図書センリョウ シンワ ノ ホウカイ000067781

占領神話の崩壊

サブタイトル1~10
編著者名
西 鋭夫 著/岡﨑 匡史 著
出版者
中央公論新社
出版年月
2021年(令和3年)7月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
700p
ISBN
9784120054532
NDC(分類)
210.76
請求記号
210.76/N81
保管場所
閉架一般
内容注記
フーヴァー・トレジャーズ目録(日本近代史文書コレクション):p613-686 参考文献あり
和書
目次


 
第一章 フーヴァー・トレジャーズ(Hoover Treasures)
極秘史料発掘
1 敗戦と公文書破棄
2 フーヴァー研究所東京オフィス
3 GHQとスタンフォード人脈
4 フーヴァー元大統領とマッカーサー元帥
5 蔵書助言委員会の設置
6 幻の日本近代史文書
7 東京オフィスと日本人協力者
 
第二章 敗戦を歪めた吉田茂憲法
Ⅰ GHQ直筆憲法
1 マッカーサー三原則
2 ラウエル文書解禁
3 GHQ憲法が手渡された瞬間
4 戦争放棄は「第八条」
5 マッカーサーの独壇場
Ⅱ 憲法試案
1 近衛文麿の草案
2 政党憲法草案
3 民間憲法草案
4 ラウエルによる憲法研究会の評価
史料紹介:憲法研究会の憲法草案要綱
Ⅲ 世紀のスクープ
1 漏洩した松本草案
2 憲法調査委員会と密告者
3 迷宮入りの特ダネ
4 憲法改正権限
Ⅳ 虚像の男・白洲次郎
1 「ジープ・ウェイ・レター」
2 返り討ちにされた白洲次郎
3 松本烝治の挫折
Ⅴ 内通者と愛欲
1 GHQ幹部との密談
2 「怪物」と呼ばれた男
3 裏接待の暴露
4 大磯の「滄浪閣」で憲法談義
5 愛人の手助け
6 宴会政策と特殊慰安施設協会
7 内通者を大臣へ昇格(一九四六年二月)
8 幣原内閣の造反者
9 昭和天皇の詔まで捏造
10 憲法発布のお言葉
11 埋葬された真実
史料紹介:特殊慰安施設協会(RAA)聲明書・趣意書・目論見書
 
第三章 東京裁判―戦友を裏切る海軍と陸軍
Ⅰ 敗戦と焚書坑儒
1 極東国際軍事裁判
2 公文書破棄
3 暗躍する吉田茂
4 「濱田徳海文書」
Ⅱ 阿片政策
1 満洲の支配者「弐キ参スケ」
2 田中隆吉の阿片証言
3 土肥原と東條の犯罪
4 阿片と財政
5 阿片埋蔵金伝説
6 極秘文書発見
7 阿片税
8 蔣介石の阿片
9 阿片政策の提言
10 「中支阿片制度実施要領」
11 里見機関と宏済善堂
12 三井物産と三菱商事の強欲
13 日本のケシ栽培
14 麻薬中毒患者ヒトラー
15 ナチス・ドイツと麻薬貿易
Ⅲ 天皇免訴とマッカーサー
1 吉田茂・マッカーサー会談
2 昭和天皇・マッカーサー会談
3 流出した会談録
4 米政治顧問アチソンの覚書
5 A級戦犯はマフィア・ギャングか
6 マッカーサーの極秘電報
7 極東国際軍事裁判所憲章
Ⅳ 日本のユダ・田中隆吉少将
1 証人業・田中隆吉少将
2 司法取引
3 田中隆吉とキーナン検事
4 田中隆吉vs武藤章
5 田中隆吉vs佐藤賢了
Ⅴ 東條英機
1 自決失敗
2 東條英機宣誓供述書
3 大東亜戦争と国際法
4 東條失言の余波
5 東條説得工作
6 東條証言の撤回
7 キーナン検事と海軍の企み
8 田中隆吉への謝意
9 キーナン検事へ貢物
10 田中隆吉の自殺未遂
Ⅵ 興亜観音と遺骨奪還作戦
1 巣鴨プリズン
2 教誨師花山信勝とA級戦犯
3 万歳三唱
4 遺骨の行方
5 松井石根陸軍大将と興亜観音
6 絞首刑七士之碑
Ⅶ A級戦犯保釈と戦後日本
1 冷戦と東京裁判
2 A級戦犯容疑者の釈放
3 B・C級戦犯
4 賀屋興宣の嘆き
5 だまし討ちの責任は
 
第四章 共産党殺しの特高警察―GHQへ再就職
Ⅰ 東京裁判と特高警察
1 安倍源基と岸信介
2 安倍源基の『巣鴨日記』
3 好好爺・安倍源基
Ⅱ 小林多喜二撲殺 一九三三(昭和八)年
1 『蟹工船』と不敬罪
2 治安維持法
3 多喜二を売った男
4 多喜二の葬儀
5 斎藤秀三郎と父親(西)
6 血尿と血便
7 戦後を謳歌する虐殺者たち
8 安倍源基の責任
9 「回顧録」の真相とは
Ⅲ 特高警察と拷問史
1 特高警察の残虐性
2 拷問は日本の伝統芸
3 拷問体験談
4 女性党員への恥辱
5 コミンテルンの手先「日本共産党」
6 右翼に甘い特高警察
7 門外不出の極秘講演録
Ⅳ 転向政策とスパイ
1 崩れ落ちる日本共産党員
2 司法と特高による留保処分
3 転向の組織的圧力
4 転向と母性愛
5 二大巨頭の陥落
6 スパイに転向した共産党員
Ⅴ 「矢野豊次郎文書」の発見
1 特高警部・矢野豊次郎
2 特高警察の埋蔵宝庫『矢野文書』
3 日本初の銀行強盗
4 毛利基と「スパイM」
5 資金難とカンパ
6 「今泉善一調書」の発見
7 強奪資金の使い道
8 スパイMの功績と晩年
Ⅵ 獄中手記
1 転向と手記
2 『千夜一夜物語』と翻訳者
3 魚河岸のアナキスト・尾村幸三郎
4 母親への感謝と後悔
5 水野成夫の「転向宣言」
6 芸者遊びを暴露
7 『産経新聞』の生みの親は共産主義者
Ⅶ 網走監獄
1 北海道網走訪問
2 徳田球一の獄中生活
3 不屈の男・徳田球一
4 世界三大流刑国
5 北方領土とアイヌ民族
6 アイヌ差別と優生学
7 金子堅太郎と網走監獄
8 囚人道路
9 「西南の役」と国事犯
10 原爆投下と網走監獄
Ⅷ 日本敗戦と共産党
1 政治的爆弾「GHQの人権指令」
2 解放された「赤の戦士」
3 エマーソンと共産党
4 英雄となった獄中組
5 食糧メーデー
6 共産党鎮圧
7 野坂参三の凱旋
8 四重スパイ・野坂参三
9 愛される共産党
Ⅸ 戦後も活躍した特高警察
1 日本政府の抵抗
2 毛利基の叙位
3 逃げ切った特高警察
4 特高警察官の天下り
5 都道府県知事への栄転
6 公安警察の創設
7 諜報機関へ再就職
8 免罪された戦犯
9 GHQと諜報機関の饗宴
10 戦争責任とは
 
あとがき(岡﨑匡史/西鋭夫)
フーヴァー・トレジャーズ目録
索引