出版と権力

序章　本郷界隈に交錯する夢
　
第一章　問題児、世にはばかる
１　父と子
２　博文館の時代
３　師範学校のヒーロー
　
第二章　『雄弁』創刊前夜
１　沖縄赴任
２　服部左衛との結婚
３　帝大書記と緑会弁論部
　
第三章　大逆事件から『講談倶楽部』へ
１　十二人の死
２　あぶく銭と｢冬の時代｣
３　思想善導という活路
　
第四章　団子坂の奇跡
１　窮すれば通ず
２　東京堂・講談社枢軸の形成
３　人材雲のごとし
　
第五章　少年たちの王国
１　関東大震災
２　出版界の革命
３　君たちはこう生きよ
　
第六章　雑誌王の蹉跌
１　円本ブームと講談社
２　新聞経営の泥沼
３　恒と寅雄
４　清治の死
　
第七章　紙の戦争
１　書かれざる部分
２　不協和音
３　毒饅頭
　
第八章　戦時利得と戦争責任と
１　高木省一の講談社入り
２　敗戦からの狂瀾怒濤
３　あれは国策協力だった
　
第九章　総合出版社への道
１　省一体制へ
２　再生の模索
３　アジアの出版人として
　
終章　ふたたび歴史の海へ
　
註
参考文献
あとがき