図書目録コクミン ギユウ セントウタイ ト ガクトタイ資料番号:000067332

国民義勇戦闘隊と学徒隊

サブタイトル
朝日選書 1021 隠蔽された「一億総特攻」
編著者名
斉藤 利彦 著
出版者
朝日新聞出版
出版年月
2021年(令和3年)6月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
244p
ISBN
9784022631084
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Sa25
保管場所
閉架一般
内容注記
国民義勇戦闘隊と学徒隊をめぐる動き:巻頭
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに
1 「国民総武装」の実現
2 二八〇〇万人の動員計画
3 女子にも課された「兵役」
4 焼却・隠滅された資料
5 相次ぐ資料の発見
6 陸軍による全国的資料
 
第一章 「本土決戦」と国民義勇隊の創設
一 「本土決戦」と国民総武装
1 敗退の連続と「絶対国防線」の崩壊
2 「本土決戦」の構想
3 「国民戦争」の具体化
二 国民義勇隊の構想と制度化
1 各地での空爆と硫黄島での敗北
2 新たな国民組織の結成
3 「奉公隊」から「義勇隊」へ
4 すべてに代わる最終組織
5 着々と進む「総武装」
 
第二章 「一億総特攻」への準備
一 日々高まる切迫感
1 非現実的な精神論
2 「一億同胞」の実態―「戦死者又は敵の銃器を執り」―
3 二つの閣議決定
4 国民義勇戦闘隊への「転移」
二 国民義勇戦闘隊の「原型」
1 具体的任務と戦闘方法―「総力交戦」の断行と「皇土ニ喜ンデ屍ヲ埋メ」―
2 任務としての「遊撃戦」
3 軍による統制と戦闘隊の任務―「身命ヲ捧ゲテ渾身ノ力ヲ傾倒セシム」―
三 四五年五月末の編成完了指示―「隊員ヲ率イ之ヲシテ俱ニ欣然死地ニ就カシメ」―
 
第三章 各地における国民義勇隊の結成と動員
一 長野県の国民義勇隊と「第一行動隊」
1 組織指導方針の発令と活動
2 綱領と隊長挨拶―「既ニ生死ナク身命ヲ省ミズ」―
3 「一億特攻」に向けた戦意昂揚―「本土決戦最後ノ必勝国民組織タラシメ」―
4 連合義勇隊長が発した「檄」―「滅敵ノ一念ニ総力ヲ凝縮シ」―
5 「驕米殲滅義勇運動」への参加―「醜敵撃滅以ツテ、大東亜戦完遂ノ大任ヲ」―
6 軍の労務と工事への動員―「本土上陸ノ敵撃滅ニ備フル」―
二 広島県の国民義勇隊の編成と動員
1 軍関係機関と密に連絡
2 「綱領」と「誓」の配布―「宿敵撃滅の先駆たらむ」―
3 軍事演習への動員と「個人兵器」―「直チニ戦闘隊ニ転移ノ準備ヲ」―
4 労務提供の出動命令―草津南町国民義勇隊の全滅―
三 ㊙文書に記された活動状況とその矛盾
1 軍関係の設営工事への出動
2 食糧増産活動への動員
3 戦災跡地の整理や金属の回収
4 実践的な戦闘訓練―「手榴弾投擲刺突訓練並ニ分隊教練ヲ実施セリ」―
5 「全面的活動ニ乗リ出ス」体制
 
第四章 老若男女に課せられた兵役
一 顧みられなかった沖縄戦での犠牲
二 三日間にわたる一連の重大会議
1 一大好機としての「本土決戦」
2 講和への思惑―「今日の段階に於ては殆んど不可能」―
三 すべての国民を天皇親率の軍隊に
四 「義勇兵役法」が定めたもの
1 義勇召集と対象者
2 「根こそぎ動員」の強制と拘束、処罰
五 求められた「正規軍」としての軍律
1 「敵前逃亡は死刑」
2 女子隊員の「戦闘技術ノ練磨」
 
第五章 国民義勇戦闘隊の戦闘方法と『国民抗戦必携』
特攻攻撃の重視
1 勝利か死かの一念、各種の特攻
2 「遊撃戦」と肉弾戦法
3 『国民抗戦必携』における戦闘方法
 
第六章 学徒義勇隊と戦闘訓練
一 学校教育の消滅、戦争のみを強いる体制に
二 「戦時教育令」の公布―「散華セル幾多勇士ノ忠霊ニ応フル」―
三 学徒隊に課された軍事訓練
1 前提とされた「最前線」での戦闘
2 女子学徒による「体当リ精神」「奇襲攻撃」
四 戦闘第一主義の実践訓練
五 護身の域を超えた「護身法」
1 丸太による斬撃と刺突
2 「膝頭ヲ以テ対手ノ股間ヲ蹴上グ」
 
第七章 国民義勇戦闘隊の戦死者
一 愛知県学徒義勇隊の実態
1 「一億総武装ノ先駆トシテ」
2 「幹部訓練」の具体的内容
3 学徒義勇隊の戦死者
二 樺太での戦闘と戦死者
1 ソ連の宣戦布告
2 樺太国民義勇戦闘隊の結成と戦闘
3 戦闘によってもたらされた悲劇
 
おわりに
あとがき

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