朝鮮人「徴用工」問題を解きほぐす
- サブタイトル
- 室蘭・日本製鉄輪西製鉄所における外国人労働者「移入」の失敗
- 編著者名
- 木村 嘉代子 著者
- 出版者
- 寿郎社
- 出版年月
- 2021年(令和3年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 208p
- ISBN
- 9784909281371
- NDC(分類)
- 366
- 請求記号
- 366/Ki39
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
序章 朝鮮人労働者 いわゆる「徴用工」とは
遺骨の返還
なぜ朝鮮人労働者が動員されたのか
「徴用工」とは何か
何が問題なのか
今につながる労働のあり方
第一章 室蘭で死んだ一〇代の「徴用工」の少年たち
三人の少年の遺骨
朝鮮人労働者の集団移入
空襲と艦砲射撃にさらされた室蘭
朝鮮人労働者の被害
六〇年かかった遺骨返還
遺族からの陳情書
日本政府の対応
市民による調査始まる
未払い金のゆくえ
GHQに引き継がれた未払金問題
第二章 日本製鉄輪西製鉄所の誕生
製鉄業に適したまち室蘭
北海道炭礦汽船の製鉄事業経営
コークスと砂鉄による日本初の製鉄工場
国策会社・日本製鉄の拡充計画と輪西製鉄所の生産中止
第三章 戦時体制下の労働のあり方
生産増進のための国家総動員法
労働力となる国民の登録
企業間での労働者争奪戦
強制的に働かせる国民徴用令
国民皆労体制の確立
戦局の悪化にともなう統制
学徒動員、勤労報国隊の制定
労務統制にともなう日本製鉄の対応
直接国の指導・監視下に置かれた日本製鉄
第四章 朝鮮人労働者の集団移入計画
国策としての労働者移入
第一次労務動員計画と募集
第二次・第三次の労務動員計画
官斡旋-朝鮮総督府による労働者集め
第四次・第五次の国民動員計画
国民徴用令による朝鮮人労働者連行
第五章 日本にきた朝鮮人労働者の状況
朝鮮人労働者の移入状況
動員の多かった北海道の状況
第六章 軍需産業に組み込まれた朝鮮人労働者
鉄鋼中心の軍需産業への移入
鉄鋼統制会の関与
鉄鋼統制会が京城事務所を開設
第七章 朝鮮人労働者はどのように管理されたか
朝鮮人のことをよく知らなかった日本人
文化の違い、朝鮮人の「長所短所」
皇国勤労者にするための訓練
逃亡者の多発と契約更新の拒否
第八章 「産業戦士」にされる朝鮮人労働者
朝鮮人労働者に課せられた「訓練」
国会機密の協和会協和事業
「産業戦士」にするための訓練内容
休みのない訓練スケジュール
第九章 「徴用工」を働かせる労務管理者の訓練
労務管理者にも課せられた精神錬成
二泊三日の労務担当者の錬成会
鉄鋼統制会の錬成会
第一〇章 敗戦と朝鮮人労働者の解放
解放の日
朝鮮人労働者の不満爆発
夕張と室蘭で起きた大規模紛争
北海道の炭鉱でのストライキ
紛争解決に動いたGHQ
第一一章 「未払い金」をめぐる日本政府の対応
未払い金をめぐる在日朝鮮人連盟との交渉
日本製鉄釜石製鉄所で起きた争議
朝鮮人労働者の未払い金を供託させる
政府が認めた朝鮮人労働者の未払い金は一億一〇八四万円
第一二章 GHQが管理した北海道における「未払い金」
GHQによる「送金命令」
GHQの北海道庁への調査要請
GHQの「送金中止」
第一三章 北海道から韓国へ 遺骨返還の旅
一六六九体の遺骨
旧日本陸軍浅茅野飛行場の朝鮮人労働者
池玉童さんの浅茅野再訪
沈載明さん、南応浩さんの証言
猿払村の休共同墓地へ
一一五体の遺骨が韓国に
遺骨引き渡し追悼式に参列した企業
終章 徴用工裁判と日本企業の戦争責任
韓国の大法院判決
賠償指定解除で生き延びた日本企業
日本製鉄の解体と再編
あとがき
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626

