ショーケン天才と狂気
はじめに
序章 出生の秘密
第一章 スター、ショーケン
どこか憎めない不良少年
ザ・テンプターズ
范文雀との恋
人生を変えた『約束』との出会い
岸恵子との熱い関係
スターへの道『太陽にほえろ! 』
「マカロニ刑事」登場
石原裕次郎の評価
ショーケンと〝最も多く共演した女優〟
マカロニ刑事、殉死
ジーパン刑事のこと
市川崑監督の『股旅』で新たな魅力を
ショーケンにキレた小倉一郎
神代辰巳監督の『青春の蹉跌』で一皮むける
第二章 時代を背負う
伝説となった『傷だらけの天使』
〝名コンビ〟水谷豊の存在
いまのテレビドラマにない〝超人間ドラマ〟
少々羽目を外しても、好かれる人間には好かれた
小松政夫が見たショーケンの素顔
メンズ・ビギ
『前略おふくろ様』誕生秘話
脚本家倉本聰の計算
桃井かおりとの本当の仲
脇の役者にめぐまれた
ピラニア軍団、川谷拓三と室田日出男
「芝居はリングですからね」倉本聰
小松政夫を怒らせたショーケンの暴言
萩原健一は「フリオ」岩城滉一は「明るい不良少年」の意味
第三章 てっぺん
俳優山崎努から学んだこと
いしだあゆみとの熱愛再婚
『影武者』とショーケン
ショーケン、勝新太郎降板劇とクロサワを語る
『魔性の夏 四谷怪談より』で、再び小倉一郎と衝突
『誘拐報道』ショーケンの狂気と小柳ルミ子の決断
ノーメイクと減量、ガラスの神経
秋吉久美子が震え上がった
凄まじい狂気の演技
その刮目すべきアドリブ
「トップを走りたい。二位じゃ意味はないんだ」
第四章 一人ぼっち
普通の男性を演じるショーケンの評価
エロスの世界にハマる
蜷川有紀がかもし出すエロスの香り
俳優からアイデアを引き出す神代辰巳の監督術
「エグいのやろうよ」
樋口可南子の股間に向けたショーケンの過激演技
ワイルドでナイーブ、それがショーケン
大麻逮捕と母の自死
ショーケンとプロデューサー奥山和由
連城三紀彦原作『恋文』はショーケンがモデル
倍賞美津子との激愛
鈴木清順の世界
映画は娯楽であり、見世物である
樹木希林から学んだこと
一人ぼっち
沢田研二、田中裕子の恋とショーケン
「優作はおれの真似ばかりしている」
第五章 復活の日
新境地を拓いた『瀬降り物語』への挑戦
ショーケンのお守役、室田日出男
暴走列車、ショーケン
『南へ走れ、海の道を! 』で眉を剃り落とす
「あの奥山をぶっ殺してやる」
三田佳子が身構えたラブシーン
耐え難いコンプレックス
画面を面白くする
関西ヤクザは似合わなかった
大河ドラマ降板劇
深作欣二が褒めるショーケンの狂気
いい役者として認められたい
「ショーケンは最後まで俳優になり切れなかった」千葉真一
八名信夫によるとショーケンは、
「ショーケンは人を信じるという力をどこかで失っていた」奥山和由
「ショーケンがすごく安定していた時期のドラマ」脚本家柏原寛司
第六章 熟年時代
『課長サンの厄年』布袋寅泰と組む
「おれは四十二歳だ。おまえのお父さん、いや、爺さんだと思って扱えっ」
予想だにしない演技に鳥肌が立った
石田えりへの愛、倍賞美津子との破局
ショーケンの才能
「萩原健一が来た!」と怯える人たち
最後の主演映画『居酒屋ゆうれい』
山口智子への片思い
本気で口説かれているのがわかった
室井滋が見た、ショーケンの〝自分流、完璧の流儀〟
喜劇役者としての才能
豊川悦司への嫉妬心
ラブレター騒動
第七章 再度の転落
「日本刀の上を素足で歩く、おれと恋愛するってことは、そういうこと」
ショーケンとスタッフの中和剤となった柴俊夫
ショーケンへのリベンジ
「貴様っ! これで一回死んでこいっ」
幻となった岸恵子との二十五年振りの共演
萩原健一、三番目の妻との折り合い
京都、寂庵にあったショーケンの部屋
一度だけ、ぽつりと「孫ができたよ」とショーケン
身内でも信用できなかった
恐喝容疑で逮捕、そして離婚
第八章 男に惚れられる男だった
ショーケンという「孤独」
映画版『傷だらけの天使』はなぜ中止になったのか
「ショーケンはトラブルメーカーなんかじゃない」
主役の小栗旬にキレかかったが
七年のブランクを超えてのライブコンサート
モデル、冨田リカとの結婚
がんに侵されていてもステージに立つ
くすぶっているショーケンを引っ張り出したい
「実はがんで、抗がん剤を飲んている」告白
『どこにもない国』の吉田茂役
延命手術は受けない、いまを生きる
「萩原健一という名の価値をギャラに反映させてくれ」
非日常の檻の中に住み続けた
ラストになったシングル曲「タイム・フライズ」
ショーケン、死す
おわりに