安藤百福物語
プロローグ―生きた! 人生を全うした
第一章 起業家が走る
宇宙へ
人間はどんな環境でも食べなければならない
技術的な課題がたくさんあった
安藤百福的生き方のすゝめ
安藤の生き方に学べ
「私の履歴書」
祖父からの授かりもの
独立へ
二十二歳で起業
ビジネスの基盤を築く
商人の階段を上がる
飛行機を操縦
戦時下のビジネス
幻灯機を製造
過酷な拷問に耐える
しょせん人間は動物である
井上元中将に救出される
空襲と疎開の狭間で
第二章 「日本人の食」への試行錯誤
結婚
久原房之助の教え
「食」に転向しよう
旧造兵廠
塩を作る
若者への期待
学校を創立する
国民栄養科学研究所
四年の重労働
巣鴨プリズン
正義の限界
信組の理事長を引き受ける
再び無一文に
中交総社という会社
第三章 チキンラーメン開発に詰め込まれたノウハウ
チキンラーメン開発前夜
インスタントラーメンという事業
インスタントラーメン研究小屋
たった一つしかないバランスを発見する
麺に味をつける
乾燥させた麺を熱湯で戻るようにする
おいしくて飽きがこない味
一年間、全速力で走り抜いた
家族総出で商品を作る
第四章 もう一つの闘い―チキンラーメンが売れる日まで
チキンラーメンは本当に売れるのか
ひっきりなしの注文
「特殊栄養食品」と認められる
でっかい販売パートナー
時代はチキンラーメンを支持した
商標侵害との闘い
製法特許を巡る闘い
食中毒事件
ラーメンの歴史とチキンラーメン
ラーメンの小池さん
世界のラーメンへ
第五章 世界へのアプローチ―カップヌードルが翔んだ
安藤の強運
欧米視察旅行
三分間で合弁は決まった
米国日清の設立
カップヌードル開発―乗り越えた壁
輸送中、麺が壊れてしまう・・・・・・
魔法の容器
新しい食品のデビュー―不評と新しい風
カップヌードル、売れ行きに火がついた日
特許戦争
第六章 勇気ある撤退―食の求道者
お湯をかけて食べるごはん
かつてない称賛を浴びた新製品
成功は失敗のもと?
転んでもただでは起きない
未来への投資
会長に就任する
安藤百福のライバル
日本人は何を食べてきたのか
第七章 経営者・安藤百福に学べ―現場力と発想力の人
チキンラーメン開発成功の要因
世界的発明への道
現場力はいかに養われたか
目のつけどころ
発想の転換
ラーメンみたいなものは研究に値しない
失敗に直面した経営者のすべきこと
第八章 次代へのメッセージ―朗らかなグッバイ
阪神大震災―そのとき安藤は
販売パートナーの倒産
ベンチャーの波を起こしてほしい
元気に生きて元気に死にたい
エピローグ―宇宙へ
取締役退任
最後の八日間
宇宙への旅立ち
宇宙葬