風刺マンガで読み解く米軍占領下の沖縄
- サブタイトル
- 1950年代・「島ぐるみ闘争」の時代
- 編著者名
- 大城 冝武 著
- 出版者
- 沖縄タイムス社
- 出版年月
- 2020年(令和2年)3月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 295p
- ISBN
- 9784871272704
- NDC(分類)
- 219.9
- 請求記号
- 219.9/O77
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき
前章 戦前・戦後初期の沖縄マンガ史~凹天の活躍から渡嘉敷唯夫の登場
鬼才・下川凹天―日本初のアニメ製作参加
戦争前夜 風刺の反骨的―失業後の著述 戦後結実
凹天の弟子 掲載の縁―戦後沖縄新聞 初の4こまマンガ
占領下の沖縄世相描く―沖縄初のプロマンガ家 渡嘉敷唯夫
第1章 講和条約発効で米占領下に
講和条約の発効―米軍統治下 勇気の風刺
比嘉主席の復帰尚早論―米国民政府をうかがう
又吉・吉田会見の波紋―住民の熱願に水 世論沸騰
第2章 プライス勧告の衝撃
要望無視の「勧告」の公表―地代一括払いに反発拡大
「四原則」貫徹の闘い―首長・議員らが総辞職表明
本土でも総決起大会開催―儀間比呂志が熱気伝える
主席緩衝地帯論―絶対権力と民意の狭間で苦悩
第3章 住民分断の植民地政策
総辞職反対の那覇市長―島ぐるみ闘争の変容あらわに
オフリミッツを通告―米軍、住民デモに対抗
住民対立の構図 鮮明に―基地依存経済を利用
第2次琉大事件―米側、「廃止」口にし圧力
比嘉主席 急逝―後任の「3条件」
第4章 第2代行政主席 当間重剛
当間重剛 主席就任―四原則運動側は警戒示す
当間主席の政治手腕―民主・社大の二党政治時代へ
第5章 瀬長那覇市長誕生―弾圧と抵抗
三つどもえの那覇市長選―本人も予想外の当選
「赤い市長」に米衝撃―中傷ビラ・金融機関に介入
産業界も反瀬長―補助金停止 職員・議員は非協力
市民生活に影響拡大―建設工事中止と「水攻め」
第6章 切り崩される「四原則」
軍用地契約を辺野古応諾―米国、沖縄の無知につけこんだか
大濱信泉の来沖―シンプル・フィで主席に助言
第7章 復帰をめぐる日米交渉
捨てられた沖縄―国連加盟も憲章78条適用外
岸信介 ダレス長官と交渉―潜在主権を主張の企図
岸―アイク 初の首脳会談―渡米前 託した要請・要望
第8章 原水爆実験と沖縄
ナイキ基地建設―反対運動は腰砕け
ソ連、日本の核保有懸念―合憲の答弁と核利用開始
核実験停止の決議案否決―原水爆禁止大会・国連総会
第9章 瀬長亀次郎の追放
議会が不信任案可決―瀬長市長は議会解散で対抗
不信任再可決、追放へ―米が布令改正の強硬手段
瀬長那覇市政の終焉―米国の圧政 本国も注目
第10章 戦後12年目の諸相―新民法・メイド・宇宙開発・貧困
新民法 9年遅れの施行―挿絵入り講義で周知図る
「新民法夫婦」への理解―男女平等の権利を強調
メイドは「あこがれ」―私的雇用の基地従業員
人権無視・低賃金が表面化―労働法適用を訴える
ソ連、初の人工衛星に成功―2号には「宇宙犬」搭乗
「宇宙観光」の可能性―宇宙開発と軍事の関係性は
転売される少女―子の人権 貧困の犠牲に
第11章 「民連ブーム」の内実
第2のセナガの誕生―既成政党は候補者擁立できず
瀬長の不満・当間の疑心―真意測れぬ新市長
兼次市長の現実路線―「調整」重ね凍結解除へ
民連初の立法院選挙―主席は対立候補を支援
第12章 1958年の諸相―甲子園の土・ドル切り替え・バージャー書簡
首里高 甲子園初出場―「土」廃棄で統治下実感
ドル切り替えの報道―経済安定の中、警戒感広がる
弁務官、切り替えを発表―立法院は「原則反対」を表明
ドル切り替えの評価―高度成長も経済自立は遠く
布令145号撤廃運動―画期的な司法判断出る
第13章 島ぐるみ闘争の到達点
土地問題折衝で渡米―激しいやりとりも共同声明発表
地代一括払い中止―沖縄に貴重な成功体験
終章 変わらぬ構図~宮森小ジェット機墜落事故から60年
児童ら17人死亡の大惨事―犠牲は際限なく続く、今も
あとがき
〈資料〉
略年表(1945~1959年)
作者別掲載作品一覧
引用・参考文献一覧
索引
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