図書アウトサイダー タチ ノ タイヘイヨウ センソウ000067281

アウトサイダーたちの太平洋戦争

サブタイトル1~10
知られざる戦時下軽井沢の外国人
編著者名
髙川 邦子 著
出版者
芙蓉書房出版
出版年月
2021年(令和3年)5月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
334p
ISBN
9784829508121
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Ta29
保管場所
開架一般
内容注記
参考文献:p328-334
和書
目次

はじめに
 
第1章 「発見」された軽井沢の外国人たち
 
第2章 落葉松林の中のモザイク社会
外国人に「発見された」軽井沢
太平洋戦争開戦
戦時下軽井沢の外国人の人数
外国人の国籍
「バベルの塔」か、「コスモポリタンなモザイク社会」か
外国人の集住を促した政府の政策
横浜港周辺からの強制移転
ドイツ艦船爆発事故とゾルゲ事件
強制移転の対象者
外交団の強制疎開
一般外国人の強制移送
ユダヤ人芸術家の追放
懸念された外国人たちの不満
 
第3章 戦時下軽井沢の暮らし
一、 衣食住、燃料、医療
住まい/冬の寒さ/燃料/食糧配給/外交官への食糧配給/恵まれていたドイツ人/ドイツ人以外の一般人/農作業/買い出しと「たけのこ生活」/屠畜も自らの手で/衣服―着たきり雀/医療
二、 学校と教会
ドイツ人学校/「アガジャン学校」/「ドイツ人学園」/サン・モールのシスターたちによる学校/キンダーマン教室/カトリック系教会/プロテスタント系教会
三、 イベント
クリスマス
 
第4章 昭和二十年
しのびよる栄養失調
東京大空襲
外交団の強制疎開と外務省事務所の開設
外務省軽井沢事務所の業務
スイス公使館の業務
憲兵隊と特高警察の監視
空襲されなかった理由
中立を破棄したスペイン、利益代表を放棄しそうになったスイス
ドイツ降伏す
エンゲルの自死
獄死したフーゴ・カール・フランク
マイジンガーの教唆
三笠地区の白系ロシア人
強制労働だったのか?
一足早く終戦を知った外国人たち
終戦前のパーティー
八月十五日午前
正午の玉音放送
 
第5章 終戦後
消えた特高
移動始まる
軽井沢に来た最初のアメリカ人
ドイツ人倉庫の顚末
アメリカ軍の軽井沢進駐
アメリカ色に染まる
逆転した立場―無国籍者とドイツ人
二種類の日本人
ナチス派とマイジンガーの逮捕
近衛文麿元首相の「最後の晩餐」
ドイツ人の送還
ドイツ人第二陣の送還
 
第6章 家族の物語
❖シンチンゲル家
ドイツ語教師として来日/ナチスの影響/軽井沢/終戦後、アンネリーゼの死
❖ブッス家
若き宣教師として来日/戦争の影響/軽井沢で生きた農業経験/終戦後/ケーテの死、続く日本との縁
❖エルクレンツ家
独ソ開戦で日本から動けなくなる/ナチ党との距離/軽井沢/終戦後
❖シャピロ家
近衛秀麿と山田耕筰の招聘で来日/強制移転と空襲/軽井沢/終戦後
❖ペトロフ家
「ロマノフの金塊」の返還を求めて来日/横浜と東京/軽井沢/終戦後
❖アプカー家
初代アプカーと「アルメニアの母」/日米開戦、マイクの逮捕、従業員の裏切り、長女の死/軽井沢/終戦後
❖フランク家
文部省招聘学者として来日/軽井沢/長男フーゴの逮捕と死/終戦後と四十四年後の雪冤
❖コーン家
ホロコーストを逃れて来日/軽井沢/終戦後
 
おわりに
参考文献