図書クラシ ノ ファシズム000067098

「暮し」のファシズム

サブタイトル1~10
筑摩選書;0208 戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってきた
編著者名
大塚 英志 著
出版者
筑摩書房
出版年月
2021年(令和3年)3月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
341p
ISBN
9784480017253
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/O88
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

序章 戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってくる
1 「新しい生活様式」と「新生活体制」
2 待ち望まれた、みんなでつくる新生活体制
3 断捨離が愛国心を育む
 
第一章 花森安治と「女文字」のプロパガンダ
1 戦時下の婦人雑誌『婦人の生活』
2 二つのジェンダーの「総動員」
3 国防服の「おしり」問題
4 衣服で人の心を変える
5 花森安治の「男文字」と「女文字」
 
第二章 太宰治の女性一人称小説と戦争メディアミックス
1 書き換えられた女生徒の日記
2 「生活綴方」という方法論
3 強い力を待望する者への書き換え
4 女性一人称小説は翼賛小説である
5 皇紀二千六百年に共鳴する女性たち
 
第三章 戦時下のミニマリスト詩人・尾崎喜八の「隣組」
1 『随筆集 私の隣組』の執筆者たち
2 隣組の日常を描く詩人
3 『詩集 組長詩篇』に描かれる「ていねいなくらし」
4 生活に求められる科学的思考
 
第四章 「サザエさん」一家はどこから来たのか
1 「家族」と「町内」はどこから来たのか
2 「翼賛一家」の登場
3 投稿し参加する国民たち
4 隣組と隣保共助の精神
5 近衛新体制の遺産としてのホームドラマ
 
第五章 制服女学生とガスマスクのある日常
1 日常化するガスマスク
2 ガスマスク行進写真の異様さ
3 アヴァンギャルドの国策化
4 女学生の制服に現れる政治意識
 
付論 花森安治の小説とモダニズム
あとがき─「暮(くら)し」のファシズム