図書目録ヤスヒコ ヨシカズ ノ センソウ ト ヘイワ資料番号:000066911

安彦良和の戦争と平和

サブタイトル
ガンダム、マンガ、日本 中公新書ラクレ;646
編著者名
杉田 俊介 著者
出版者
中央公論社
出版年月
2019年(平成31年)2月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
301p
ISBN
NDC(分類)
726.101
請求記号
726/Su47
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに

Ⅰ 『機動戦士ガンダム』をめぐって
序章 『機動戦士ガンダム』前史とアニメとの別れ
 アニメーションの時代
 アニメへの屈折
 アニメとの別れ
 時を経ての邂逅

1章 『機動戦士ガンダム』の方法
 ホワイトベースのような制作現場
 「ガンダム」というライフワークへ
 制作現場の空気
 ニュータイプとは? 
 『機動戦士ガンダム』への敬意

2章 『機動戦士ガンダム』という物語
 アムロの描き方
 ブライト、フラウ・ボゥ
 避難民への愛情
 父親は死んでいる
 母親度の再会を果たすが・・・
 シャアが演じた芝居
 全てはダイクンからはじまった
 正しい理念はあったのか?
 美しさの背景にあるもの
 「残酷さ」をどう表現したか
 アムロとシャアの対比
 二つのニュータイプ?
 人と人がわかり合う道
 「無名の青年」像
 愛や故郷がないからこそ・・・
 日常への帰還
 『THE ORIGIN』本編の映画化
 安彦良和に宿ったもの
 「ガンダム」という奇跡的な体験  

Ⅱ マンガ家として
マンガ作品リスト

3章 初期作品
『アリオン』
 テーマの原点
 父親との奇妙な関係
 今までにない絵を作ろう
 『機動戦士ガンダム』的な人物たち
『ヴイナス戦記』
 なぜ破綻や混乱が起きたのか
 戦争や政治へのスタンス
 アニメはすでに諦めていた
 「革命」ってやつが信用できない
 容赦のないラスト

4章 日本近代史シリーズ
『虹色のトロツキー』
 石原莞爾
 カリスマの模倣者は不気味である
 記憶喪失の痛み
 片隅に咲いた浪漫
 差別者/被差別者
 虹色のユートピアはあったのか
 ユダヤ問題とロシアへの畏怖
 戦場に表れる人間性
 偉大なスパイ
 世界史の過酷な現実
『王道の犬』
 「王道を行く狗」になりたい
 日本はどこで間違ったのか
 ありえたかもしれないもう一つの歴史
 陸奥宗光
 強い女性と誇り高き被差別民
 アジアの風はどこに吹く
『天の血脈』
 日韓併合の思想
 近代と古代がクロスする
 「ヘタレ」の青年
 女性への畏怖と憧れ
 アナキストの問題提起
 戦前戦中は「悪い夢」だったのか
 『機動戦士ガンダム』のホワイトベース
 日本という国
 いちばん気に入っているラスト
『乾と巽』
 なぜシベリア出兵か?
 ロシア革命の成功が不幸のはじまり
 歴史には「もしも」はある

5章 日本古代史シリーズ
 神話と歴史の境界線
 ミクロでマイナーな古代史
 中央へ川を上るイメージ
『ナムジ』
 混血が日本的である
 「海」の発見
『神武』
 神話を人間的な物語として読み直す
 「山」の発見
『蚤の王』
 策略の相撲試合
 大和盆地の工芸技術者集団
 サブカルチャーは世界を変えうるか
『ヤマトタケル』
 英雄として活躍?
 北海道からの眼差し
 美しい死にまつわるミステリー
 「空」の発見

6章 西洋史シリーズ
 エロスやグロテスクさを放つ宗教画
 邪悪と清らかさは紙一重
『ジャンヌ』
 聖少女か普通の女の子か
 いつ奇跡が起こるのか
 宗教はタブーの集積
『イエス』
 不思議なイエス
 イエスの死の意味
 「超人間的」は否定しない
 歴史に「うっかり」はつきもの
 入れ替わりという奇跡
『我が名はネロ』
 オタク青年の母殺し
 イエスの弟子のパウロとペテロ
 人間の黒い欲望

おわりに-安彦良和にとって「歴史」とは何か
 人と人はわかり合えない
 「人と人がわかり合える世界」とは
 どこかほのぼのとした滑稽さ
 歴史の<道>へ

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