図書目録リクグン ナカノ ガッコウ ゼンシ資料番号:000067815

陸軍中野学校全史

サブタイトル
論創ノンフィクション 013
編著者名
斎藤 充功 著
出版者
論創社
出版年月
2021年(令和3年)9月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
627p
ISBN
9784846020514
NDC(分類)
396.07
請求記号
396.07/Sa25
保管場所
閉架一般
内容注記
日本陸軍情報戦略史:p[537]-543 参考文献:p618-623
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

承前
 
序章 帝国陸軍のインテリジェンスの歴史
明石元二郎に託された「四〇〇億円」の機密費/ロシア、英国にも匹敵する陸軍の情報収集能力/シベリア出兵を契機として誕生した「特務機関」/防諜機関「ヤマ」から「中野学校」へ受け継がれたインテリジェンスの系譜/〝情報を制する者は世界を制す〟
 
第一章 異色の軍学校「陸軍中野学校」とは、どんな学校だったのか
留魂祭に集う老戦士たち/真実の姿を追う旅/戦死率一三・六%/諜報員たちの戦後史/エリート養成機関「陸軍士官学校」との違い/石原莞爾の参謀本部改編の目的/科学的防諜機関の誕生/斬新な教育カリキュラム/残置諜者・小野田寛郎が卒業した「二俣分校」/
二期生の証言/「忠臣蔵」から「忍術」、そして「国体学」/徹底的に叩き込まれた「スパイ」のノウハウ/乙種学生・「乙二長」出身櫻一郎の証言/「中野は語らず」/創成期の中野学校/戦争中期の中野学校/不明者はどこへ行ったのか
 
第二章 封印されてきた数々の極秘計画
中国経済を壊滅せよ!/杉工作の実態とは/久木田証言1/久木田証言2/久木田証言3/杉工作のアイデアはナチスにあったのか?/宮城占拠の密議―近代史の一片が刻まれた「駿台荘」/語られたクーデターの謀議の真相/予期せぬ展開/不発に終わった八・一五事件/
皇統護持工作―戦後の国家再建構想から生まれた計画/勝沼に疎開していた北白川宮道久王/石打村にバー・モウが亡命していた/「本丸工作」と「東工作」の行方/猪俣の考えた奇策/バー・モウの自首と仲間の逮捕/皇統護持工作に隠された意図/
〝東武皇帝〟の血脈という切り札/東武皇帝の復活と新天皇擁立という極秘計画
 
第三章 特殊工作の真実
樺太・対ソ情報戦―北緯五〇度線を挟んだ熾烈な戦い/南樺太の情報活動の始まり/先住民とその工作の実態/ロシア人も使った情報収集/その後の特務機関の活動/勇猛な高砂族と陸軍中野学校の関係/参謀本部の狙い/門脇朝秀の証言/戦後、高砂族との邂逅/
終戦直後の富岡校の動向/遊撃戦の教官として迎えた終戦/GHQ潜入工作は組織がバックアップ/小俣は潜入工作で何をやったのか/マッカーサー暗殺計画始動/斎藤聡の証言/三つのグループの繋がり/IはDグループのメンバーなのか/驚くべき真相/
暗殺は終戦直前に計画された/戦後、極秘に作られた〝白団〟/重慶側要人の送還工作/卒業生の国外工作/新穂少佐の遺した「西部ニューギニヤ横斷記」/新穂智という人物/兵要地誌は「博物誌」/一期生の固い結束/英国総領事館襲撃計画/神戸事件と中野学校/
真相とは何であったのか
 
第四章 一四人の証言
証言1 戦犯になった一期生/証言2 処刑された米軍捕虜/証言3 天皇専用特別装甲車「マルゴ車」/証言4 中野学校の教科書/証言5 戸籍を消して戦後を生きる/証言6 僧侶となった工作員/証言7 コードネーム「A3」/
証言8 シベリアに抑留された三丙出身者/証言9 特殊機材の実験隊/証言10 極秘ミッション〝ヨハンセン工作〟/証言11 自決し損なった一九歳の下士官/証言12 戦犯を免れたA少尉の話/証言13 小野田少尉と丸福金貨/
証言14 関東軍最後の伝書使としてモスクワで拘束された卒業生
 
第五章 陸軍が主導して創った巨大商社
幻の商社「昭和通商」
児玉誉士夫の証言/昭和通商の概要/社員のOBが書いた『阿片と大砲』
知られざる阿片ビジネス
一〇トンの生阿片/「阿片機関」興亜院/「楠本機関」を追う/昭通と「民族研究所」/終戦直後の密輸事件/昭通OBが語る戦後
 
第六章 陸軍中野学校と陸軍登戸研究所の強い絆
極秘兵器と機材の研究と開発/各地の諜報活動を支えた登戸の技術力/二つの組織の密接な関係/極秘機関の両軸の終焉/日本を捨てたひとりの男/上海三人衆/戦後、明暗を分けた満州と南方
 
第七章 陸軍中野学校と戦後情報機関
米国の下請けではじまった日本の情報機関
自衛隊調査学校を創った中野関係者/引き継がれた中野学校の教育/三島由紀夫と山本舜勝/続・自衛隊情報学校は中野学校を継承していた
GHQの陰謀と囁かれた下山事件
下山事件とは/情報提供者/アメリカに住む中野学校卒業生/GHQのインテリジェンス・ビル/奥山を訪ねて/点と線を結ぶ/事件をさらに追う/遠のいた核心
 
第八章 受け継がれた中野の遺伝子
敗戦を機に消滅したはずだった中野学校の歴史/行方不明になった中野の卒業生/金良賛の戦後の軌跡/内閣調査室の〝伝説の男〟/中野学校卒業生に間違われた「最後の抑留者」/中国での謀略工作/深谷と望月の関係/中国の核実験情報
 
第九章 スパイマスターの虚構と現実
映画に見るインテリジェンスの世界
日本における本格的なスパイ映画/ナチスが誇った世界最強の暗号機・エニグマ/ふたりの天才によって解読された暗号
関東軍情報部長・秋草俊少将―スパイマスターと呼ばれた男
次男・秋葉靖の証言/ロシア共和国刑法第五八条/閣下おひとりでお逃げください
 
資料1 日本陸軍情報戦略史
資料2 陸軍中野学校破壊殺傷教程
資料3 昭和通商株式会社定款
参考文献
あとがき

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