近代日本における対満州投資の研究
課題と視角
第Ⅰ部 日露戦後期(一九〇五―一九一四年)
対満州経済進出の開始
日露戦争前の日満経済関係
日露戦後の対満州政策と日満貿易
日露戦後の投資活動
満鉄の創業
満鉄の成立
投資活動と収益形成
鉄道事業の展開
植民地金融機構の形成
植民地金融政策の形成
横浜正金銀行の営業動向
幣制統一政策の帰結
第Ⅱ部 第一次大戦期(一九一五―一九一九年)
対満州経済支配の強化
第一次大戦期の対満州政策と日満貿易
第一次大戦期の投資活動
満鉄の発展
経営拡大の概況
鉄道事業の新段階
植民地金融機構の再編成
金融機構再編の背景
植民地金融機関の再編強化
満州金本位統一政策の帰結
第Ⅲ部 一九二〇年代(一九二〇―一九三〇年)
対満州経済支配の動揺
一九二〇年代の日満関係
一九二〇年代の投資活動
満鉄の拡充と「危機」
投資拡大と多角化
鉄道事業の外延的拡大
「満鉄包囲網」の形成
植民地金融機構の混迷
日本植民地銀行群の動向
大豆金融と官銀号
紙幣インフレと幣制改革の展望
総括と展望
あとがき
参考文献
索引
表・図目次
表1-1 日露戦争前の営口貿易(一八七二~一九〇四年)
表1-2 営口対外直接貿易の国別構成(一八九一~一九〇四年)
表1-3 営口の対日輸入品目(一九〇三~〇四年)
表1-4 営口綿製品輸入の国別構成(一九〇〇~〇四年)
表1-5 営口出入船舶の国別構成(一八九二~一九〇四年)
表1-6 日露戦争前の在満州日本人人口(一八九六~一九〇四年)
表1-7 日露戦争前の在満州日本人の職業分布(一九〇三年六月)
表1-8 主要海関別輸移出入の推移(一九〇七~一四年)
表1-9 南満州の主要輸移出入品目(一九一三年)
表1-10 南満州の主要輸移出入相手国(一九一三年)
表1-11 大豆輸移出の港別・国別構成(一九〇七~〇九年)
表1-12 綿布輸移入の国別構成(一九一二~一四年)
表1-13 日本の綿糸布輸移出に占める満州の位置(一九一四年)
表1-14 日本の大豆・豆粕輸移入に占める満州の位置(一九一四年)
表1-15 満州の人口・耕地面積・大豆生産の増加(一九〇八~三〇年)
表1-16 南北満州の主要農作物作付比率
表1-17 第一次大戦前の満鉄の投資(一九一五年一二月末)
表1-18 満州本社企業の部門別趨勢(一九〇六~一四年)
表1-19 第一次大戦前の主要在満日本企業(一九一四年)
表1-20 満州外本社企業の満州進出状況(一八九六~一九一四年)
表1-21 第一次大戦前の主要日中合弁企業(一九〇八~一四年)
表1-22 第一次大戦前の在満個人経営(一九一四/一五年)
表1-23 第一次大戦前の対満州借款一覧(一九〇九~一四年)
表1-24 第一次大戦前の対満州借款の構成(一九一四年)
表1-25 第一次大戦前の対満州直接事業投資(一九一四年)
表1-26 第一次大戦前における植民地本社企業の趨勢(一九一〇~一四年)
表1-27 第一次大戦前における日本の海外直接事業投資(一九一四年七月末)
表1-28 満州在留日本人の職業構成(一九〇八~一四年)
表1-29 満州本社企業の部門別・規模別分布(一九一四年)
表1-30 在満州実業者の来歴(第一次大戦前)
表1-31 工場の民族別・職工人員別分布(一九一四年)
表1-32 満州本社企業主要3社の収益動向(一九〇七~一四年)
表2-1 満鉄の設立委員一覧
表2-2 満鉄従業員の構成(一九〇七~一四年度)
表2-3 満鉄の資金調達構成(一九一四年度末)
表2-4 満鉄の株主数と払込み株金(一九〇六~一四年度)
表2-5 満鉄の社内事業投資(一九〇七~一四年度)
表2-6 満鉄の関係会社出資経緯(一九〇八~一四年度)
表2-7 満鉄の収益動向(一九〇七~一四年度)
表2-8 満鉄の事業部門別営業収益(一九〇七~一四年度)
表2-9 満鉄の鉄道・鉱山部門収支の予想・実績比較(一九〇七~一四年度)
表2-10 満鉄の鉄道営業実績(一九〇七~一四年度)
表2-11 満鉄本線重要貨物の輸送量と収入(一九〇七~一四年度)
表2-12 満鉄本線重要貨物の主要駅発着量(一九一三年度)
表2-13 満州本線の方向別貨物輸送量(一九〇七~一四年度)
表2-14 大豆三品の特定運賃(一九〇七年一〇月)
表2-15 中東鉄道の輸送実績(一九〇七~一四年度)
表2-16 中東鉄道の連絡鉄道別貨物輸出量(一九〇八~一四年度)
表3-1 横浜正金銀行の一覧払手形発行(一九〇二~〇五年)
表3-2 軍票発行残高の推移(一九〇四~〇六年)
表3-3 横浜正金銀行満州各店の預金・貸出金勘定(一九〇六~一四年)
表3-4 横浜正金銀行満州各店の店別主要勘定(一九〇九年)
表3-5 横浜正金銀行満州各店貸出金の担保別内訳(一九〇九年)
表3-6 横浜正金銀行の対中国借款(一九〇六~一三年)
表3-7 日本興業銀行の対外投資(一九〇四~一三年)
表3-8 横浜正金銀行の特別貸付残高(一九一〇~一三年)
表3-9 横浜正金銀行特別貸付の業種別実績(一九一〇年七月~一一年一二月)
表3-10 横浜正金銀行特別貸付の地域別実績(一九一〇年七月~一一年一二月)
表3-11 軍票・正金銀行券の発行残高(一九〇六~一三年)
表3-12 満州各地の通貨流通量(一九一〇年)
表3-13 横浜正金銀行大連支店の金銀勘定(一九〇八年一月~〇九年一二月)
表3-14 中国側金融機関の設立状況(一八九八~一九一三年)
表3-15 官銀号の発券動向(一九〇五~一一年)
表3-16 奉天における中国側金融機関の貸出高(一九〇九年)
表4-1 主要海関別輸移出入の推移(一九一五~一九年)
表4-2 南満州輸移出入の品目別構成(一九一四~一九年)
表4-3 南満州輸移出入の国別構成(一九一四~一九年)
表4-4 南満州輸移出の品目別・地域別構成(一九一九年)
表4-5 南満州輸移入の品目別・地域別構成(一九一九年)
表4-6 日本の綿糸布輸移出に占める満州の位置(一九一九年)
表4-7 日本の大豆・豆粕輸移入に占める満州の位置(一九一九年)
表4-8 満州の工業生産動向(一九一一~三〇年)
表4-9 第一次大戦後の満鉄の投資(一九二〇年一二月末)
表4-10 満州本社企業の部門別趨勢(一九一五~一九年)
表4-11 第一次大戦後の主要在満日本企業(一九一九年)
表4-12 第一次大戦期の主要満州進出企業(一九一五~一九年)
表4-13 第一次大戦期設立の主要日中合弁企業(一九一五~一九年)
表4-14 第一次大戦期の対満州借款一覧(一九一五~一九年)
表4-15 第一次大戦期の対満州借款の構成(一九二〇年)
表4-16 第一次大戦後の対満州直接事業投資(一九一九年)
表4-17 第一次大戦期における植民地本社企業の趨勢(一九一五~一九年)
表4-18 第一次大戦後における日本の海外直接事業投資(一九一八年末)
表4-19 満州在留日本人の地域別分布(一九〇八~一九年)
表4-20 満州在留日本人の職業構成(一九一五~一九年)
表4-21 満州本社企業の設立年別・規模別分布(一九二一年末)
表4-22 工場の民族別・業種別構成(一九一九年)
表5-1 満鉄の資金調達構成(一九一九年度末)
表5-2 満鉄の社債一覧(一九一七~一九年度)
表5-3 満鉄の株主数と払込み株金(一九一五~一九年度)
表5-4 満鉄の社内事業投資(一九一五~一九年度)
表5-5 満鉄の関係会社出資経緯(一九一五~一九年度)
表5-6 満鉄鉄道部門の従業員構成(一九一九年度)
表5-7 満鉄の収益動向(一九一五~一九年度)
表5-8 満鉄の事業部門別営業収益(一九一五~一九年度)
表5-9 満鉄社内事業の投資収益率(一九〇七~一九年度)
表5-10 満鉄の鉄道営業実績(一九一五~一九年度)
表5-11 満鉄の主要貨物輸送量(一九一一~一九年度)
表5-12 満鉄重要貨物の輸送量と収入(一九一五~一九年度)
表5-13 阪神発奉天着の満州向け綿布輸送費
表5-14 綿布類輸移入ルートの変化(一九一三~一六年)
表5-15 借款鉄道の営業実績(一九一五~一九年度)
表6-1 朝鮮銀行の支店出張所開設状況(一九〇九~一九年)
表6-2 朝鮮銀行預金・貸出金の地域別構成(一九一四~一九年)
表6-3 朝鮮銀行預金の取引先別構成(一九一四・一八年)
表6-4 朝鮮銀行貸出金の取引先別構成(一九一四・一八年)
表6-5 朝鮮銀行満州各店の普通取引先からの預金構成(一九一三~一九年)
表6-6 朝鮮銀行満州各店の普通取引先への貸出金構成(一九一三~一九年)
表6-7 朝鮮銀行各地支店の重要品に対する貸出額(一九一四・一八年)
表6-8 奉天における中国側銀行の営業状態(一九一八年六月)
表6-9 奉天における「兌換問題」の経過(一九一一~二〇年)
表6-10 奉天6銀行の小洋票兌換額(一九一六年一一月一三日~一七年五月一二日)
表6-11 植民地金融機関・対中国投資機関の再編成(一九一二~二〇年)
表6-12 朝鮮銀行の大口貸出先(一九二五年四月)
表6-13 朝鮮銀行の不良貸出先(一九二四年一二月)
表6-14 奉天6銀行の紙幣流通高と準備高(一九一八年一二月)
表7-1 主要海関別輸移出入の推移(一九二〇~三〇年)
表7-2 南満州輸移出入の品目別構成(一九二〇~三〇年)
表7-3 南満州輸移出入の国別構成(一九二〇~三〇年)
表7-4 南満州輸移出の品目別・国別構成(一九二九年)
表7-5 南満州輸移入の品目別・国別構成(一九二九年)
表7-6 日本の対満州貿易主要品目の位置(一九二八年)
表7-7 日本肥料市場における満州豆粕(一九一三~二八年)
表7-8 輸出商、糧桟の大豆買入価格(一九二三~二八年)
表7-9 主要輸出商の大豆三品輸移出高(一九三〇年)
表7-10 満州大豆価格の低落(一九二七~三一年)
表7-11 一九二〇年代末の満鉄の投資(一九三一年一二月末)
表7-12 満州本社企業の部門別趨勢(一九二〇~二六年)
表7-13 満州本社企業(株式会社)の部門別推移(一九二〇~二九年)
表7-14 一九二〇年代末の主要在満日本企業(一九三〇年)
表7-15 満州外本社企業の投資動向(一九二六年現在)
表7-16 一九二〇年代設立の主要合弁企業(一九二〇~三〇年)
表7-17 一九二〇年代の対満州借款一覧(一九二〇~三〇年)
表7-18 一九二〇年代末の対満州借款の構成(一九三〇年)
表7-19 一九二〇年代末の対満州直接事業投資(一九三〇年)
表7-20 一九二〇年代における植民地本社企業の趨勢(一九二〇~三〇年)
表7-21 満州在留日本人の地域別分布(一九二〇~三〇年)
表7-22 満州在留日本人の職業構成(一九二〇~三〇年)
表7-23 満州本社企業の趨勢
表7-24 満州本社企業の組織別・設立年別分布(一九二六年末)
表7-25 満州本社企業(株式会社)の部門別収益動向(一九一八~二六年)
表7-26 工場の民族別・設立年別・職工数別分布(一九二五年末)
表7-27 日本側資本と中国側資本との生産比較(一九三〇年)
表8-1 満鉄の資金調達構成(一九三〇年度末)
表8-2 満鉄の社債一覧(一九二〇~三〇年度)
表8-3 満鉄社債の発行残高(一九一七~三〇年)
表8-4 満鉄の株主数と払込み株金(一九二〇~三〇年度)
表8-5 満鉄の社内事業投資(一九二〇~三〇年度)
表8-6 満鉄の従業員の部門別構成(一九二六年度)
表8-7 満鉄の関係会社出資一覧(一九三〇年九月末)
表8-8 満鉄の貸金一覧(一九三〇年九月末)
表8-9 満鉄の収益動向(一九二〇~三〇年度)
表8-10 満鉄の事業部門別営業収益(一九二〇~三〇年度)
表8-11 満鉄社内事業の収益率(一九二〇~三〇年度)
表8-12 満鉄の鉄道営業実績(一九二〇~三〇年度)
表8-13 満鉄重要貨物の輸送量と収入(一九二〇~三〇年度)
表8-14 満鉄の主要駅別大豆発送量(一九二〇~三〇年度)
表8-15 満鉄の石炭販売市場の構成(一九一七~三〇年度)
表8-16 中東鉄道の営業実績(一九二〇~三〇年)
表8-17 哈爾浜発大豆運賃諸掛の方向別比較(一九二一~二四年)
表8-18 満蒙鉄道利権の獲得過程(一九〇七~二八年)
表8-19 満鉄の借款鉄道(一九三〇年現在)
表8-20 借款鉄道の営業実績(一九二〇~三〇年度)
表8-21 満鉄の借款鉄道連絡運輸による運賃収入(一九二七~三一年度)
表8-22 中国側主要自弁鉄道(一九三一年現在)
表8-23 満州における鉄道建設の推移(一九〇七~三一年)
表8-24 満州各鉄道の車両数(一九二九年)
表8-25 満鉄と中国側鉄道の運賃比較(一九三一年一二月)
表8-26 満州各鉄道積出貨物の経由港別輸出量(一九二八~三〇年度)
表8-27 満州各鉄道の貨物輸送量・貨物収入・鉄道損益(一九二九・三〇年)
表8-28 満鉄の減収内訳(一九三〇年度)
表8-29 大豆・豆粕輸移出の対前年比増減(一九三〇年)
表8-30 満州石炭市場における撫順炭と「社外炭」(一九二九・三〇年)
表9-1 満州における日本側銀行の主要指標(一九一八~三〇年)
表9-2 日本側主要銀行の貸出金内訳(一九二六年)
表9-3 日本側主要銀行の特産資金貸出高(一九二七年一月)
表9-4 日本側主要銀行の取引先別預金・貸出金(一九二七年末)
表9-5 朝鮮銀行の満州関係大口固定貸(一九二四・二七年末)
表9-6 東洋拓殖満州支店の貸付金内訳(一九二一~三〇年)
表9-7 日本側主要銀行の為替受払高(一九二五年)
表9-8 正金銀行の鈔票発行高と現銀準備(一九二七―二九年平均)
表9-9 金票と鈔票の回転率(一九一八~三〇年)
表9-10 東三省官銀号の貸借対照表(一九二六―二八年平均)
表9-11 東三省官銀号の損益内訳(一九二六~二九年)
表9-12 東三省官銀号の付属事業(一九三一年)
表9-13 吉林永衡官銀銭号(本店)の貸借対照表(一九三一年)
表9-14 吉林永衡官銀銭号(本店)の損益内訳(一九二六~三一年)
表9-15 黒龍江省官銀号の貸借対照表と損益内訳(一九三〇年度)
表9-16 黒龍江省官銀号の資産負債表(一九三〇年九月末)
表9-17 満州における通貨流通額推計(一九二九年末)
表9-18 奉天省財政収支と東三省官銀号の貸付(一九一八~二九年)
表9-19 遼寧省における現大洋票発行高(一九二九~三一年)
図2-1 満鉄本線貨物収入の月別変化(一九〇九・一二・一五年度)
図3-1 軍政と正金銀行・三井物産・領事館の進出
図4-1 豆粕・豆油の生産動向(一九一〇~三〇年)
図5-1 北満穀物・豆油の輸送経路(一九一四~三一年)
図6-1 満州における朝鮮銀行・正金銀行の預金・貸出金(一九一三~一九年)
図6-2 奉天票相場の推移(一九一三~二〇年)
図7-1 満州本社企業(株式会社)の収益動向(一九一八~二六年)
図8-1 大連鈔票相場とロンドン銀塊相場(一九一七~三一年)
図9-1 大豆金融の構造
図9-2 中国側紙幣相場の推移(一九一七~三一年)