図書キタ ノ トッコウ ケイサツ000067021

北の特高警察

サブタイトル1~10
編著者名
荻野 富士夫 著
出版者
新日本出版社
出版年月
1991年(平成3年)10月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
259p
ISBN
4406020144
NDC(分類)
317
請求記号
317/O25
保管場所
閉架一般
内容注記
北海道特高警察年表:p254-259
和書
目次

はじめに
多喜二「一九二八年三月十五日」
二枚のビラ
遺族の苦難
『かたむいた天秤』
民衆の生活・労働に対して
特高警察とは
定義の変遷
前史と後史
特高警察の機構
弾圧法規
「特別要視察人視察内規」
「特高警察の実相」を捉えるには
道府県および警察署レベルで
北海道特高警察の普遍性と特殊性
 
I 北海道特高警察の形成-三・一五事件以前
国事警察から高等警察へ
自由民権運動の抑圧取締
高等主任の設置
初期社会主義運動の抑圧
高等警察係の再設置
教育・思想の統制強化
皇太子の行啓警備
「冬の時代」下の抑圧
特高課と外事課の設置
外事警察の整備
特別高等課の設置
外事課の独立
警察署の高等係
一九二〇年代の抑圧取締
労働運動への警戒
小作争議への強権的介入
小樽港湾争議の取締
無産政党への視察取締
山懸候補への干渉弾圧
北大社研事件
集産党事件
 
II 北海道特高警察の展開-三・一五事件から全協諸事件へ
三・一五事件と特高警察の拡充ら
三・一五事件の惹起
捜査・取調べの状況
拷問の実態-多喜二・山宣の暴露
「今後ノ対策」
特高警察の拡充
視察取締態勢の厳重化
四・一六事件
共産主義運動の弾圧
左翼労働運動=全協の弾圧
全国的検挙の先取り
共産主義運動の壊滅
一九三二年の特高拡充
「非常時」下の特高警察活動
一九三〇年代前半の労働運動取締
全農北連への警戒
蜂須賀農場争議の弾圧
農村警察の本格化
国家主義運動の視察取締
宗教警察の活動
在日朝鮮人への視察取締=内鮮警察の始動
「出版警察執務心得」
警察精神作興運動のなかで
外事警察の拡充
一九三〇年代の外事警察拡充
千島諸島の警備
陸軍特別大演習行幸の警備
特高・外事機能の総動員
警衛警備の体制
間接警備-検索・監視・予防検束
労働・小作争議防止と一般静謐の保持
外事係の活動
視察取締の焦点
 
III 戦時下の北海道特高警察-民衆生活・思想の抑圧統制と内鮮・外事警察の重視
特高警察の転回
豊田警部への銀杯下賜
当局者の認識-一九三六年
特高課の機構改革
特高拡充への批判
戦時下の特高・外事機構の概況
「銃後の治安維持」
一九三八年の陣容
一九四四年の陣容
思想第一係・第二係
小樽署の特高・外事係
警備隊の創設
「共産主義運動」の根絶へ
一九三〇年代後半の「共産主義運動」弾圧
北海道の人民戦線事件
函館地方文化事件
北大新文化事件
生活主義教育事件
一九三八年特高主任会議
太平洋戦争開戦時の「非常措置」
北海道農業研究会事件
一九四三、四四年の弾圧
思想犯前歴者の「島流し」
諸社会運動取締の最終状況
紛争議惹起への警戒
産業報国運動の指導
生産阻害的争議の封殺
小作争議の沈静化
農民統制の崩壊へ
国家主義運動の「指導取締」
邪教
キリスト教信者への弾圧
浅見仙作事件
反戦・反国体的言動の取締
民衆生活・思想の抑圧統制
社会的矛盾や不満への注視
「民心の帰趨」の探知
流言蜚語の取締
民衆相互の監視態勢
応召遺家族の援護問題
応召遺家族の風紀問題
情報警察
経済警察の発足と拡充
経済警察の役割
経済事犯の検挙
経済警察の行きづまり
労務統制
労政警察の拡充
労政警察の機能
アイヌの人々への抑圧
出版物取締-「筆致概ネ穏健」
一道一紙体制へ
新聞社側の自己検閲
「閲覧禁止図書ニ関スル綴」
内鮮警察の重大化
強制「労務動員」にともなう取締強化
取締-粉争議の防止・鎮圧
紛争議の状況
会社側と警察の「「密ナル聯絡」
紛争議への「断乎たる措置」
住友赤平鉱業所事件
取締-逃走者の防止・捜索
会社側の労務係
逃走者の捜索
「朝鮮人狩り」
日常的な視察
協和事業=皇民化政策
「警察上ノ処遇改善」
「非常警備計画」
戦争末期の機構拡充
一九四五年の内鮮警察の認識
「非常措置要網」
治安維持法の発動
「謀略行為」として
流言蜚語として
治安上の最大の焦点
外事警察の重大化
外事警察機構の拡充
語学警察官の養成
「外事警察内規」の制定
一九三〇年代後半の認識
防諜-視察取締
防諜関係犯罪
国民総防諜態勢の確立
外諜容疑者の一斉検挙
アリュート人の抑留
中国人労働者の強制連行
逃走・紛争議の防止
「利敵謀略」行為の取締
 
IV 北海道特高警察の「解体」-八・一五と一〇・四の転機
敗戦後の特高警察
「未だ特別の動揺等なし」
衝撃と動揺
安維持の責務
警察力整備拡充計画
「奇矯的思想取締」
特高倍増プラン
「人権指令」-特高の廃止
一〇・四の指令
特高「解体」の経過
「特高農場」
「人権指令」の骨抜き
特高関係者の温存
「公職追放」
不徹底な「解体」
「思想犯」の解放
特高残虐性の暴露
警備公安警察への継承
警察の動揺と弱体化
警備係への継承
渉外係への継承
抑圧取締姿勢の継続
占領軍の支持
情報警察と労政警察の継続
経済警察の継続
戦前・戦後の一貫性
 
おわりに
北海道特高警察の特質
特高警察の本質とは
あとがき
巻末資料
北海道における治安維持法下の弾圧事件
『社会運動の状況』にみる北海道の各年別治安維持法検
挙・処分者数
日本共産党事件捜查隊一覧表(三・一五事件)
北海道特高警察史年表