僕の町の戦争と平和
- サブタイトル
- 編著者名
- 志田 寿人 著
- 出版者
- 東京図書出版
- 出版年月
- 2020年(令和2年)5月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 352p
- ISBN
- 9784866413181
- NDC(分類)
- 916
- 請求記号
- 916/Sh25
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 参考文献:p348-351
- 昭和館デジタルアーカイブ
凡例
はじめに
第Ⅰ章 近代の黄昏─空腹、暴力、夢の中の僕
プロメテウスよ怒れ、水晶と絹の町炎上/遥かなる長坂/沈黙―甲府空襲ではなぜ日本側の反撃が皆無だったのか/無差別絨毯爆撃の論理/侵入、爆撃、焦土の中の甲府/森と高原と石炭の臭い/真昼の孤独と赤唐辛子/苦悶する帝国/夢の中の犬/探索―長坂の記憶跡を訪ねて/
旋回する鋼鉄の鳥/玉砕と内乱の結合―近衛文麿の警告/沈む帝国―夢想家達の終章/敗戦―「終戦の詔勅」から占領軍進駐/何かが始まる前/第Ⅰ章、それぞれのエピローグ
第Ⅱ章 小学生時代―解体と再建の中都市
小学校入学─変わらない採集・狩猟生活の日々/長屋宿舎─登場した子供世界/黄泉平坂からの生還/肺炎―馬肉と陽光/がらくた・工作人・遊び/初めての映画―シー・ホーク、いざ出航!/『黄金バット』登場―ほろ苦い思い出/危うい正義と活力/
『少年王者』―肉体の復権、科学、献身、愛情、冒険/大人達の〝俗悪〟子供雑誌批判―子供達の反乱/下町中心街周辺にて―自宅という子供社交場/言語で物語ること/一枚の絵ではどこまで?/戦後マンガ隆盛の哲学/僕には見えなかった子供達のグループ抗争/
屋台と最初のコーヒー/あばら家の中の筝曲「6段の調」/ガリ版刷り華道テキストブック/果樹園の田舎町―石和へ/〝いじめ〟という子供達の集団暴行/電車通学 ―石和駅での捕物劇/「サンサシオン」、オイカワを追って小川を遡る日々/石和最後の夏/
竜王へ―通勤・通学地獄/和紙・竹ヒゴ・糸・空/国策と模型飛行機/模型工作物への挽歌/家庭科授業/二つの異なる子守の絵/竜王から再び甲府市へ。太田町と動物園/絵物語から手塚ストーリー・マンガへ/知らない世界に出て行こう!/先憂後楽/
教室という公空間、意見発表の権利・義務/家路―小学校、別れと出発/マンガの快進撃開始と学童社/聖地:学童社訪問/〝悪書追放運動〟
第Ⅲ章 中高時代―宴の前夜
中学校の初日/鉱石ラジオ―見えない電波を捕まえる/ラジオ製作エスカレーション―5球スーパー受信機/〝草の根〟技術者の興亡/底辺技術者―荒地開拓者達のその後/光も電波も電磁波だって!/『航空ハンドブック』/音速の壁/ゼロ戦神話と技術者の敗北/ステレオ放送/
月光/空っ風/夏の嵐と雷鳴/時代劇映画の反乱/軍備と政治工作、復讐者のロジック。米映画―「機動部隊」(1949年)の衝撃/道を外した者達、追い詰める物証と捜査官の足/恐るべき若者凶悪犯罪と苦悩する父/空地/「酔いどれ船」と少年時代の終焉/現代甲府の出現/
広路一号線/絵画の位相―日本画との出会い/日本画家の即席画/「画壇」的洋画/さまざまな『罪と罰』/『異邦人』と『果樹園』/家庭内風紀委員/アルキメデス/アラビアからヨーロッパ近代へ―5次方程式解法をめぐる物語/限界を守る数学者と限界を超えていく天才数学者/
SF映画「月世界征服」と現実との競争/「放射能X」:警鐘するSF映画/「蛍草」―医学と欲望/話し言葉の英語/クリスティーナ・ロセッティ/「風が吹く」/「古い自然」と牧丘/望遠鏡で「観測された自然」/分析され「理論構築される自然」―動く大熊座/
ルネサンス期の天才と現代の画家―職業としての画家/白馬に乗った技術者の信仰①/白馬に乗った技術者の信仰②/白馬に乗った技術者の信仰 終章/未知への殉教者―「四次元漂流」/戦争・国家・究極の未知へ向かう好奇心―放射性崩壊/相対性原理の予言/
宇宙的エネルギーによる大量殺戮兵器/原子核物理学者の生物科学への転身/大学受験前夜/孤独と猛烈受験勉強/さようなら甲府!
あとがきにかえて
参考文献
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626