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「大日本帝国」の研究

サブタイトル1~10
フォーチュン版 What to do with Japan?
編著者名
フォーチュン編集部 編/熊沢 安定 訳
出版者
現代史出版会
出版年月
1983年(昭和58年)5月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
282p
ISBN
4198127336
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/F36
保管場所
閉架一般
内容注記
『フォーチュン』誌(1944年4月号)掲載のものに、同年11月1日までの最新資料を加え、全面改定したもの 解題:鶴見俊輔
和書
目次

はじめに (『フォーチュン』誌編集局)
一、惟神の道
日本人の二つの顔
洗練と欲求不満
上意下達の原理
「花の命は短かくて」の思想
欧化-勅命のまにまに
機械をあやつる武主たち
 
二、袞竜の袖
天皇、すなわち日本
天皇の権威と元老
軍部と財界の拮抗と依存
政府の根幹は軍が掌握-財界には富、軍には栄誉
権力を繞る諸勢力の変遷と小磯内閣の危機
 
三、帝国臣民
二合三勺の耐乏生活の実相
流動的な日本社会の階層
上流人士の生活ぶり
日本の労働力と「小産業戦士」
農民と農村
戦争と女性-東条の娘も工場勤め
戦争が齎す社会変化
 
四、平均的日本人
ある中産階級の日本人-ミスター藤野
隣組指導者としての信念と懐疑
危険思想を探る当局スパイ
戦局の深刻化、藤野氏の憂悶
敗戦の予感と「神州不滅」の狹間
 
五、戦争と工業力
歴史が浅く、空襲に弱い日本の工業
「財閥」の生態
満洲財閥(鮎川義介)の登場
経済統制と軍需省
ここが日本工業・科学技術の弱点
大リーグに入れない工業国
労働力の涸渇、維持できない「大東亜共栄圏」
絶望的な落差
 
六、戦争の年譜
一九三六(昭和一一)年-防共協定
一九三七(昭和一二)年-蘆溝橋事件、華北へ侵入
一九三八(昭和一三)年-国家総動員法
一九三九(昭和一四)年-ノモンハン事件
一九四〇(昭和一五)年-仏印「進駐」
一九四一(昭和一六)年-真珠湾攻撃
一九四二(昭和一七)年-東南アジア各地占
一九四三(昭和一八)年-連合軍の反撃
一九四四(昭和一九)年-日本の敗色
一九四五(昭和二〇)年-戦局いよいよ悪化
 
七、膨張の地政学
朝鮮、台湾、樺太、南洋諸島を手中に
地政学の誤算-中国から太平洋地域へ
 
八、決戦の秋
千日手に陥った中国戦線
打って出ざるを得なかった日本
日本が無敵と見えた時に、反撃開始
三軍(陸、海、空)ばらばらの日本
連合軍にもう危機はない
 
九、大東亜共栄圏
驕慢粗暴の現地支配
支配地の「宝庫」をもてあます
飢餓に襲われる共栄圏
「同化」・迎合政策
傀儡政権は支持されず、宣伝工作は咒文にすぎない
日本の活用し得る物資状況
南方地域から運び込んだ物資
 
一〇、国土と人口
人口増加と耕地面積
工業化しても下らない出生率
戦後の過剰人口対策
 
一一、戦後の対日処理
妥協的な和平でなく、無条件降伏を
敗北の現実を焼きつけよ
対日政策の根本は対中政策
ある程度の望みを持たせた改革案
文化の再構築-われわれはきっかけづくり、実行は日本人
天皇と天皇制の問題
占領の基本姿勢
 
≪解題≫「日本」を読む (鶴見俊輔)
訳者あとがき