生産職場の戦後史
序章 問題関心・課題・対象
Ⅰ 問題関心
Ⅱ 課題
Ⅲ 対象と本書の構成
第一部 生産に流れを作る―造船業における多量生産体制の形成と生産設計―
はじめに
第1章 工数統制から生産設計へ
はじめに
第1節 NBC呉
第2節 工数統制による生産・能率管理
第3節 NBC呉における生産設計
第4節 生産・能率管理の構造―分権システムの管理方式
むすび
第2章 相生における改革
はじめに
第1節 戦後初期の改革―鋼船工作法研究委員会と造船設備の整備
第2節 相生における工法転換のプロセス(1)―溶接工法の導入
第3節 相生における工法転換のプロセス(2)―生産管理の改革
むすび
第二部 従業員として組織する―石川島重工における従業員制度の再編問題
はじめに
第3章 勤労体制の整備と従業員制度の再編―資格制度改正問題
はじめに
第1節 1950年代の政策展開
第2節 勤労体制と現場管理組織の歴史的整備
第3節 資格制度改正問題
むすび
第4章 職長制度の導入―現場管理制度の再編
はじめに
第1節 職長制度導入をめぐる言説と制度改革の経緯
第2節 職長制度導入をめぐる検討と職長の性格
第3節 職長制度の展開―職長職務権限規定の改訂と職長課長制度の導入
むすび
第三部 生産に自己改善的契機を組み込む―八幡製鉄における管理方式の展開と計画値管理
はじめに
第5章 標準値の形成と戸畑管理方式
はじめに
第1節 近代的管理の模索―管理局の設置
第2節 管理局体制の限界
第3節 「数値の信憑性」の確保と戸畑管理方式
むすび 標準値の変容
第6章 君津管理方式の形成と計画値管理
はじめに
第1節 AOLシステムとライン・スタッフ制
第2節 計画値管理の構造
第3節 自己改善的契機としての計画値・計画値管理
むすび―君津管理方式の再編
結語
あとがき
初出論文一覧
参考文献
索引