図書カイセン ゼンヤ ノ ニッチュウ ガクジュツ コウリュウ000067345

開戦前夜の日中学術交流

サブタイトル1~10
九州大学人文学叢書 19 民国北京の大学人と日本人留学生
編著者名
稲森 雅子 著
出版者
九州大学出版会
出版年月
2021年(令和3年)4月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
358,viiip
ISBN
9784798503042
NDC(分類)
920
請求記号
920/I53
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
博士論文「一九三〇年代の北京における日中学術交流研究」(九州大学,2020年)に加筆と修正を加えたもの 引用・参考文献一覧:p337-351
和書
目次

凡例
 
序章 一九三〇年代の北京
第一節 古都「北平」
第二節 日中戦争開戦前夜の概況
第三節 義和団事件賠償金等による学術支援の概況
第四節 文学研究分野における学術交流について
第五節 日本人研究者の北京留学
第六節 本書の構成とねらい
 
第一章 一九三〇年代の北京古書肆―目加田誠留学日記『北平日記』からたどる―
第一節 目加田誠の北京留学
第二節 北京古書肆および琉璃廠の概況
第三節 来薫閣二代目店主陳杭について
第四節 世古堂張世順について
第五節 隆福寺街文奎堂について
小結
コラム1 橋川時雄『中国文化界人物総鑑』
 
第二章 馬廉の戯曲小説研究と日本人研究者との交流
第一節 生い立ちから日本人研究者との出会いまで
第二節 長澤規矩也との交流
第三節 倉石武四郎との交流
第四節 寧波帰郷から晩年まで
第五節 不登大雅文庫という名称について
小結
 
第三章 九州大学蔵『支那小説戯曲版画集』編纂考
第一節 九州大学所蔵本のあらまし
第二節 収録版本の所蔵者とその特性
第三節 写真集の所蔵状況および書名
第四節 写真集の活用例(鄭振鐸『挿図本中国文学史』)
第五節 写真集の編纂意図
第六節 九州大学所蔵の経緯
小結
コラム2 中国学の一系譜―熊本を中心に
 
第四章 孫楷第の中国小説書目編纂と日中の学術交流
第一節 生い立ちから大学時代まで
第二節 来日までの経緯
第三節 東京・大連の調査旅程
第四節 孫楷第を支えたその他の人々
第五節 訪日調査の意義
小結
 
第五章 銭稲孫の日中学術交流―日中戦争までの足跡―
第一節 銭稲孫および銭氏一族について
第二節 青年期の銭稲孫
第三節 志賀直哉日記と里見弴『満支一見』の中の銭稲孫
第四節 機関誌『字紙簍』の紹介記事
第五節 学術界の日本語通訳者への歩み
第六節 目加田誠『北平日記』中の銭稲孫
小結
付録1 目加田誠『北平日記』銭稲孫関係箇所
コラム3 銭稲孫訳『万葉集』と目加田誠訳『詩経』
 
第六章 銭稲孫の私設日本語図書室「泉寿東文書庫」
第一節 先行研究に見える泉寿東文書庫の記録
第二節 岩波茂雄宛松村太郎書簡による設立経緯の新事実
第三節 「泉寿東文書庫創立趣意書」の発見
第四節 機関誌『字紙簍』の発見
第五節 内藤湖南と泉寿東文書庫
第六節 支援者松村太郎について
小結
付録2 岩波茂雄宛松村太郎書簡(一)
付録3 泉寿東文書庫寄贈者一覧(図書)
 
結論 一九三〇年代の北京の日中学術交流から見えるもの
第一節 その後の中国人の動向(孫楷第・銭稲孫ら)
第二節 その後の日本人留学生(倉石武四郎・長澤規矩也・目加田誠)
むすびに
 
引用・参考文献一覧
初出一覧
あとがき
索引