリアムズの役割を評価する
朝河によるウィリアムズの評価
「白旗」論争――無言劇に始まり、悲喜劇は今日も続く
結び
第5章 明治維新を経て、武士道は国民の道徳に成長した
朝河の『明治小史』
『明治小史』のテキストについて
朝河とジョージ・H・ブレイクスリー「米国国際関係論の父」の交遊
歴史家・三上参次と朝河の交遊
朝河とG・E・モリソン――『日露衝突』から『日本の禍機』まで
満洲問題における朝河とモリソン
朝河のモリソン引用
朝河とモリソンの往復書簡から交友関係をみる
結び
第6章 沖縄のナワを解く――サンフランシスコ講和から沖縄不返還協定まで
ペリーの沖縄「発見」
サンフランシスコ講和条約の沖縄処分
「残存主権」とは何か 沖縄処分――英国案、米国案
沖縄「返還反対」から尖閣領有権の争いに――矛盾はより深刻化
愛知・ロジャース会談
中国脅威論と沖縄基地――悪循環の作用・反作用
結び ピンポン外交における台湾米軍と沖縄米軍
第7章 日中誤解は「メイワク」に始まる――田中角栄訪中から中国封じ込め論の復活まで
田中訪中による日中国交正常化
歴史認識1――戦後七〇年の東アジア、日中対立の原点を探る
歴史認識2――敗戦を自覚できない安倍戦後七〇周年談話の虚妄
補章 「黥面文身」を九州に追放した白鳥庫吉帝国主義史観――笠井新也の邪馬台国論を再評価する
注
あとがき
初出一覧
人名索引
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