図書ショウワ オ イキタ タイワン セイネン000067793

「昭和」を生きた台湾青年

サブタイトル1~10
草思社文庫 日本に亡命した台湾独立運動者の回想1924-1949
編著者名
王 育徳 著/近藤 明理 編集協力
出版者
草思社
出版年月
2021年(令和3年)8月
大きさ(縦×横)cm
16×
ページ
382p
ISBN
9784794225320
NDC(分類)
289
請求記号
289/O11
保管場所
閉架一般
内容注記
2011年に草思社が刊行した著作を文庫化したもの
和書
目次

はじめに
「昭和」以前の台湾
 
第1章 大家族
生い立ち/父、王汝禎の立志伝/阿母の内助の功/生母、阿江の忍従/本町(草花街)の広い家/慈悲深い祖母の思い出
 
第2章 子供時代
母の悲しい折檻/最初の子守り、治仔/竹仔巷の別荘/姉婿、杜新春の〝武勇伝〟/父のアヘン友だち/初恋の人、許淑貞/早世した淵源兄/母の死
 
第3章 末廣公学校
公学校と小学校/下門辰美先生と相撲/恐ろしい「雷公二世」/小学校編入試験に失敗/恩師、安田実先生/米田校長の「日本精神」/「恨みは深し、七里ガ浜」
 
第4章 台南一中
南部一の名門中学/皇民化の波/日本人生徒との全面衝突/親友、楊坤霖のこと/錦碧姉さんの結婚/「無敵海軍万歳」/活気に満ちた神戸/日本国内旅行/内も敵地、外も敵地/育霖兄の帰省
 
第5章 台北高等学校
日本最南端の旧制高校/客家の先輩/下駄ばきで放歌高吟/ひと月七十円の下宿生活/〝処女小説〟の波紋/邱永漢(炳南)君のこと/〝秘境〟旅行/台湾オペラから改良劇へ/弁論部の遠征/個性的な諸先生/育霖兄の結婚/大東亜戦争(太平洋戦争)勃発/総督府に招かれる
 
第6章 東京帝国大学
繰り上げ卒業/浪人生活/文学部に合格/勤労奉仕、学生食堂/倉石武四郎先生の気骨/台湾への「疎開」/黄海で〝死線〟を越える
 
第7章 終戦
嘉義市役所勤務/『陳夫人』の一家/激しくなる空襲/八月十五日/十六万の日本軍、動かず/「祖国の胸に帰れ」/外国語に等しい北京語/演劇活動
 
第8章 国民党
中国兵がやって来た/台南一中の教師となる/日本人の引き揚げ/検察官となった育霖兄/要注意人物と目される/結婚、つかのまの平穏/抜き差しならぬ事態
 
第9章 二二八事件
知られざる「三月大虐殺」/発端はヤミ煙草の摘発/武力鎮圧を命じた蔣介石/大正公園での公開処刑/育霖兄の逮捕とその死/恐怖政治の始まり/教師生活/「共産党支部」からの秘密文書/亡命
 
おわりに―その後の足跡(一九四九―一九八五)
文庫版のためのあとがき