宇宙の創造
はしがき
まえがき
第1章 進化と恒久性
原子の年令
岩石の年令
海洋の年令
月の年令
太陽およびその他の星の年令
銀河系内星団の年令
天の川の年令
第2章 大膨脹
遠のく水平線
膨脹宇宙の理論
何が宇宙を膨脹させはじめたか
大圧縮の日付
膨脹はいつかやむだろうか
わが宇宙は有限か無限か
星雲の勘定,距離と時間との混同
膨脹の初期
第3章 原子の創成
各種の原子の天然存在量
反応平衡が凍りついたという仮説
原始原子の仮説
アイレム
存在量の理論曲線
軽い元素の場合
第4章 凝縮の各段階
最初の雲
銀河系の回転と乱流
星の出現
古い星と新しい星
銀河系と星の集合
惑星系
第5章 星の私生活
星の共棲
原子核エネルギー源
老年期の星
死んだ星
むすび
附録
訳者あとがき
索引
さしえもくじ
1. 忘れっぽい西部の牧場主に牛を放牧した日付を思い出させるにはどうしたらいいか?(アーサー・ホームズの地質学的方法)
2. おうし座星団の星の動き
3. 一様な膨張という考え
4. 重力が働いている物体の体系について考えられる三つの状態
5. 正および負の曲率をもつ表面(球状と鞍状の表面)またそれぞれをテーブルの上で平らに引きのばしたもの
6. 宇宙の歴史についての最も古い考古学的記録,宇宙にあるいろいろの種類の原子の存在量の実測値を(対数目盛で)その原子量に対してプロットしたもの
7. 凍りついた平衡を使って水素と酸素の爆発性混合気体を作る方法
8. 凍りついた平衡の理論の欠陥
9. 仮想の超原子と普通の原子
10. アイレムが冷えていくときにおこる過程
11. 中性子捕獲とベータ崩壊とをくり返してゆく過程
12. 熱伝導と原子核形成の過程との類似
13. 中性子の捕獲断面積,つまり捕獲される確率. 中性子のエネルギーは約100万電子ボルト. 横軸は捕獲をする元素の原子量
14. 化学元素の相対的存在量に対する捕獲断面積の関係と,ポンド当りの市場価格の関係
15. ラルフ・アルハとR. C. ハーマンとが計算した存在量の曲線
16. 最初の半時間に宇宙に起った化学変化(エンリコ・ヘルミとアンソニー・ツルケビッチによる)
17. 質量数5のクレパスを飛びこえるためにウィグナーが考えた方法
18. はじめ一様に分布していた物質の凝縮
19. 銀河系の形の組分け:球状のもの,楕円状のもの,普通の渦状のもの,棒のある渦状のもの
20. 銀河系における渦状の腕の形成
21. 渦の各段階
22. 管の中でなめらかな層流が分裂して乱流の渦になる
23. 楕円状銀河系がまるで固体のように回転していることの分光学的証明法
24. 回転している気体の塊りの中の大きな一部分が一つの星に凝り固まるときの現象
25. 星間物質の添加現象(ホイルとリットルトンによる)
26. スピッツアーとホイップルのいう,互に影になる現象
27. 渦状の腕の張る面に垂直に切った銀河系の断面図
28. はじめまちまちの平面内で動いていた物質が,粒子と粒子の衝突の結果,平らになって円盤になる様子
29. はじまりかけた凝縮が,各部分で角速度がちがうために分裂してしまう様子
30. ホン・ワイツェッカーの考えによる,もとの太陽雰囲気の中での気体と塵粒のふるまい
31. 塵粒の円運動と楕円運動を,それと同じ周期で回転している座標系から眺めたときの様子
32. 太陽雰囲気の中の乱流の渦:ホン・ワイツェッカーのもとの理論によるものとクイパーによるもの
33. こと座のベータ星からの気体物質の放出(O. ストルーブとG. P. クイパーの考えによる)
34. 回転する星が一様な密度をもつときと,中心部が凝縮しているときの現象
35. ヘルツシュプルンク―ラッセル図. 主系列,収縮進化の道すじ,およびいくつかの軽い方の元素による反応のためにおこる"途中下車の線"を示す
36. 太陽でエネルギーを作りだしているはずの原子核循環反応
37. クリッチヒールドのH-H過程
38. ヘルツシュプルンク―ラッセル図における老年期の星の帯
39. 回転していない星と,回転している星の中の対流
40. エネルギー源が殻を作るというモデル
写真版目次
アンドロメダ座の大渦状青雲
1. かみのけ座の渦状青雲
2. かりいぬ座の渦状青雲
3. 木星とその内部構造
4. オリオン座の大星雲
5. わし座の暗黒星雲
6. かんむり座にあるかすかな銀河系集団
7. ヘルクレス座の球状星団
8. こと座の環状星雲,典型的な惑星状星雲
9. ペルセウス座新星の爆発で生じた膨張する星雲
10. おうし座のかに星雲
11. 超新星の4段階