図書目録サイゴ ノ ブンジン イシカワ ジュン ノ セカイ資料番号:000067263

最後の文人石川淳の世界

サブタイトル
集英社新書 1063F
編著者名
田中 優子 著/小林 ふみ子 著/帆苅 基生 著/山口 俊雄 著/鈴木 貞美 著
出版者
集英社
出版年月
2021年(令和3年)4月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
265p
ISBN
9784087211634
NDC(分類)
910
請求記号
910/I76
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
参考文献:p257-262
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに―今、なぜ、石川淳か?(山口俊雄)
 
第一章 絶対自由を生きる(田中優子)
「天馬賦」に見る絶対自由
精神の運動と絶対自由
精神の運動と江戸文化
「普賢」に見る江戸の方法
山東京傳評価から見る石川淳
次第に形をあらわして
 
第二章 石川淳の〈江戸〉をどう見るか(小林ふみ子)
石川淳の〈江戸〉のはじまり
大田南畝への熱中
「天明調」「天明風」狂歌か、「天明狂歌」か
市井の学者たちの江戸研究誌、そのなかの南畝
石川淳と三村竹清・森銑三
古典籍から発想する方法
古典籍からの発想、その後
天明狂歌師無名人格論の影響力
あえての誇張、あるいは作為か
「俳諧化」「やつし」論の先駆性
南畝との距離と関係性
視座としての南畝
南畝の方法を試みる
 
第三章 石川淳『狂風記』論―〈江戸〉がつなぐもの(帆苅基生)
はじめに―現代の「八犬伝」
集英社と「狂風記」
「狂風記」の重層的構図
大河ドラマ「花の生涯」からの着想
「狂風記」と一九八〇年代
パロディーの創造性と批評性
おわりに―古くて新しい〈人間観〉
 
第四章 石川淳流〈不服従の作法〉―「マルスの歌」(山口俊雄)
繰り返し言及される「マルスの歌」
流行歌、映画、噂話―メディアを通じた総動員
流行歌/映画/富士山/戦時下の噂話
登場人物たち
冬子/帯子/演技性・メディア性・シャーマン性/死/美しきシャーマンたちとして/相生三治
「わたし」
正気と狂気/自然/思想
まとめ―同調圧力に抗して
 
第五章 たとえば「文学」、たとえば「佳人」―総合的石川淳論の方へ(鈴木貞美)
その存在
石川淳没後
たとえば「文学」
江戸に留学
学識の構え
年譜から
総合小説
精神の運動
たとえば「佳人」
「佳人」は叙述か?
セルフ・パロディーの流れに
「山桜」、もしくは見立てと象徴
そして「かよひ小町」
 
読書リスト 石川淳作品一二選
おわりに(山口俊雄)
参考文献
執筆者略歴

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