都市居住・災害復興・戦争補償と批判的「法の支配」
- サブタイトル
- 北海道大学大学院法学研究科叢書 19 民法理論研究 第4巻
- 編著者名
- 吉田 邦彦 著
- 出版者
- 有斐閣
- 出版年月
- 2011年(平成23年)3月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- xvi,437,22,xip
- ISBN
- 9784641135918
- NDC(分類)
- 324
- 請求記号
- 324/Y86
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 奥付のタイトル:Urban welfare, disaster recovery, war reparations and a critical ’Rule of law’ 「はしがき」に「『多文化時代と所有・居住福祉・補償問題』(有斐閣,2006)の続編」とあり
- 昭和館デジタルアーカイブ
はしがき
第一部 都市再開発・再生問題と居住福祉法学
マンション(アパーツ)建替え問題の日韓比較―都市再開発との関連で
マンション建替えの問題の所在―日本特殊の問題なのか?
日本の問題状況の類型的提示
韓国のアパーツ再建築事情と比較法的考察
結び―「居住権」の居住福祉法学的再考
都市再生問題
中心市街地再生と居住福祉法学の課題―青森・アトランタ調査の事例を中心にして
グローバル化の進行と国際的地方自治法への変革の展望
中国の都市居住福祉
上海の都市居住福祉の現況と市場的所有法学摂取の課題
グローバル化時代における「都市非正規性」の居住福祉法学的考察
第二部 災害復興法学
居住福祉法学から見た「弱者包有的災害復興」のあり方―補償問題を中心に
序言―「災害弱者」包有的災害復興法学の意義
「被災者生活再建支援法」の立法・改正過程―原案の骨抜き化とその後の動向・問題点
抜本的な災害復興課題―「災害基本法」への展望(とくにアメリカ災害法学との比較を通じて)
関連問題
おわりに―結びにかえて
第三部 東アジアの戦争補償問題
戦後補償の民法的諸問題(特に、「従軍慰安婦」(日本軍慰安婦)問題)―補償理論及び掘り起こし被害者の視点からの再検討
序―関心の経緯
近時再燃する「従軍慰安婦」(日本軍慰安婦)問題の所在―補償理論との関係で
強制連行(戦後補償)訴訟に関する諸問題
むすび
在外被爆者(とくに在韓被爆者)訴訟と時効・住所・批判的法解釈実践―最判平成一九年二月六日を機縁として
在外被爆者訴訟における位置づけ
消滅時効の適用問題と信義則
在外被爆者問題の源―被爆者手当支給法制の法的性格、「居住関係」の意味、解釈の変遷
中国人強制連行和解の現状と課題―花岡和解の問題点と補償紛争解決の特質
はじめに
事実関係―花岡和解成立(及びその後)の経緯
若干の考察―補償紛争の類型的特質を求めて
終わりに―大局的方向性を見据えて(不毛な紛争・誤解の回避の必要性)
重慶・四川奥地都市爆撃の補償問題の現状と課題―「被害者と向き合う」現場報告を中心として
はじめに
重慶大爆撃の実態・特色
爆撃訴訟の特色・論点
法的な問題点
爆撃訴訟の基盤・環境整備に関わる諸課題
重慶爆撃による損害論の再検討―その空爆言説との関係での意義
むすび―空爆言説の現況に対する問いとその違法性基準論のポスト主権国家的意義
第四部 日本民法学及び批判的「法の支配」の課題
日本民法学の構造変化と関係的視角
日韓民法学の課題と将来
アメリカ法学からみた日本法学のアイデンティティ
「マクニール関係契約理論」の背景・意義・社会的実践と日本民法学
法主体の再検討―民法適用の担い手のあり方(弁護士活動、紛争当事者及び法規範のありようとの関連で)
近時の「民法(債権法)改正」目的・趣旨の再検討と法解釈方法論
はじめに―本章の経緯
近時の「民法改正(債権法改正)」論議に関する質問点―改正趣旨の検討
「債権法の改正方針」についての所感(債権法改正内容の個別的検討)―内田貴『債権法の新時代』を読んで
結語―謙抑的民法改正論と「法解釈方法論」、「批判的法の支配」との関係
二一世紀における「民法と社会」を考える―批判的「法の支配」構想一斑
なぜ今「法と社会」なのか?
近年目に付く民法の具体的場面とその背景(「ケーススタディ」)
若干の考察―「法と社会」関係における自立性と開放性
APPENDIX (巻末)
事項索引 (巻末)
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