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京都「特別学級」成立史研究

サブタイトル1~10
史料と論究
編著者名
玉村 公二彦 著
出版者
大空社出版
出版年月
2021年(令和3年)2月
大きさ(縦×横)cm
27×
ページ
xiv,636p
ISBN
9784908926532
NDC(分類)
378.02
請求記号
378.02/Ta78
保管場所
閉架一般
内容注記
奥付の責任表示(誤植):玉村公彦 参考・引用文献:p141-145 戦前戦中における京都市「特別学級」関連年表:p14-15
和書
目次

はじめに
凡例
 
序章 史料から浮かび上がる歴史
一 京都の先駆性 障害児者の教育・保護事業
二 「特別学級」研究史と京都の「特別学級」
三 京都における「特別学級」の設置とその研究
四 本書の構成及び史料
 
第Ⅰ部 京都における「特別学級」の形成と展開
第1章 京都における「特別学級」設置前史(明治期) 脇田良吉の淳風小学校・「特殊教育」提案・白川学園
一 「特殊教育」の発想の端緒 明治三〇年代の脇田良吉の実践基盤と課題意識の形成
二 「特殊教育」の模索と提案
三 文部省訓令による「特別学級」の奨励と京都府教育会による白川学園の創設
四 むすびにかえて 明治三〇年代から明治四〇年代初頭における「特殊教育」模索と白川学園
第2章 大正デモクラシー期における「特殊児童調」と初めての「特別学級」設置 藤井高一郎と斎藤千栄治
一 「特別学級」設置への模索 斎藤千栄治と藤井高一郎
二 藤井高一郎と「京都市に於ける特殊児童調」「特殊児童」の把握
三 藤井高一郎の「特殊機関の充実的建設」と京都市視学城野亀吉の発信
四 成徳小学校における「特別学級」の設置と「特別学級」での取り組み
五 七条小学校、桃園小学校などの「特別学級」 文部省『全国特殊教育状況調査』(一九二四年)にみる
むすびにかえて
第3章 大正・昭和初期における「特別学級」実践の模索 京都市崇仁尋常小学校と有馬良治の模索
はじめに
一 有馬良治の経歴とその教育実践の模索
二 京都市崇仁尋常小学校と「ペスタロツチーへ復れ」
三 崇仁尋常小学校における学級編成と「特別学級」の模索
おわりに
補節 有馬良治についての星島四郎と森信三の回想
第4章 京都府師範学校「停滞児学級」と『停滞児教育研究』 上原昭平と渡邊昌司
一 京都府師範学校附属小学校「停滞児学級」
二 「遅滞児学級」における児童研究と教育の実際
三 「遅滞児学級」の担い手とその終焉
むすびにかえて 「停滞児学級」の性格とその後の渡邊昌司、上原昭平
補論 池田太郎と上原昭平との交叉、その後 「伸びる素質のある劣等児童に対して」への上原の示唆と田村一二との出会い
第5章 斎藤千栄治の提言と京都市における「異常児」施策の発展 『学齢童児童に関する調査』『児童保護に関する調査』
一 斎藤千栄治と『異常児特別教育の振興』 全国教育大会での提言「文部省諮問案に対する答申」
二 京都市社会課『学齢児童に関する調査』『児童保護に関する調査』
三 その後の教育調査と施策 京都市児童院の調査など
むすびにかえて 斎藤千栄治と児童養護
第6章 崇仁小学校における能力別学級編制と「特別学級」の再興 高宮文雄と京都市特別児童教育研究会
はじめに 有馬良治の遺産と高宮文雄
一 崇仁小学校における「特別学級」再興の背景
二 能力別学級編制と「特別学級」
三 「特別学級」(高宮学級)
四 高宮文雄と京都市特別児童教育研究会
むすびにかえて
第7章 京都市立養正尋常高等小学校「特別学級」と田中寿賀男
はじめに
一 京都市立養正尋常高等小学校「特別学級」の開設
二 田中寿賀男と「特別学級」の実際
三 『養正特別学級概況』と『座談会摘要』
四 その後の活動と国民学校下の「特別学級」
むすびにかえて
補論 危機的限界状況における「特別学級」 田中寿賀男『室戸台風特別学級避難記録』(一九三四年九月)を中心として
第8章 滋野尋常小学校「第二部学級」と実践の発展 田村一二の「特別学級」実践の展開
はじめに
一 京都市立滋野尋常小学校「特別学級」の設置と元山清七
二 田村一二の着任と実践 生活指導実践の論理と心理
三 国民学校体制と『鋏は切れる』
むすびにかえて 石山学園の創設と『手をつなぐ子等』
 
参考・引用文献
 
図表一覧
表0-1 京都市における「特別学級」の設置と担任の推移
表0-2 戦前戦中における京都市「特別学級」関連年表
表1-1 全国及び京都府の就学率の推移
表1-2 淳風小学校の学級数、教員数、児童数(明治31~35年度)
表1-3 「春風倶楽部」毎週時間数
表2-1 「京都市特殊児童調」による「特殊児童」数と対応する「特殊教育機関」構想
図2-1 藤井高一郎・城野亀吉による「京都市特殊教育機関建設案」
表3-1 有馬良治の崇仁小学校時代
表3-2 一九二三年度卒業生の欠席日数及ぎ出席率
表5-1 「学齢児童に関する調査」で把握された広義の「異常児童」数(一九二九年一一月末現在)
(史料1) 崇仁尋常高等小学校『学級編制ニ関スル研究委員会記録』(昭和一一年三月)
(史料2) 高宮学級の概要(一九三六年三月)
図7-1 編入児童選定の手続き
図7-2 養正小学校「特別学級」編入児童の概要(一九二九年度~一九三五年度)
(史料3) 『昭和十一年二月二十四日 座談会摘要 田中訓導』綴り
図7-3 京都市養正尋常高等小学校平面図
 
第Ⅱ部 史料編 京都における「特別学級」の展開と実践
A 京都市特別児童教育研究会と「特別学級」の展開
[A1] 『異常児教育』創刊号 1933.7.10
[A2] 『異常児教育』第2号 1935.6.12
[A3] 『異常児教育』第3号 1937.4.10
[A4] 斎藤千栄治「異常児教育の体験:精神薄弱児の教育」 1937.6.15
[A5] 『異常児教育』第4号 1939.4.20
[A6] 『勿忘草』1 1942.3.31
[A7] 三谷隼雄『京都市に於ける精神薄弱児を対象とせる養護学級児童検診報告 第一報』 1943.5.28
[A8] 『勿忘草』2 1943.9.15
B 京都市滋野尋常小学校「特別学級」の実践
[B1] 『精神薄弱児の 作業を主としたる教育』 1929.2
[B2] 田村一二『精神薄弱児(劣等児低能児)の図画』 1934.9.15
[B3] 『精神薄弱児の生活指導』 1936.11.3
[B4] 田村一二『鋏は切れる』 1941.5.10
[B5] 田村一二氏講演「教育精神」 1942.10.30
 
あとがき