国防態勢の厳しい現実
- サブタイトル
- 国防の主役たるべき国民に軍事プロが訴える自衛隊の苦しい実態
- 編著者名
- 高井 三郎 著
- 出版者
- 勉誠出版
- 出版年月
- 2020年(令和2年)3月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 16,207p
- ISBN
- 9784585230786
- NDC(分類)
- 392.1
- 請求記号
- 392.1/Ta34
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 著者「高井三郎」の「高」は「はしごだか」の置き換え
- 昭和館デジタルアーカイブ
序(杉之尾宜生)
はじめに
第1章 警察予備隊・保安隊・自衛隊の歩み 部隊行動への締め付けの強化を辿る国情
明治建軍・第二次大戦・戦後の再軍備・警察予備隊
保安庁・保安隊、防衛庁・自衛隊
自衛隊を泣かす部隊行動の制約
驚くべき事に高速道路は自衛隊有料、米軍無料
バランスを採るべき処遇と処罰 : 宮崎監察官の主張
第2章 誰でも面白いと思う軍事用語 編成・兵科・職種・階級の情報満載
誰でも用語から楽に学べる軍事知識
警察用語から始まる階級呼称 : 警察予備隊
当初は兵、軍、戦などの軍隊的呼称を禁止
政治の専守防衛論が用語と実務に悪影響
陸上自衛隊の職種用語 : 由来と意義
吉田総理の再軍備主張から軍事用語を多用
第3章 明治建軍・第二次大戦・戦後の再軍備・警察予備隊 国防上の考え方とその変遷
自衛隊条項の第9条付加案 : 極めて非論理的
自衛隊を国防軍、慣用呼称を国軍にせよ
Armed Forces : Defense Forces : 列国軍の公称
日本国防軍こそ正論 : Japan Defense Force
Self Defenseを外国で笑われた大先輩
興味深々たる陸自将官の憲法意見
期待外れの自衛隊合憲論を説く中曽根長官
奇想天外 : 細田本部長の軍国主義警戒論
第4章 拉致被害者、竹島、北方領土を取り返す奇策 軍事プロの面目躍如
外交の背景に軍事力が存在 : 冷厳な国際社会
軍隊として役に立たない自衛隊 : 図星を射る北京側
卓抜な戦術技術 : 拉致被害者を救出
「タヌキ作戦」 : 拉致被害者奪還の奇策
「オバケ作戦」 : 恐怖のIT地雷が将軍様を痛撃
吉林省延日一帯で対北情報活動
竹島奪還 : 少数兵力と巧みな戦術で実行可能
対馬は韓国が狙う取引材料 : 相手側侵攻想定の一例
侵略基盤の育成と対馬不正規侵攻
敵より怖い馬鹿役人 : 対馬防備強化を阻害
五島列島、壱岐の防衛力強化も重要
北方領土の早期返還は難題中の難題
第5章 隊員の切望 : 災害派遣よりも外敵対処 国防軽視の国民 : 米国要人と民間調査が指摘
災害派遣が自衛隊の本務になれば志願者激減
筆者が実感した災害派遣の実体
濫用できない部隊の有限な能力
隊員に与える乏しい災害派遣手当
自衛隊が災害派遣専門にせよとは言語道断
災害派遣専門部隊に相応しい消防団
筆者も恰好の良い新国軍に惹かれて入隊
エルドリッチ博士から日本国民への厳しい指摘
若い人たちに不人気な自衛隊 : 民間調査が実証
第6章 列国軍とは違いすぎる陸自幹部、曹士の実態 若い隊員の欠乏と無力な予備役
陸戦のかなめは人的戦力 : 完全無人化は不可能
富士山型から茶筒型へ : 列国軍の人的構成
米陸軍の人的構成 : 陸自とは違う真の軍隊
米陸軍予備役 : 即応力を常備
腹が突き出た花瓶型 : 陸自の特異な人的構成
徴兵でも先端技術兵器の操作は十分可能
有名無実の予備自衛官制度
第7章 5個方面区体制は先輩軍事プロの偉業 やがて政治の弊害から師団編成が弱体化
朝鮮戦争の勃発と警察予備隊の創設
米軍4個師団に見合う警察予備隊7万5千人
占領軍、在日米軍に変身 : 日米防衛協力の始まり
早くも占領期に再軍備研究 : 日米軍事プロ
陸32万5千人、10個師団 : 軍事プロの適切な提案
横長の列島防衛 : 5個方面隊の配備は正解
列島は横方向の部隊転用を制約 : 内線作戦に不適
深慮遠謀に富む吉田茂総理の再軍備政策
池田ロバートソン会談 : 念頭に18万人体制
国内戦用師団でも1箇月の自活能力が必要
糧食備蓄が支えた沖縄、硫黄島の健闘
我が国土でも糧食調達不可能 : 宮古島の苦い教訓
米軍は沖縄住民の食料も携行 : 基地存続の背景
定員18万人の総枠と編成の苦労
6個管区隊、4個混成団改編と我が隊歴の歩み
管区隊、混成団の師団改編 : 戦力低下の始まり
大型師団も戦車も我が国土に適応 : 筆者の見方
誠に恥ずかしい上級階級ポストの格上げ濫用
第8章 9条改正よりも隊員の処遇改善を優先せよ 隊員達の苦労を知る管理者の叫び
国民の低調な国防意欲 : 的を射る民間組織の調査
驚天動地の年寄り自衛隊 : 全隊員の平均年齢36才
筆者を育てた若さ漲(みなぎ)る戦車中隊 : 軍隊のあるべき姿
中高年の幹部と准曹が溢れる施設中隊の現状
若い隊員でも苦しい警衛勤務に就く中高年陸曹
体調の悪い中高年陸曹を労わる中隊長
深刻な隊員の募集難 : 採用年齢を大幅引き上げ
9条改正よりも処遇改善 : 行政官の切実な声
居室の二段ベッドの良さを知らぬ防衛庁長官
捗らない隊員居室の小人数化 : 米軍は既に個室
長年月を要した営内隊員の給食改善
私的制裁は皆無 : 保安隊とかつての自衛隊
内務を営内、炊事を調理と改称 : 旧軍の悪夢一掃
私的制裁を厳禁 : 加藤人事局長の指示が徹底
隊員の勉学奨励 : 加藤局長による処遇改善
第9章 逆境にめげず人材を育てる陸自教育機関
自衛官の名誉を望む田村議員への冷酷な対応
軍事評論家の偏見に厳しい反論
陸自が輩出した三名の逸材 : 正に国の宝!!
梅沢学校長の感銘深い入校式訓示
幹部学校長、国家の危機を救う人材の育成を強調
あとがき
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