戦間期日本の対外経済関係
序章 戦間期日本の対外経済関係―問題の所在―(大石嘉一郎)
課題と視角
日本帝国の膨張と植民地支配の再編
貿易構造の変化と重化学工業の自立化
本書各章の概要と特徴
第一章 一九二〇年代の重化学工業化と関税政策(長谷川信/宮島英昭)
はじめに
第一次大戦後戦後経営と関税改正の模索
一九二六年関税改正案の策定
一九二六年関税改正の効果
おわりに
第二章 一九三〇年前後の紡織機械工業における日英関係の一断面―プラット―両豊田の合併(合弁)問題をめぐって(谷口豊)
はじめに
紡織機械の需給構造とイギリス・プラット
三井物産の媒介機能
プラット―両豊田合併(合弁)問題
おわりに
第三章 鉄道車輌工業と「満州」市場―一九三〇年代を中心に―(沢井実)
はじめに
国内市場の長期低迷と満州市場の急拡大
鉄道車輌企業の動向
おわりに
第四章 一九三四年の石油業法と外国石油会社との交渉(橘川武郎)
はじめに
事実経過
商工省鉱山局
吉野信次と来栖三郎
おわりに
第五章 一九二〇年代の銀貨圏における横浜正金銀行(平智之)
はじめに
関東大震災後の円相場惨落・銀塊相場漸騰期(一九二三年九月~一九二四年)
一九二五年から金融恐慌までの円相場急騰・銀塊相場急落期(一九二五年~一九二七年三月)
金融恐慌以降の円相場漸落・銀塊相場安定期(一九二七年三月~一九二九年六月)
世界恐慌下の銀塊相場惨落期(一九二九年六月~一九三一年)―むすびにかえて―
第六章 預金部地方資金形態における対植民地金融の展開―一九二〇~三〇年代の朝鮮を中心に―(金澤史男)
はじめに
預金部地方資金と植民地朝鮮
産米増殖計画の再編と預金部資金
窮民救済土木事業の展開
おわりに
第七章 大連商業会議所常議員の構成と活動―一九一〇~二〇年代大連財界変遷史―(柳沢遊)
はじめに
一九一〇年代の大連商議常議員
一九二〇年代前半の大連商議・財界
政商的企業者から専門的経営者へ
おわりに
第八章 失業者救済公共土木事業における就労者選別方式と朝鮮人登録者(加瀬和俊)
はじめに
失業者使用事業の推移
登録制度とその運用(1)―自由登録期―
登録制度とその運用(2)―選別登録期―
おわりに
あとがき