ピアノの日本史
- サブタイトル
- 楽器産業と消費者の形成
- 編著者名
- 田中 智晃 著
- 出版者
- 名古屋大学出版会
- 出版年月
- 2021年(令和3年)6月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- v,370,22p
- ISBN
- 9784815810290
- NDC(分類)
- 582
- 請求記号
- 582/Ta84
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 博士論文(東京大学,2018年提出)を大幅に改稿・加筆したもの 参考文献:巻末p9-22
- 昭和館デジタルアーカイブ
序章 ピアノ産業と消費者の創造―構造的制約を超えて―
一 ピアノへの憧れと普及の始まり
二 ピアノ産業の構造的制約
三 経済学・経営学からの視点
四 先行研究
五 構成と資料
第1章 西洋楽器の流通構造の形成―三木楽器とヤマハ―
はじめに
一 音楽教育の進展と楽器流通
二 製造会社による流通統制
おわりに―流通系列化と卸商
第2章 卸商オリジナル・ピアノの成立と製販攻防―三木楽器と河合―
はじめに
一 河合小市製造の三木ピアノとその流通
二 戦後の三木ピアノをめぐる卸商と製造会社の戦略
おわりに―卸商の歴史的役割
第3章 大量生産されるピアノ―ヤマハと河合の発展―
はじめに
一 日本ピアノ産業の誕生
二 ヤマハによるピアノ製造技術の進化―コスト削減と品質向上の狭間で
三 量産メーカーによる最高性能の追求―ヤマハと河合楽器の試み
おわりに―大量生産から大量流通へ
第4章 ヤマハ音楽教室の誕生―高度経済成長と個人市場の形成―
はじめに
一 学校販売の隆盛とヤマハ音楽教室の誕生
二 河合楽器による予約販売の開始とヤマハの代理店組織
おわりに―個人市場に対応した製販協業体制
第5章 中小ピアノメーカーの蹉跌―松本ピアノと流通という参入障壁―
はじめに
一 戦前期の松本ピアノ製造
二 戦後の松本ピアノ工場の競争劣位
おわりに―流通という参入障壁
第6章 電子楽器の登場―コルグとヤマハ―
はじめに
一 国産初のリズムマシンからシンセサイザーへ
二 シンセサイザーをめぐる外部環境変化
おわりに―製品開発能力と流通による参入障壁
第7章 成熟市場の中のヤマハ音楽教室―特約店政策の効用と限界―
はじめに
一 ピアノ市場成熟化に対する戦略
二 音楽教室をめぐる特約店政策の変化
おわりに―成熟市場での技術変化と系列組織
第8章 斜陽産業化への対応―世界市場への展開と新たなピアノの開発―
はじめに
一 ヤマハによる海外市場への挑戦
二 海外ビジネスの発展と国内事業の再編
三 市場成熟化に抗する製品開発―ヤマハ製自動演奏ピアノ
おわりに―過渡期におけるグローバル化と技術革新
終章 鍵盤楽器産業のゆくえ
はじめに
一 ピアノ産業を流通史から考える
二 今後の展望
注
あとがき
参考文献
図表一覧
索引
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626