回顧百年
まえがき(伊藤隆/清家彰敏)
第一章 教育者の家に生まれて
相沢家のルーツと幼少期の思い出
文学に傾倒した神奈川一中から一高時代
第二章 戦時下での試練と苦難
東京帝大在学中に高文試験合格
大蔵省入省まもなく入営
北支那方面軍司令部配属 児玉機関などから物資調達
敗戦からシベリア抑留までの顛末
収容所での抑留生活
嫌疑晴れ 三年遅れで帰国の途に
第三章 戦後復興から高度成長の狭間で
復員し逡巡のすえ大蔵省に戻る
わずか半年で本省復帰
戦後復興と占領政策下での多事多端
ドッジデフレの影響下で労働係を併任
独立の回復 文部係として教育改革に奔走
主計官としての本分を尽くす(1)
主計官としての本分を尽くす(2)
高度成長転換期 法規課長、総務課長を歴任
第四章 安定成長への課題を探る
人脈を育んだ近畿財務局長時代
主計局次長時代(1)司葉子との出会い 子連れ再婚
主計局次長時代(2)地方財政・農業予算との角逐
主計局次長時代(3)「角福戦争」前兆に遭遇
主計局次長時代(4)田中通産相の日米繊維交渉に関与
経済企画庁官房長に就任
第五章 ポスト高度成長時代のもとで
理財局長時代(1)国有財産処理の経緯と顛末
理財局長時代(2)ドル・ショック 列島改造 沖縄返還
主計局長時代(1)揉めに揉めた防衛予算
主計局長時代(2)大戦への贖罪 沖縄復帰支援
大蔵事務次官時代(1)オイルショックと狂乱物価のさなかで
大蔵事務次官時代(2)相次いだ政界への誘い
大蔵事務次官時代(3)「行政官の限界」を感じて
第六章 逆風の中 国政進出
選挙(1)ロッキード事件の渦中 出馬を決意
選挙(2)選挙は全部自己流 組織づくりに注力
選挙(3)気持ちいい当確報道
議員初当選(1)きさらぎ会と新政経フォーラム設立
議員初当選(2)新人議員の生活と議会活動
昭和五十二~五十五年頃(1)ロッキード事件とハイジャック問題
昭和五十二~五十五年頃(2)規制緩和問題への対応
昭和五十二~五十五年頃(3)「大福戦争」 成田空港問題
昭和五十二~五十五年頃(4)第一次、第二次オイルショックと物価問題
昭和五十二~五十五年頃(5)地方公務員給与問題と医療保険制度
昭和五十二~五十五年頃(6)一般消費税問題 大平総理の急逝
昭和五十五~五十七年頃(1)鈴木内閣 三公社民営化の推進
昭和五十五~五十七年頃(2)防衛問題と戦後処理問題への傾注
シベリア抑留問題(1)未確定の日本人抑留者数
シベリア抑留問題(2)抑留者に関する質問主意書を提出
シベリア抑留問題(3)補償問題巡る混乱と平和祈念基金
昭和五十七~五十八年頃(1)中曽根内閣樹立 第二臨調
昭和五十七~五十八年頃(2)鳥取県連会長就任
昭和五十七~五十八年頃(3)第二次中曽根内閣 自民党調査局長就任
昭和六十年 議員連盟づくりに奔走
昭和六十~六十一年頃 党経理局長時代 献金集めに東奔西走
第七章 持続的経済成長を経てバブル崩壊の試練に
昭和六十二~平成二年頃 衆議院法務委員長・外務委員長を歴任
平成元~二年頃(1)がんを克服して衆院議員当選
平成元~二年頃(2)シベリア抑留問題 経済企画庁長官就任
平成二年(1)拡充した国民生活センター
平成二年(2)日米貿易摩擦問題と湾岸戦争後の課題
平成二~三年頃 経済企画庁長官辞任とバブル崩壊後の政局
「角福戦争」補足 田中角栄と福田赳夫、対照的だった二人
間近に接した三木武夫と「大福戦争」の経緯
「野党」自民党の総務局長として選挙制度改革に汗をかく
自社さ連立政権 混迷する政局のもとで
「宏池会」離脱、河野グループ「大勇会」創設へ
行政改革推進本部副本部長就任 シーリング撤廃論
第八章 バブル崩壊で迫られた変革
橋本行革の要 独立行政法人づくりと省内の人的交流に注力
財金分離がもたらすリスクへの懸念
金融再生に向けて各種専門委員長として活動
ペイオフ問題 割れる対応巡り議論を尽くす
急逝した小渕恵三総理との関わり
インフレターゲットと外形標準課税、銀行業への参入認可
八期連続当選 金融再生委員長就任
党税制調査会会長就任の経緯
たばこ値上げにこだわった小泉総理
「党高官低」だった税調
小泉政権下の株価対策と不良債権処理
インフレターゲット論 仄聞した外務大臣更迭問題
追想=阪神淡路大震災 被災者生活再建支援法成立に尽力
小泉内閣時代 金融関係重職も歴任
政界引退後、八十四歳で弁護士開業
第九章 百歳目前 最期まで現役貫く
議員連盟との関わり(1)国境を越えて広がる友好の絆
議員連盟との関わり(2)中海CATV設立 議員連盟づくりに多数関与
議員連盟との関わり(3)海外ファンド創設など世界に広がる夢
置き去りにされる領土問題への懸念
各種財団法人代表として職責を果たす
主計局文部省担当が教育事業の原点
国会議員転身を促した行政官の限界と議員立法の魅力
オーラルヒストリー全三十四回 インタビューを終えて
あとがき ノブレス・オブリージュの人(中澤雄大)
相沢英之 年譜