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沖縄戦75年戦禍を生き延びてきた人々

サブタイトル1~10
編著者名
琉球新報社社会部 編
出版者
高文研
出版年月
2020年(令和2年)8月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
260p
ISBN
9784874987315
NDC(分類)
219.9
請求記号
219.9/R98
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

はじめに 語り継ぎ、書き継ぎ、私たちは沖縄の未来を平和を築く

Ⅰ 10・10空襲から75年―破壊された街
1.那覇が燃えた
繁華街、息づく暮らし
死傷者1400人超、那覇の9割が焼失
旧那覇市の人口は激減
三重城の鳥居は残る
【証言】①「神の国」に失望 金城重正さん(88歳)
【証言】②薄暗い空が真っ赤 島袋文雄さん(81歳)
【識者談話】「琉洋折衷」の景色 琉球歴史研究家・喜納大作さん
2.あの日、あの場所―10・10空襲で破壊された街
商人の街 一面炎に 新元庄一郎さん(91歳)、荻堂盛進さん(98歳)
1週間燃え続けた 喜納政保さん(88歳)
逃げ惑う人々 異様な光景 上原トシ子さん(78歳)
松並木が避難場所に 仲村元惟さん(82歳)
見慣れた景色が焼け野原に 知念一郎さん(83歳)

Ⅱ 沖縄戦から75年―生き延びた人々の足跡
1.奪われた土地、失われた村
米軍、住民排除し占拠 基地返還は33%にとどまる
基地周辺に新たな集落 中部中心に転移余儀なく
米軍、本土決戦を見据え進行、拠点構築、中南部に着目
【証言】①栄えた農村、戦禍で一変 津嘉山正弘さん(93歳)
【証言】②荒れた返還地、復興遠く 仲宗根巌さん(89歳)
【識者談話】財産権無視した強奪 沖縄国際大学元教授・吉浜忍さん
2.奪われた日 再生への願い-戦後75年県民の足跡
戦禍に消えた故郷 玉那覇昇さん(83歳)
山林、大木が生き証人 思い出す梅の匂い 喜友名朝德さん(84歳)
若い世代へ古里継承 花城可保さん(73歳)、喜友名朝德さん(84歳)
せめてウタキに入れるように 町田宗益さん(88歳)
ノロの祈り、次世代へ 島袋順子さん(62歳)
家族全員を戦争で奪われて 大城政子さん(79歳)
栄養失調と熱病で失明 安慶名貞子さん(80歳)
結婚するも子どもはつくらず 大城勲さん(77歳)
焼け野原からの再出発 豊見城市・保栄茂の大豊年祭
聴覚障害でも爆弾の音、地響きで伝わる 友寄美代子さん(85歳)
パラオでの記憶、今も 岸本セツ子さん(80歳)
父の手は命綱だった 金城澄男さん(84歳)
7歳の少年、戦争孤児に 嘉陽宗伸さん(82歳)
入隊試験、白紙で提出 松堂昌永さん(89歳)
夢は海軍兵学校へ行くこと 嘉納政保さん(88歳)
小飛行場造成で消えた集落 比嘉英信さん(85歳)、仲村喜政さん(84歳)
軍の実態 教育とかい離 垣花豊順さん(86歳)
護郷隊で軍隊教育を盲信 宮城清助さん(92歳)
戦況悪化で疎開もむずかしく 山田和子さん(91歳)
米軍の攻撃で崩れ落ちる首里城 仲田善明さん(91歳)

Ⅲ 県民、読者と刻む沖縄戦
1.10・10空襲 私の体験
長嶺眞一郎さん(91歳)/瀬名波起廣さん(84歳)/東江優さん(83歳)/新垣トミ子さん(87歳)/与儀喜一郎さん(75歳)/上原芳雄さん(80歳)/石川和男さん(65歳)/比嘉初枝さん(82歳)/80代の女性からの手紙
2.根こそぎ動員
波照間寛さん(91歳)/大城将保さん(80歳)
3.戦時の正月
仲村元惟さん(82歳)/金城正子さん(77歳)/安里一郎さん(89歳)/新垣トミ子さん(87歳)
4.住民の「疎開」
上原ウメさん(94歳)/友利吉博さん(83歳)/瀬長盛勇さん(78歳)/知花清さん(84歳)
5.米軍上陸
照屋礼子さん(82歳)/海勢頭孝一さん(81歳)/奥村敏郎さん(85歳)/島袋文雄さん(90歳)/大城武成さん(83歳)

エピローグ1 新型コロナウイルス感染からみえてきた沖縄戦
宮城康二さん(92歳)/大田朝章さん(82歳)/横田チヨコさん(91歳)

エピローグ2 沖縄戦75年 今語らねば、新たな証言
嘉手苅義男さん(81歳)/金城節子さん(83歳)

あとがき 「命どぅ宝」示す壮絶な証言 不戦の誓い新たに