図書カイガイ ヒキアゲ ノ ケンキュウ000066582

海外引揚の研究

サブタイトル1~10
忘却された「大日本帝国」
編著者名
加藤 聖文 著
出版者
岩波書店
出版年月
2020年(令和2年)11月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
ix,296,28p
ISBN
9784000614344
NDC(分類)
369.37
請求記号
369.37/Ka86
保管場所
閉架一般
内容注記
資料文献一覧:巻末p7-28
和書
目次

序章 海外引揚研究の意義
問題の所在
海外引揚研究の現状
本書の構成と狙い
 
第1章 「大日本帝国」の崩壊と海外引揚問題の発生
問題提起
ポツダム宣言受諾と現地定着方針
東久邇宮内閣と残留日本人引揚問題の迷走
米国の対中政策転換と残留日本人引揚の実現
小括
 
第2章 満洲国崩壊と在満日本人引揚問題―満洲
問題提起
ソ連参戦をめぐる関東軍・日本政府の迷走
ソ連軍占領下の在満日本人社会の混乱
定着と引揚のあいだ
国民政府軍の進駐と在満日本人送還の開始
小括
 
第3章 引揚体験にみる脱植民地化の特異性―台湾・中国本土
問題提起
平穏な「敗戦」下の台湾
台湾社会の混乱と引揚の開始
支那派遣軍の降伏と戦争責任
台湾引揚者団体の結成と戦後日台関係
小括
 
第4章 ソ連の北東アジア政策と日本人引揚問題―大連・北朝鮮・南樺太
問題提起
ソ連軍政下の日本人労働組合と大連引揚
朝鮮半島の分断と北朝鮮引揚問題
ソ連の南樺太領有と樺太引揚
小括
 
第5章 救護から援護へ―京城日本人世話会と引揚者団体
問題提起
京城日本人世話会と南朝鮮引揚
在外同胞援護会救療部にみる引揚者応急援護活動の展開
引揚定着援護事業への転換と引揚者団体の変容
小括
 
第6章 引揚体験の記憶化と歴史認識―満洲引揚者の戦後史
問題提起
個人のなかの満洲体験―高碕達之助と平島敏夫
「満洲」と「満洲国」をめぐる歴史認識―『満州開発四十年史』
「敗者」と「勝者」の歴史認識―『満洲国史』
悲劇と怨嗟の歴史認識―『満洲開拓史』
小括
 
第7章 慰霊と帝国―表象された引揚体験
問題提起
引揚港をめぐる記憶と表象
引揚犠牲者をめぐる「殉難」と「慰霊」
樺太引揚にみる「故郷」と「異郷」
小括
 
終章 「大日本帝国」の清算と東アジアの脱植民地化
総括と展望
未完となった「大日本帝国」の清算
第二次世界大戦によるユーラシア大陸の民族変動
戦後世界の脱植民地化と国民国家再編
海外引揚研究の可能性―一国史を超えて
 

あとがき
資料文献一覧
索引