図書ケショウ ノ ニホンシ000067782

化粧の日本史

サブタイトル1~10
歴史文化ライブラリー;427 美意識の移りかわり
編著者名
山村 博美 著
出版者
吉川弘文館
出版年月
2016年(平成28年)6月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
6,221p
ISBN
9784642058278
NDC(分類)
383.5
請求記号
383.5/Y32
保管場所
閉架一般
内容注記
おもな参考文献:p217-221
和書
目次

人はなぜ化粧をするのか―プロローグ
キャンバスは顔/化粧の目的/化粧からみえるもの
 
化粧の黎明期 古代から中世
基本の三色の登場―古墳時代から奈良時代
大陸文化の影響/化粧のはじまり/唐を模倣する/中国の美意識
唐風から国風へ―平安時代
宮廷女性の黒化粧/特権階級の白い肌/謎の残る紅化粧
武家階級への広がり―鎌倉から安土桃山時代
化粧する公家男性/武士のお歯黒/礼法に組み込まれる
 
伝統化粧の確立 江戸時代
封建社会と女性の化粧
上流階級から庶民へ/薄化粧を説く教養書/江戸時代のおしゃれ読本
美肌へのあこがれ、白の化粧
白粉の原料/白粉化粧の濃淡/色の白いは七難隠す/江戸の美白スキンケア/修整化粧にみる顔の美意識/化粧品産業の発達/歌舞伎役者の油見世/おしろいのはげぬ薬「江戸の水」/「美艶仙女香」
華やかさを添える赤
紅花のたどったルート/唇が緑色に光る笹色紅/今も残る紅の老舗
表示機能を持った黒の化粧
既婚女性は歯を染める/お歯黒の成分/上流階級は眉を描く/眉をそるだけの庶民
 
近代化が変える化粧 明治時代
消えゆく化粧、お歯黒とそり眉
西洋化の時代/海外からの視線/政府主導の改革/お歯黒化粧の衰退/そり眉から太眉へ
新しい化粧の息吹、洋風化粧の導入
近代化粧品産業の誕生/公衆衛生と石鹸/西洋処方のスキンケア/鉛白粉から無鉛白粉へ/肉色白粉の出現/「白」対「肉色」/化粧する女学生/変わらない口紅/エステのルーツ、美顔術
化粧の周辺―広告・服装・髪型・化粧意識
美人芸妓の広告/洋装と髪型/誰のために化粧するか
 
洋風化粧の広がりと戦争 大正から昭和初期
和からモダンへ
戦争の光と影/進化するスキンケア化粧品/スピードという価値観/多色化する白粉/先頭を行くモダンガール/健康美と頬紅/リップスティック登場/ハリウッド女優をまねた細眉/目を隈どるアイシャドウ/マスメディアと美容情報/華やかな宣伝合戦
戦時下の統制時代
おしゃれに対する規制/みだしなみ化粧への回帰/戦時色を強める広告/化粧の空白期
 
化粧がつむぐ夢とあこがれ 戦後
アメリカンスタイルの流行―昭和二十年代
戦後日本の復興/変わる業界図/美容の復活/真っ赤な口紅/光る化粧/あこがれの女優肌
カラー時代の到来―昭和三十年代
流行色のキャンペーン/カラー時代のアイメイク/立体化粧で外人顔に
大衆化するメイクアップ―昭和四十年代
テレビの普及と団塊の世代/アイメイク全盛期/夏は小麦色の肌へ
個性を重視する時代へ―昭和五十年代から昭和末期
多様化する化粧/ナチュラルメイクの流行/変化するナチュラル観/太眉は自立のシンボル/一転、焼かない肌へ
 
変容する化粧のかたち―エピローグ
変わるもの、変わらないもの/「見た目」志向の浸透/いつまでも美しく
 
あとがき
おもな参考文献