図書カモジヤ ノ ヨシコ チャン000067795

「かもじや」のよしこちゃん

サブタイトル1~10
忘れられた戦後浅草界隈
編著者名
西舘 好子 著
出版者
藤原書店
出版年月
2021年(令和3年)9月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
287p
ISBN
9784865783216
NDC(分類)
289
請求記号
289/N81
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

思い出した風景―プロローグにかえて
東日本大震災と敗戦直後の「子ども時代」
〝生活〟があった子ども時代
私を育ててくれた浅草橋と小名浜(おなはま)
 
第1章 「かもじや」のよしこちゃん
「かもじや」のよしこちゃん
「かもじや」って、なあに?
滋賀県にあるかもじ神社
本当はとてもつらい、「かもじや」修業
わたしの誕生―期待に反して女の子
 
第2章 疎開先の小名浜での日々
疎開先、小名浜―私の原点・人生の出発点
万歳、終戦だ
祖母ヂュウと義理の祖父にあたる運賀金次郎
ふたりのおばあちゃん
帰京、さあ帰ろう―浅草橋三丁目三五番地
 
第3章 新たな浅草橋の生活
最初の仕事は防空壕の穴埋めから
玉音放送
歯が空を飛んでいく
あっという間に友だちができた
神田川を見つめつづける蛸じいちゃん
 
第4章 学校と家族の光景
台東区立育英小学校に入学
美人で優しい受持ちの先生
「登校拒否」という言葉はなかった
混声不一致な音楽の授業
戦時中の間引き住宅政策と私の家
道路だって使っちゃえ―浅草橋教会の出発
「蛇善」―蛇の恐怖幻想
アメ横、闇市、売春婦
娼婦のレイちゃん
 
第5章 父の生きざま
〝江戸っ子〟父ちゃん―父の原点とその風景
関東大震災と被服廠
語り部としての父の話
若き母の遺言を胸に
 
第6章 浅草田原町の父の店
浅草田原町に仕事場をかまえる
自分の庭のような浅草
娯楽のメッカ、浅草六区
 
第7章 「かもじや」の客たち
父の江戸弁―はしょって間がよくて、江戸の財産は言葉なのだ
本当は三社の氏子でいたかった
「かもじや」に来た柳家金語楼
新内の岡本文弥の達観
父のペンキ狂と母の植木好き
祖母のちょんちょん髷
記憶力という特技を生かして
 
第8章 露地と原っぱは子どもの世界
鳥越神社の千貫神輿と両国橋の川開き
サーカスにさらわれたい「困った子ども」
わが家の三グループ―父と私、姉と祖母、妹と母
私は街っ子―露地と原っぱ
懐かしい駄菓子屋―「こどもや」
弁天湯、まるで多くの女のカタログを見るような
街にいた名物おばあさん
大工と左官屋の喧嘩
ご贔屓合戦―寿司屋、蕎麦屋
 
第9章 浅草界隈Ⅰ―人間さまざま
着物と私―祖母の審美眼に学ぶ
〝粋〟と〝いなせ〟を考える
下町では、人に会わない日はない
私服刑事、カンノさんの初恋
茶の間という常連さんの社交場
べったら市の夜 お酉さまの夜
正月前は、父にとっては地獄の日々
兵隊仲間のチンドン屋
正月の日々と寺社めぐり
らいぎょの釣り堀で七歳のアルバイト
エープリル・フールで一騒動
「お大尽」への違和感
食べ物で人は気を許す
 
第10章 浅草界隈Ⅱ―遠景・近景
父は江戸っ子で芝居好き
母は小名浜育ちで、福島弁が消えず
男は正装、女は割烹着で宮城参拝
キャピー原田中佐と暁テル子の結婚
美空ひばりとの遭遇
父の尋常小学校仲間で創った「一行会」
柳橋の雨降り友だち
下地っ子のみごとな姿
早稲田の学生演劇で初めての子役
小学校卒業、気がつけば街は
貧しさってなんだ
 
あとがき