緊急事態Tokyo1964
プロローグ 2020年3月20日 航空自衛隊松島基地
ジス・イズ・トーキョー2020!
「逆風」吹き荒れる中の到着
「今回」の最終聖火ランナーは誰か?
パンデミックという名の「逆風」
最後に控えていた「伏兵」
第1章 1958年~1963年 東京オリンピック前史
1 東京に聖火を取り戻せ
聖火最終ランナーの先駆者
あの時と同じドイツの地で
2 シルクロードの呪い
ローマの日本人たち
世界のイトウからクロサワへ
3 ジャカルタの嵐
魔女の季節
「千里馬(チョルリマ)」の報、千里を走る
「年齢性別は一切を問わない」
コラム1 もうひとりの聖火第一走者
第2章 1964年1月~6月 オリンピックの年
1 キャメラを回せ
白いワーゲンのマイクロバス
世界に響く『抱きしめたい』
「オリンピック映画」本格始動
2 TOKYOへと草木もなびく
チャンスの予感と災厄の前兆
洋の東西で「オリンピック映画」
3 「あと半年」に迫る中で
「直前の予行演習」だった新潟国体
沖縄の第一走者は日本の第一走者
西ドイツ隊と聖火コース走破隊
コラム2 知られざる東京五輪映画
第3章 1964年7月~8月 「最終日」ランナーたちの招集
1 躊躇している段階ではない
セイロン島から海を超えて
水面下で動き出した「最終日」リレー
翼よ、あれが五輪の灯だ
2 めでたさも中くらいなり
郷里に届いたハガキ
勝利を手放しで喜べたのか
ミッションは道半ば
3 聖火ランナーって何だろう?
戦火広がる中を
過熱するスクープ合戦
旅立ちの日
コラム3 聖火台への階段
第4章 1964年8月~9月 感染爆発の危機
1 聖火リレーが始まる
「最終」ランナー決定の裏で
白地の旗を掲げた朝
ただ一言「グッドラック」と
2 首都圏に迫る悪夢
「異変」は水面下で起きていた
「これはコレラじゃないのか?」
準備は粛々と進む
3 事態は収束に向かう
「秘密」でいられる幸運
間の悪い「平和の使者」
コレラ鎮圧は成功したか
コラム4 五輪成功祈願のマラソン一家
第5章 1964年9月 聖火リレーとカオス
1 ハイテンションな日々
危機また危機の香港~沖縄
すべては熱気の中で
黒子に徹した男たち
2 各自東京をめざせ
村祭りの日
高みから望む景色
左手は不浄なるもの
コラム5 ネパールの聖火リレー
第6章 1964年10月1日~9日 北の国から
1 荒波を越えて
何から何まで本番さながら
千客万来の日々
「聖火遊び」はもうおしまい
2 開会式前日
時間だけが空費されていく
一瞬の再会と別離
雨は降っていたか
第7章 1964年10月10日 開会式当日
1 私は東京大会を生きた
抜き差しならない事情
毎日が日曜日だ!
2 祭壇を灯すために
世界はひとつ、なのか?
その空の彼方には
エピローグ 1964年10月10日~現在 東京大会開会式後
宴が終わった後で
TOKYO1964を通過した人々