図書9ジョウ ノ センゴシ000067274

9条の戦後史

サブタイトル1~10
ちくま新書 1569
編著者名
加藤 典洋 著
出版者
筑摩書房
出版年月
2021年(令和3年)5月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
555p
ISBN
9784480074027
NDC(分類)
323
請求記号
323/Ka86
保管場所
閉架一般
内容注記
『9条入門』(創元社,2019)の続編に相当する部分として書かれていた未定稿を整理し,新たに表題を付したもの 参考文献:p538-544
和書
目次

それが僕の夢だ。君らはどう思う?―「はじめに」に代えて(野口良平)
 
第Ⅰ部 日米安保条約と憲法9条―1950年代
第1章 改憲論の登場
1 吉田茂と憲法9条
2 改憲論の創始者たち―重光、鳩山、岸
3 重光外交と「相互防衛条約」
4 「押しつけ憲法論」について―石橋と中曽根のあいだ
5 存在した脅威―安保改定とキューバ危機
 
第Ⅱ部 安保闘争と日米安定期―1960~80年代
第2章 さまざまな護憲論
1 ユルくてずぼらな護憲論
2 丸山眞男の護憲論
3 理念的把握と国際的文脈
4 坂本義和の非武装中立論
第3章 折り返し地点―保守系ハト派の護憲型政治
1 日米安保と9条の結婚
2 吉田ドクトリンと「解釈合憲」システム
3 「護憲体制」への懐疑―清水幾太郎と江藤淳
4 森嶋通夫の「ソフトウェア国防論」
 
第Ⅲ部 冷戦終結から日本の閉塞へ―1990年代以降
第4章 冷戦以後の日米安保
1 なぜ日本の対応は遅れるのか
2 久保卓也の「積極的平和主義」
3 「見直し」の攻防―ジョセフ・ナイ対都留重人
4 新日米安保と日本社会の変容
第5章 21世紀と凋落のはじまり
1 護憲派の安全保障論―平和基本法に欠けているもの
2 自民党の従米改憲案―なぜ戦前回帰が必要か
3 徹底従米と明治憲法復元―安倍晋三と日本会議
4 「正しさ」のゆくえ―九条の会
5 「正しさ」からの離脱―立憲デモクラシーの会、SEALDs
第6章 歴史像の改定―捨象される経験の核心
1 護憲的な歴史像の改定―和田春樹の「平和国家論」
2 アメリカ国体論―日米同盟は永遠なり
 
おわりに 憲法9条/使用法
1 対案について
2 2009年の蹉跌と新しい展開
3 憲法9条の使用法―私の対案
参考文献
この本の位置―「あとがき」に代えて(野口良平)