図書目録ヘイタン資料番号:000066132

兵站

サブタイトル
重要なのに軽んじられる宿命
編著者名
福山 隆 著
出版者
扶桑社
出版年月
2020年(令和2年)7月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
310p
ISBN
9784594085674
NDC(分類)
395.9
請求記号
395.9/F85
保管場所
閉架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

まえがき
 
序章 旧約聖書『出エジプト記』にみる兵站
そもそも「兵站」とは何なのか?
世界最古の兵站?
 
第一章 兵站を読み解くカギ
「カギその一」:兵站を心臓・血管・血液・細胞などの譬えで説明する
「カギその二」:内線作戦と外線作戦―海洋国家米国とユーラシア大陸国家との戦いの基本構図
「カギその三」:マハンのシーパワーの戦略理論と兵站
「カギその四」:ケネス・ボールディングの「力(戦力)の逓減理論」―戦力は地理的な距離が遠くなればなるほど逓減する
戦史に見るボールディングの戦力逓減の法則―ロンメルの北アフリカ戦線における戦い
「カギその五」:作戦正面の長さ・面積と兵站の関係―バルバロッサ作戦
「カギその六」:地政学と兵站
 
第二章 大東亜戦争にみる兵站―海洋国家同士の戦い
「一二倍の国力差」があるのに、日本はなぜ日米開戦を決断したのか
石油の一滴は血の一滴―石油という最重要な兵站物資の確保
日米攻防の転換はミッドウェー海戦―勝敗を左右したのは兵站ではなく情報
ガダルカナル島の戦い―日本の戦力・兵站の著しい消耗
最大限膨らんだ風船(日本)はなぜ萎み、遂には破裂してしまったのか―大東亜戦争を「兵站を読み解くカギ」で考証する
インパール作戦
 
第三章 海洋国家とユーラシア大陸国家との戦いにみる兵站
日露戦争
日露戦争の概要
「兵站を読み解くカギ」からみた日露戦争の特質
日露戦争における兵站上重要な事実
日露戦争に備えた日本の情報活動―兵站(衛生を含む)の視点から
朝鮮戦争
朝鮮半島の地政学―大陸国家と海洋国家の攻防の地
朝鮮半島の地政学に根差す兵站
開戦当初の米軍・韓国軍の兵站
米国本土から朝鮮半島に対する兵站支援―太平洋を越えた海上輸送
日本を第三策源地とする兵站支援―朝鮮特需
日本における米軍兵器・軍需品の生産など
航空機部門への兵站支援
傷病兵の治療など
中国人民志願軍・北朝鮮人民軍の兵站施設・後方連絡線などに対する戦略爆撃など
ストラングル(絞め殺し)作戦―休戦協定促進のため北朝鮮への空爆
艦砲射撃による後方連絡線の遮断
中国人民志願軍に包囲された米海兵隊第一師団に対する空中投下による補給
仁川上陸作戦の目的は北朝鮮の兵站線の切断―金日成の致命的な油断
中国人民志願軍の兵站
中国人民志願軍の兵站上の弱点に着目したリッジウェイ将軍
北朝鮮の兵站―旧日本軍の軍需工場と徴用工の活用
制限戦争と兵站
ベトナム戦争
北爆
ホーチミン・ルート(兵站線)をめぐる攻防戦
カンボジアとラオスに対する地上侵攻
ベトナム戦争は中国~ソ連~北ベトナムの危うい関係で成り立っていた―中ソからの兵站支援途絶のリスクもあった
兵站は戦勝にとって「必要条件」ではあるが「十分条件」ではない―「人(指揮官・指導者)」が重要な要素
湾岸戦争
湾岸戦争は米国の一極支配構造下の戦争―兵站・財政へのインパクト
湾岸戦域(リムランド)に対する米国の兵站―兵站線はシーレーン
短期に終結した湾岸戦争―巨大な兵站の撤退が大仕事に
日本はどう関わったか
 
あとがきに代えて―新型コロナウイルスとの戦いは有志連合で

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