占領下の日本
第一章 日本における占領―概観
はじめに
連合国の基本政策
GHQ/SCAPの人と組織
日本政府の動き
地方自治制度の改革
占領後期の問題
おわりに
第二章 占領軍政要員の訓練
はじめに
陸軍軍政学校の発足
陸軍軍政学校(SMG)での訓練
海軍軍政学校での訓練
六大学の民政訓練学校(CATS)
その他の訓練学校
民事要員集結基地(CASA)と戦争の終結
おわりに
第三章 日本本土の占領と沖縄の占領
はじめに
占領の基本的枠組み
占領政策の展開
おわりに
第四章 民政局と憲法制定―三つ目の「偶然」
はじめに
「二つの偶然」―民政局準備不足説
「死んだふりのマッカーサー」―マッカーサー主導説
問題の所在―なぜ民政局が憲法を起草したのか
「文官の勝利」―ホイットニー主導説
おわりに
第五章 イギリスと日本国憲法
はじめに
イギリス対日政策の特徴
「日本の将来の憲政機構」
サンソムの訪日
極東委員会での憲法問題
「再審査」問題とイギリス
おわりに
第六章 占領後期の改革過程―一九五〇年の地方税法改正問題
はじめに
第七回国会における地方税法改正問題
総司令部と政府の交渉
池田訪米と「渡米土産事件」
第八回国会における地方税法改正
おわりに
第七章 講和と国内統治体制の再編
はじめに
外務省の初期の方針
講和準備作業の枠組み
「事実上の平和」
外務省と吉田茂
講和と国内統治体制
おわりに
第八章 占領史の周辺① 東京裁判
はじめに
アメリカの世論―正義の実現
初期の対日政策と戦犯裁判
裁判の長期化
新たな正義
アメリカの政策転換
おわりに
第八章 占領史の周辺② 賠償をめぐる世論
はじめに
賠償の概要
賠償と国内民主化
賠償と経済自立化
賠償と経済協力
おわりに
第九章 援助の理念
はじめに
道徳的義務論
権力政治論―モーゲンソーの対外援助論
国益論―ハンティントンの対外援助論
発展と援助―理論と実際
対外援助と国内体制
おわりに―二一世紀の対外援助
あとがき
人名索引