図書センリョウ ト ヒキアゲ ノ ショウゾウ000065924

占領と引揚げの肖像

サブタイトル1~10
BEPPU1945-1956
編著者名
下川 正晴 著
出版者
弦書房
出版年月
2020年(令和2年)4月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
308p
ISBN
9784863292031
NDC(分類)
219.5
請求記号
219.5/Sh52
保管場所
閉架一般
内容注記
大分県の戦後事件史(1945-1956):p269-282 別府・大分の戦後史年表(1945-1956):p283-297 主な参考文献:p303-308
和書
目次

はじめに
地図
 
第一章 戦後史へのアプローチ
われら不条理の子/寺山修司「祖国はありや」/陸相自決と最後の特攻/「歴史」から疎外/秘密飛行場の自決/戦争体験者の述懐/七五年後の現場/秀逸な『町誌「湯布院」』/別府の「都市伝説」/戦後初の復員船「高砂丸」/雑誌「世界」の衝撃記事/約七割が病没死/
「メレヨン島」の戦後史/「大分は戦犯県か」/少年・佐賀忠男
 
第二章 モダニズム都市・別府
日本最大・海の温泉郷/インフラ整備の先駆者/日名子太郎の慧眼/天才・油屋熊八/明治期の温泉情緒/別府のモダニズム/少女が見た国際博覧会/小郷父娘の別府暮らし/小郷虎市という男/別府の「八・一五」/陸海軍の保養都市/別府の米海軍将校/「ミズーリ」号上の光景
 
第三章 占領都市「BEPPU」
『別府と占領軍』/BEPPUの戦後映像/「占領都市」の悲喜劇/「キャンプ・チカマウガ」/MP事務所の「ドクター阿南」/タイピストの記録/鬼塚英昭『海の門』/「クレージー・マリー」/「カルメンの優子」/別府版「特殊慰安施設」/占領軍プレスコード/
「キャバレー・ナンバーワン」/白藤常夫「泉都芸能社」/桐かおると瀧口義弘/水上勉『木綿恋い記』/別府から千歳へ/佐賀忠男の戦後/「進駐軍ゴロ」の記録/別府・山の手界隈/「混沌の世に生きた同期の桜」
 
第四章 朝鮮戦争とBEPPU
「参戦」した日本人/消息不明の朝鮮渡航者/朝日新聞の先行報道/生死不明者の名前/津久見の家族/朝鮮戦争と戦後日本/別府の証言者/城野の死体処理場/三沢から芦屋へ/寺山修司の「母地獄」/キャンプ芦屋の戦後史/日出生台の韓国義勇兵/「キャンプモーリ」はどこか/
朝鮮戦争を再取材する/大分の朝鮮人戦後史/山辺健太郎と朴慶植/「朝鮮戦争と日本」の真相/北朝鮮工作員の密入国
 
第五章 戦災孤児・混血児の別府
阿久悠・別府駅の光景/長田シゲの貢献/忘却された「愛の人」/婦人警官・緒方美弥子/帆足琢磨「鷹巣学園」/衰弱死する老人/小郷小福「別府の戦後」/敗戦の小郷虎市/小郷虎市の邁進/混血児一〇万人/小郷穆子が語る「戦後」/『敵主力見ユ 小説帆足正音』/
高島海洋少年共和国
 
第六章 「煉獄」の引揚げ者
引揚げ者の仏像/穐吉敏子と大迫正冨/脇鉄一・戦後の烈士/呂運亨との別離/民族とベートーベン/「疾風怒濤」の戦後期/「売春勧誘取締条例」/「貸席の女給白書」/引揚げ者の憤懣/教育と民主主義/白土康代『占領下の新聞』/別府の満蒙人脈/別府の引揚げ者群像/
杉目昇の著作を読む/『復讐するは我にあり』/脇鉄一『煉獄の鐘』
 
第七章 阿南綾の戦後
竹田「荒城の月」/肩を寄せ合う母子五人/戦後七〇年目の歪曲/父子の最後の対話/綾が遺した絶唱/阿南綾の結婚/台南・歴史の重層/裕仁皇太子の記念植樹/水戸高等女学校/竹田高校の青春/「B29墜落事件」/沖縄からの疎開者/昭和天皇の「お言葉」/阿南家と太宰治/
三鷹空襲の夜/昭和天皇と別府
 
第八章 「新生」の別府女性史
山田洋次の母親/引揚げ女性が愛した/山田洋次「青春紀行」/両親の離婚/寛子の別府時代/「私は後悔していない」/別府大学の「自由」/『家族』『小さいおうち』/水上勉の結婚/水上直子と母・叡子/パラリンピックの源流/中村病院に死す/伊東フミ子の証言/
戦争犠牲者を追悼する/別府の歴史的伝統とは何か
 
大分県の戦後事件史(一九四五―一九五六)
別府・大分の戦後史年表(一九四五―一九五六)
おわりに
主な参考文献