図書目録ノウ ノ ゲンリ ノ シテキ ケンキュウ資料番号:000067307

農の原理の史的研究

サブタイトル
叢書パルマコン;03 「農学栄えて農業亡ぶ」再考
編著者名
藤原 辰史 著
出版者
創元社
出版年月
2021年(令和3年)1月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
357p
ISBN
9784422202952
NDC(分類)
610
請求記号
610/F56
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
参考文献:p339-350
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

序章 科学はなぜ農業の死を夢見るのか
1 食と農の死
2 北一輝の消化器消滅論
3 農学栄えて農業亡ぶ
4 農学の思想を求めて
おわりに―人類史の臨界点で
 
第1章 夢追い人の農学―チャヤーノフと横井時敬の理想郷
1 チャヤーノフの理想郷
2 日本のチャヤーノフ体験
3 農業経済学者のユートピア
4 労働と科学技術
5 小農経営と自然環境―チューネンを媒体に
6 躓きの石としての文化
7 「台所」と「農業」の廃止
おわりに―「エコノミーとエコロジー」を超えて
 
第2章 八方破れの農学―横井時敬の実学主義
1 農界の巨星、墜つ
2 横井時敬とは誰か
3 農学とその周縁
4 農学のかたち―『合関率』から
おわりに―民学の挫折
 
第3章 大和民族の農学―橋本傳左衛門の理論と実践
1 橋本傳左衛門とは誰か
2 「目標」なき農民たち
3 チャヤーノフとの対決
4 クルチモウスキーの哲学
5 結節点としての『農業経営学』
6 橋本農学の崩壊
おわりに―共存と発展
 
第4章 転向者の農学―杉野忠夫の満洲と「農業拓殖学」
1 なぜ、杉野忠夫か―「マルキストの記憶」と「満洲の記憶」
2 マルクスから尊徳へ
3 満洲移民から海外拓殖へ
4 「農業拓殖学」に埋め込んだ記憶
おわりに―「極重悪人」の農学
 
第5章 「血と土」の法学―川島武宜のナチス経験
1 世界のなかの日本とドイツ
2 絶望する農民たち
3 「土地なき民」からの脱却
4 ナチスの世襲農場法―一九三三年九月三十日、ベルリン
5 世襲農場法の思想的源流―ダレーの「血と土」
6 満洲国の開拓農場法―一九四一年十一月十三日、新京
7 世襲農場法から開拓農場法へ
おわりに―満洲の血と土
 
第6章 反骨の実学―吉岡金市による諸科学の統一
1 「立派な人」
2 自己形成期―岡山という条件
3 日本農業の機械化に賭ける
4 「東亜」から「戦後」へ
5 スターリニズムに根差した総合的農学
6 公害の学問領域横断的な研究―イタイイタイ病
おわりに―横井時敬との奇妙な類似
 
終章 農学思想の瓦礫のなかで
 
あとがき

参考文献
人名索引

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