図書ゲンロン000067047

言論

サブタイトル1~10
20世紀の軌跡
編著者名
籔下 彰治朗 著/刀祢館 正久 著
出版者
朝日新聞社
出版年月
1986年(昭和61年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
265p
ISBN
4022556358
NDC(分類)
070
請求記号
070/Y12
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

はじめに
I 芸能界の規制と弾圧
古典落語53題を埋葬
時勢に便乗、自ら抑制
特高の標的にされた新劇
温顔と強権の興行界
カレー食べて“泥酔”の罪
 
II 治安維持法
思想、言論圧殺の網
山本宣治と産児制限
治安維持法第一号事件
特異な「目的遂行罪」
「組織の禁止」法
「山宣一人孤塁を守る」
危機は切迫する
唯一の生き証人
拷問とスパイと
多喜二への拷問
 
III 菊竹六鼓と桐生悠々
反骨のジャーナリスト
六鼓の軍部批判の社説
軍部の脅迫
離婚の条件
悠々の「防空演習を嗤ふ」
嵐の夜のコオロギ
超畜生道の地球
 
IV 横浜事件
中央公論、改造両社の廃業
発端は『改造』の細川論文
幻の“泊会議”
真っ赤なゲラ刷り
ある陸軍報道部員の回顧
再審請求
 
V 朝日新聞記者の証言
言論取り締まりの法令
日英会談の特ダネ
“奴隷の言葉”
記者の不勉強と書かない見識と
「二律背反」の悩み
ペンのけじめ
二日間の空白
発禁の取り消し
 
VI つかの間の自由
『リンゴの唄』と『純情詩集』と
戦争批判映画『日本の悲劇』
完成したら情勢激変
再検閲で配給禁止、没収へ
無視された憲法
 
VII 日娯楽版
ラジオコードによる検閲
政府の圧力と自主規制で消滅
 
ワサビ抜きの後継番組
 
VIII 無告の民
草の根の声
 
多喜二の母
 
IX 菅生事件
駐在所内で爆発
市木春秋というシンパ
消えた市木春秋
積み重なる証拠
市木は警官「戸高公徳」
六人の特捜記者
でっち上げ事件の崩壊
「新憲法が支えだった」
 
X ベトナム戦争
ベトナム戦報道
わき上がる疑問
米国批判は「アカ」
政府の指示で番組も中断
米大使の日本の報道批判
「国防機密」より「言論の自由」
 
若い人たちに
「言論の自由」喪失の教訓
「孤立化と内部呼応」の歴史
またもオトリ捜査の危険
あとがき
資料
大日本帝国憲法
治安警察法
治安維持法
行政執行法
出版法
新聞紙法
軍機保護法
国防保安法
GHQプレスコード