ルソンの碑

プロローグ
　
第一章　特幹のうた
非常戦法の決断
集う若人たち
急変した養成教育
再びは還らず
　
第二章　戦野に立つ
主力はルソン島へ
「漁撈隊」といわれて
それぞれの任に赴く
海底に没す
相つぐ事故の中で
　
第三章　暁の海にゆく
悲劇の幕明け
リンガエンの火柱
ナスグブ沖に潰ゆ
脱出行のはてに
遙かなるルバング
　
第四章　山中の彷徨
無情の斬り込み戦
マコロドの激突
特幹はかく戦った
武勲のかげに
カルパン半島の落日
洞窟陣地に鉄の雨
食なきバナハオ
　
第五章　湖東に果つる
ゲリラの猛威
無念の湖上挺進隊
断末魔の苦闘
飢餓地獄をゆく
傷つきてなお
　
第六章　戦う漁撈大隊
陸戦をになう
転進、また転進
戦友を残して
ことごとく死す
　
第七章　沖縄に殉ず
海峡の水煙
出撃もあえなく
無謀なる逆上陸
戦うに武器なく
　
エピローグ
付Ⅰ　船舶特幹一期の戦没者
付Ⅱ　特攻戦死者
付Ⅲ　海上挺進戦隊・基地大隊幹部
付Ⅳ　海上挺進基地本部